【ハードウェア】と【デバイス】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ハードウェア」と「デバイス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ハードウェア」と「デバイス」という言葉は、「機器や装置」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ハードウェアとデバイスの違い

ハードウェアとデバイスの意味の違い

ハードウェアとデバイスの違いを分かりやすく言うと、ハードウェアの方がデバイスよりも広義的に使われるという違いです。

ハードウェアとデバイスの使い方の違い

一つ目のハードウェアを使った分かりやすい例としては、「ハードウェアの初期化をしたら動作が軽くなるだろうか」「ハードウェア面を考えて家を決めたい」「ハードウェアアクセサリーは金属アレルギーの場合は身に着けない方がいいだろう」などがあります。

二つ目のデバイスを使った分かりやすい例としては、「デバイス名に設定された名前はWi-Fi設定からも確認できる」「デバイスを接続のためにBluetoothをオンにした」「デバイス設定からバージョンアップデートを行う」などがあります。

ハードウェアとデバイスの使い分け方

ハードウェアとデバイスはどちらも、機器や装置を表す言葉で意味や使い方はほとんど同じですが、使われる場面が若干異なる場合があります。

ハードウェアは、コンピュータ機器や入出力や記憶を行う装置を表す言葉です。その他にも、上記例文の「ハードウェア面」などのように「設備や施設」を、「ハードウェアアクセサリー」などのように「金属」を意味する言葉としても使われています。

一方のデバイスは、特定の機能を果たす周辺機器を表す言葉です。その他にも、上記例文の「プロット・デバイス」などのように「仕掛けや装置」を意味する言葉としても使われています。

つまり、ハードウェアはデバイスよりも広義的に使われ、特に有形のものに対して使われるという違いがあります。ただし、「周辺機器デバイス」に該当するマウスやキーボードはハードウェアとも呼べるため、同義として使われることがほとんどです。

ハードウェアとデバイスの英語表記の違い

ハードウェアを英語にすると「hardware」となり、例えば上記の「ハードウェアを初期化する」を英語にすると「initialize hardware」となります。

一方、デバイスを英語にすると「device」となり、例えば上記の「デバイス名」を英語にすると「device name」となります。

ハードウェアの意味

ハードウェアとは

ハードウェアとは、コンピュータ機器や入出力や記憶を行う装置を意味しています。

その他にも、設備や施設などの物理的構成要素を意味する言葉として使われています。

ハードウェアの使い方

「ハードウェアアクセラレーションの説明を読む」「入力に必要なハードウェアがなければ文字も打てない」「ハードウェアの処理能力の不足によりパフォーマンスが低下する」などの文中で使われているハードウェアは、「機械や装置」の意味で使われています。

一方、「ハードウェア面から見れば動線はあまり良くないのだろう」などの文中で使われているハードウェアは「設備や施設」の意味で使われ、「有名ブランドのハードウェアは高価だ」などの文中で使われているハードウェアは「金属」の意味で使われています。

ハードウェアは英語で「hardware」を表記され、「金物類」「兵器類」「機材や設備」といった意味を持ちます。日本語では、特にコンピュータシステムを構成する要素を指す言葉として使われています。「ハード」と省略して使われることもあります。

パソコンやスマホのアプリケーションなどを「ソフトウェア」と呼ぶのに対して、ハードウェアは、パソコンやスマホ本体など物理的な部品で構成された機器類や装置を指します。

その他にも、設備、施設や道具などの形のある要素に対しても使われており、技術やノウハウ、情報などの形のない要素がソフトウェアに当たりますが、この場合は「ハード」「ソフト」と省略して使われることが多くあります。

ハードウェアの対義語

ハードウェアの対義語・反対語としては、特定の処理を行うプログラムや関連文書、規則や技術など無形の構成要素を意味する「ソフトウェア」があります。

ハードウェアの類語

ハードウェアの類語・類義語としては、機械や自動車を意味する「マシン」、プログラムやデータを読み込む際の分割単位を意味する「セグメント」などがあります。

デバイスの意味

デバイスとは

デバイスとは、特定の機能を果たす周辺機器を意味しています。

その他にも、仕掛けや装置を意味する言葉として使われています。

デバイスの使い方

「デバイスが接続されていないとエラーが出た」「デバイスをオンにしていなければ位置検索サービスを使えない」「デバイス設定でフォントサイズを変更する」などの文中で使われているデバイスは、「コンピュータの周辺機器」の意味で使われています。

一方、「プロット・デバイスは読者にとって分かりやすいものもある」「デバイスラグへの対策が練られている」「先生はデバイスギャップの解消に尽力していた」などの文中で使われているデバイスは、「仕掛けや装置」の意味で使われています。

デバイスは英語で「device」と表記され、「装置」「工夫」「意匠」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、特にコンピュータに接続して使うような装置や、コンピュータに内蔵されている部品を指す言葉として使われています。

「プロット・デバイス」の意味

また、上記例文の「プロット・デバイス」とは、物語を進めるために用いられる技法を指す言葉です。具体的には、物語にて登場するアイテムや登場人物の設定や仕掛けなどが該当します。

デバイスの類語

デバイスの類語・類義語としては、データや命令の処理を行う部品を意味する「プロセッサ」、離れたところからコンピュータを操作するための装置や機器を意味する「端末」などがあります。

ハードウェアの例文

1.自分でパソコンを作るために必要なハードウェアを調べて調達しなければならない。
2.入力装置、記憶装置、制御装置、演算装置、出力装置はハードウェア五大装置と呼ばれている。
3.モニターやプロジェクターはハードウェアの出力装置にあたる機器類だ。
4.ハードウェアの構成など全く知らなかったため、今では子どもの方が詳しいのではないかと思う。
5.ティファニーなどのハードウェアジュエリーに興味があり、眺めていたら購買意欲がさらに高まった。

この言葉がよく使われる場面としては、コンピュータ機器や入出力や記憶を行う装置を意味する時などが挙げられます。

例文5のように「金属」を意味する言葉としても使われています。

デバイスの例文

1.マウスやキーボードは周辺機器デバイスとも呼ばれるが、それ自体はハードウェアとして扱われている。
2.スマホをなくした時はデバイスを探すという項目を探して実行することで位置を把握できるだろう。
3.自分は苦手なため、新しいデバイスの設定は先にプロに任せて、自宅で出迎えることになった。
4.マルチデバイス対応のサービスであれば、パソコンを持ち出せずとも携帯からファイルの編集を行うことができる。
5.デバイスラグやドラッグラグの解消によって日本でも最新の医療を待つ多くの患者のためになってほしいと願っている。

この言葉がよく使われる場面としては、特定の機能を果たす周辺機器を意味する時などが挙げられます。

例文5の「デバイスラグ」とは、医療機器の承認がアメリカなどよりも遅れることを意味する言葉です。

ハードウェアとデバイスは、どちらも「機器や装置」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「ハードウェア」の方が「デバイス」よりもコンピュータ分野以外で用いることができ、広義的に使うことができると覚えておけば間違いありません。

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