【おやすみ】と【おやすみなさい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「おやすみ」と「おやすみなさい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「おやすみ」と「おやすみなさい」という言葉は、どちらも就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「おやすみ」と「おやすみなさい」の違い

「おやすみ」と「おやすみなさい」の意味の違い

「おやすみ」と「おやすみなさい」の違いを分かりやすく言うと、「おやすみ」よりも「おやすみなさい」の方が丁寧な表現という違いです。

「おやすみ」と「おやすみなさい」の使い方の違い

一つ目の「おやすみ」を使った分かりやすい例としては、「昨日はよくおやすみになられましたか」「そろそろおやすみになった方がよろしいのではありませんか」「あの自転車屋さんは今日はおやすみだ」「本日体調不良のためおやすみをいただきます」などがあります。

二つ目の「おやすみなさい」を使った分かりやすい例としては、「今日はありがとうございました。おやすみなさい」「息子達におやすみなさいと言って床に就きました」「おやすみなさい良い夢見てね」などがあります。

「おやすみ」と「おやすみなさい」の使い分け方

「おやすみ」と「おやすみなさい」はどちらも就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「おやすみ」よりも「おやすみなさい」の方が丁寧な表現という点です。

ではなぜ「おやすみなさい」の方が丁寧な表現かというと、「おやすみなさい」を省略したのが「おやすみ」だからです。したがって、よりかしこまった場面では「おやすみなさい」の方を使うようにしましょう。

また、「おやすみ」は休みの美化語や相手を敬ってその眠ることを表すことという意味も持っているというのも違いの一つです。

「おやすみ」と「おやすみなさい」の英語表記の違い

「おやすみ」も「おやすみなさい」も英語にすると「good night」「sleep well」となり、例えば上記の「おやすみなさい良い夢見てね」を英語にすると「good night! sweet dreams」となります。

「おやすみ」の意味

「おやすみ」とは

「おやすみ」とは、就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを意味しています。その他にも、休みの美化語、相手を敬ってその眠ることを表すことの意味も持っています。

「おやすみ」の漢字表記

「おやすみ」を漢字にすると、「御休み」表記することができます。

「おやすみ」の使い方

「毎晩おやすみの前に子供たちにキスをしてから寝ます」「おやすみと言い友人と駅で別れました」などの文中で使われている「おやすみ」は、「就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のこと」の意味で使われています。

一方、「今日から3日間おやすみです」「よくおやすみになられましたか」などの文中で使われている「おやすみ」は、「休みの美化語や相手を敬ってその眠ること」の意味で使われています。

「おやすみ」は複数の意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。また、日常的に使われている言葉なので、馴染みがある人も多いでしょう。

「おやすみ」は美化語

休みの美化語の美化語とは、丁寧語の一種で丁寧語Ⅱとも言われており、表現をより上品にするための配慮を表す言葉です。

そのため、「本日体調不良のためおやすみいただけないでしょうか」などのように敬語表現とセットで使うことで、ビジネスシーンにおいて目上の人に対しても使うことができます。

「おやすみ」の類語

「おやすみ」の類語・類義語としては、営業や業務などを休むことを意味する「休業」、定休にあたる日のことを意味する「定休日」、会社や学校などで認められた休日以外の休みのことを意味する「休暇」などがあります。

「おやすみなさい」の意味

「おやすみなさい」とは

「おやすみなさい」とは、就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを意味しています。

「おやすみなさい」の漢字表記

「おやすみなさい」を漢字にすると、「御休みなさい」と表記することができます。

「おやすみなさい」の使い方

「おやすみなさい」を使った分かりやすい例としては、「家族におやすみなさいと言って床に就く」「おやすみなさいどうぞお気をつけて」「私は子供たちにおやすみなさいを言いました」「就寝する時は必ずおやすみなさいを言うようにしています」などがあります。

「おやすみなさい」は就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを意味する連語です。また、「おやすみ」をさらに丁寧に表現した言葉なので、かしこまった場面でも使うことができます。

「おやすみなさい」は日常的に幅広く使われている言葉なので、馴染みがある人も多いでしょう。

「おやすみなさい」は就寝する場合だけではなく、友人や知人と遊びにいって別れる際などにも使うことができます。

「おやすみなさい」の類語

「おやすみなさい」の類語・類義語としては、さようならのことを意味する「グッドナイト」があります。

「おやすみ」の例文

1.家族におやすみを言ってから布団に入るのが、日課となっています。
2.それでは今日はおやすみ。また、明日学校で会いましょう。
3.風邪を引いて熱が下がらない状況なので、本日はおやすみをいただけないでしょうか。
4.明日からお盆休みなので、会社が5日間おやすみになりました。
5.体調があまり良くなさそうなので、おやすみになった方がよろしいのではないでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、休みの美化語、相手を敬ってその眠ることを表すことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のこと、例文3と例文4は休みの美化語、例文5は相手を敬ってその眠ることを表すことの意味で使っています。

「おやすみなさい」の例文

1.それではみなさんおやすみなさい。また明日の朝に会いましょう。
2.私は夫と子供たちにおやすみなさいと言って、床につきました。
3.好きな男性に振り向いてもらうために、おやすみなさいのLINEは毎日送るようにしています。
4.今日一日私のわがままに付き合ってくださってありがとうございました。それではおやすみなさい。
5.おやすみなさいを言うと安心できるので、毎日かかさず家族に言っています。

この言葉がよく使われる場面としては、就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「おやすみなさい」は広く一般的に使われている言葉です。

「おやすみ」と「おやすみなさい」はどちらも就寝時や夜、人と別れる時に使う挨拶のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「おやすみ」よりも「おやすみなさい」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。

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