同じ「めいどのみやげ」という読み方の「冥途の土産」と「冥土の土産」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「冥途の土産」と「冥土の土産」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「冥途の土産」と「冥土の土産」の違い
「冥途の土産」と「冥土の土産」の意味の違い
「冥途の土産」と「冥土の土産」の違いを分かりやすく言うと、「冥途の土産」は辞書に載っていない表現、「冥土の土産」は辞書に載っている表現という違いです。
「冥途の土産」と「冥土の土産」の使い方の違い
一つ目の「冥途の土産」を使った分かりやすい例としては、「冥途の土産に良いことが聞けました」「冥途の土産にラスベガスで豪遊できれば人生に悔いはありません」「冥途の土産に孫の顔が見たいです」などがあります。
二つ目の「冥土の土産」を使った分かりやすい例としては、「冥土の土産に一つ教えてやろう」「冥土の土産に一つお願いごとを聞いてくれませんか」「冥土の土産に思いでの場所へ行くことにしました」などがあります。
「冥途の土産」と「冥土の土産」の使い分け方
「冥途の土産」と「冥土の土産」はどちらもそれを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「冥途の土産」は辞書には載っていない表現なのに対して、「冥土の土産」は辞書に載っている表現という点です。
したがって、どちらの言葉を使うか迷った場合は、辞書に載っており広く一般的に使われている「冥土の土産」の方を使うようにしましょう。
「冥途の土産」と「冥土の土産」の英語表記の違い
「冥途の土産」も「冥土の土産」も英語圏にはない概念なので、それを表現した英語はありません。
「冥途の土産」の意味
「冥途の土産」とは
「冥途の土産」とは、それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを意味しています。
「冥途の土産」の読み方
「冥途の土産」の読み方は「めいどのみやげ」です。誤って「めいとのみやげ」などと読まないようにしましょう。
「冥途の土産」の使い方
「冥途の土産」を使った分かりやすい例としては、「冥途の土産に本当のことを教えて上げます」「最後にこの場所に連れてきてもらっていい冥途の土産になります」「冥途の土産に良い思い出ができました」などがあります。
「冥途の土産」はそれを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを意味しており、ビジネスシーンにおいてはあまり使われておらず、基本的に日常生活で使う言葉です。
「冥途の土産」は亡くなる前に使う言葉なので、他人と自分どちらに対して使う場合でも、基本的に冗談のニュアンスがが伴っています。
「冥途の土産」の注意点
「冥途の土産」を使う上で注意しなければならないのは、一般的には使われていないという点です。
なぜなら、「冥途」と「冥土」は表記が違うだけでどちらも同じ意味を持っており、辞書に載っています。しかし、「めいどのみやげ」とすると「冥土の土産」は辞書に載っているのに対して、「冥途の土産」表記は辞書に載っています。
そのため、どちらも正しい日本語には変わりないのですが、辞書に載っている表現である「冥土の土産」の方が一般的に使われていると覚えておきましょう。
「冥途の土産」の類語
「冥途の土産」の類語・類義語としては、黄泉へ旅立った人のことを意味する「黄泉の客」、現世での身分の上下貧富の差は死ねばいっさい無くなるということを意味する「冥土の道には王なし」などがあります。
「冥土の土産」の意味
「冥土の土産」とは
「冥土の土産」とは、それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを意味しています。
「冥土の土産」の読み方
「冥土の土産」の読み方は「めいどのみやげ」です。誤って「めいとのみやげ」などと読まないようにしましょう。
「冥土の土産」の使い方
「冥土の土産」を使った分かりやすい例としては、「冥土の土産に真犯人について教えてくれ」「冥土の土産におじいさんとの思い出の場所に連れていってくれませんか」「最後に孫が甲子園に出場する姿を見ることができて冥土の土産になりました」などがあります。
「冥土の土産」はそれを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを意味しており、ビジネスシーンにおいてはあまり使われておらず、基本的に日常生活で使う言葉です。
「冥土の土産」は亡くなる前に使う言葉なので、他人と自分どちらに対して使う場合でも、基本的に冗談のニュアンスが伴っています。
「冥土の土産に教えてやろう」は有名な言葉
「冥土の土産」を使った有名な言葉としては、「冥土の土産に教えてやろう」があります。これはアニメや映画などでよく使われている言葉で、悪役が優位に立った際に、主人公に対して言うセリフです。
ただし、「冥土の土産に教えてやろう」は死亡フラグとも言われており、その後の展開で逆転されるのが一般的になっています。
分かりやすい例を挙げると、スパイ映画などで犯人が主人公を追い詰めた際に、銃の引き金を引けばそのまま逃げ切れるのに、べらべらと喋りだしている間に逆に優位を取られてしまい捕まるパターンです。
「冥土の土産」の由来
「冥土の土産」の由来は仏教になります。「冥土」とは仏教用語で死者の霊魂の行く世界のことを意味しており、この死者の世界へお土産を持って行くことが転じて、それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを「冥土の土産」と言うようになりました。
また、由来は仏教になりますが、現代では一般の方も使用する言葉となっています。
「冥土の土産」の類語
「冥土の土産」の類語・類義語としては、故人や前任者が残していったものや業績のことを意味する「置き土産」があります。
「冥途の土産」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「冥途の土産」はビジネスシーンでは使われていない言葉です。
「冥土の土産」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「冥土の土産」はビジネスシーンでは使われていない言葉です。
「冥途の土産」と「冥土の土産」はどちらもそれを手に入れて初めて安心して死ねるような事物のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、辞書に載っている表現である「冥土の土産」の方を使うようにしましょう。