【檄を飛ばす】と【発破をかける】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「檄を飛ばす」(読み方:げきをとばす)と「発破をかける」(読み方:はっぱをかける)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「檄を飛ばす」と「発破をかける」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。



「檄を飛ばす」と「発破をかける」の違い

「檄を飛ばす」と「発破をかける」の意味の違い

「檄を飛ばす」と「発破をかける」の違いを分かりやすく言うと、「檄を飛ばす」とは自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること、「発破をかける」とは強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることという違いです。

「檄を飛ばす」と「発破をかける」の使い方の違い

一つ目の「檄を飛ばす」を使った分かりやすい例としては、「総理大臣は自粛の大切さについて檄を飛ばした」「国民に檄を飛ばしてデモ行進を行うようにした」などがあります。

二つ目の「発破をかける」を使った分かりやすい例としては、「優勝決定戦の前に選手達に発破をかける」「社員達に発破をかけることにした」「私が発破をかけたくらいじゃ彼は動かないだろう」「彼女に発破をかけて早く終わらせよう」などがあります。

「檄を飛ばす」と「発破をかける」の使い分け方

「檄を飛ばす」と「発破をかける」は意味が違う言葉なので、間違えないように注意しましょう。「檄を飛ばす」は自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることを意味しており、「発破をかける」は強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることを意味しています。

しかし、近年では「檄を飛ばす」を「発破をかける」の意味である強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることで使い誤用している人の方が多くみられます。

文化庁が発表した平成29年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい意味である自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることで使う人が22.1%、間違った意味である強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることで使う人が67.4%という逆転した結果が出ています。

上記のことからも分かるように、「檄を飛ばす」は非常に意味を間違えやすい言葉なので注意して使うようにしましょう。

「檄を飛ばす」と「発破をかける」の英語表記の違い

「檄を飛ばす」を直訳した英語はないのですが、近い表現として「issue a manifesto」があります。

一方、「発破をかける」を英語にすると「push」となり、例えば上記の「彼女に発破をかけて早く終わらせよう」を英語にすると「I will push her to finish the work quickly」となります。

「檄を飛ばす」の意味

「檄を飛ばす」とは

「檄を飛ばす」とは、自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることを意味しています。

「檄を飛ばす」の使い方

「檄を飛ばす」を使った分かりやすい例としては、「信者に檄を飛ばしデモ行進への参加を促した」「新党を立ち上げた政治家達が憲法改正について檄を飛ばしている」「檄を飛ばしたいが賛同してくれる人がいるか不安になる」などがあります。

「檄を飛ばす」の誤用には注意

「檄を飛ばす」は自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることを意味する言葉です。強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることの意味で誤用している人が多くいますが、間違った意味なので注意しましょう。

「激を飛ばす」は誤り

読み方や漢字が似ていますが「檄を飛ばす」の「檄」を「激」とするのも間違いになります。

「激を飛ばす」の由来

「檄を飛ばす」の由来は中国にあります。中国では、人々に伝えたいことや賛同を得たいことを木札に書いて回覧する週間がありました。この木札のことを「檄文」といい、これを様々な人に届くようにするという意味で「檄を飛ばす」という言葉が生まれました。

「激を飛ばす」は三国志でも登場

「檄を飛ばす」は三国志でも使われており、董卓(読み方:とうたく)という悪人を倒すために、曹操(読み方:そうそう)が各地の英雄に共に戦うよう助けを求めて手紙を送る場面があります。まさにこれが「檄を飛ばす」ということです。

「檄を飛ばす」の類語

「檄を飛ばす」の類語・類義語としては、檄を書いた文章を打ち出すことを意味する「檄を発する」があります。

「発破をかける」の意味

「発破をかける」とは

「発破をかける」とは、強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることを意味しています。

「発破をかける」の使い方

「発破をかける」を使った分かりやすい例としては、「成功したら大きな褒美をやると言って発破をかけた」「彼にはもっと発破をかけなければならない」「生徒達にもっと真面目に練習するよに発破をかける」「彼女には発破をかける必要がある」などがあります。

「発破をかける」はビシネスシーンにおいても使える言葉ですが、あくまで同僚や部下に対して使う言葉であって、目上の人に対しては使うことができません。

「発破をかける」の由来

「発破をかける」の「発破」は爆薬を仕掛けて岩石などを爆破することを意味しています。これが転じて、発破のように強い言葉や激励をかける言葉の例えとして使われるようになりました。

「葉っぱをかける」は誤り

「発破をかける」の「発破」をよく使われる日本語である「葉っぱ」としてしまうと、意味が通じない言葉になってしまうので注意しましょう。

表現方法は「自分に発破をかける」「発破をかけるビジネス」「発破をかける上司」

「自分に発破をかける」「発破をかけるビジネス」「発破をかける上司」「発破をかけるのは逆効果」「発破をかけるパワハラ」などが、「発破をかける」の一般的な言い回しになります。

「発破をかける」の類語

「発破をかける」の類語・類義語としては、気持ちが奮い立つようにすることを意味する「励ます」、やる気を起こすように励ますことを意味する「尻を叩く」、励まして奮い立たせることを意味する「激励」などがあります。

「檄を飛ばす」の例文

1.私の母は子供達に、人に優しくできる人間になりなさいと檄を飛ばしました。
2.入学式校長先生が、自分で考え自分の思ったことを行動に移せる人になりましょうと檄を飛ばした。
3.部長は新入社員達に、人と協力して仕事ができる人間になりなさいと檄を飛ばした。
4.革命軍は国中にビラを巻き、独裁政治を終わらせるための檄を飛ばした。
5.会社の劣悪な環境に疲弊した労働組合は、他社員に檄を飛ばしストライキを実行することした。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることを表現したい時などが挙げられます。

「檄を飛ばす」は意味を間違えやすい言葉なので注意しましょう。正しい意味は自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることです。

「発破をかける」の例文

1.日本記録保持者から私の記録を抜きなさいと発破をかけられたので、やる気が出てきました。
2.大事なプロジェクトを任されたので部下たちに発破をかけたら、パワハラで訴えられてプロジェクトから外されることになった。
3.顧問の先生は調子が悪い時にいつも発破をかけてくれるので、甲子園で優勝して胴上げをして上げたいです。
4.この企画が成功したら昇進させるという発破をかけられたので、気合を入れて望むことにした。
5.彼はいくら発破をかけても頑張ろうとしないので、もう放置することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることを表現したい時などが挙げられます。

例文3のように「発破をかける」はスポーツシーンにおいてよく使われています。

「檄を飛ばす」と「発破をかける」どちらの言葉を使うか迷った場合は、自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めることを表現したい時は「檄を飛ばす」を、強い言葉で激励したり気合いを入れたりすることを表現したい時は「発破をかける」を使うと覚えておきましょう。

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