【フラジール】と【フラジャイル】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「フラジール」と「フラジャイル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「フラジール」と「フラジャイル」という言葉は、「壊れやすい様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




フラジールとフラジャイルの違い

フラジールとフラジャイルの違いを分かりやすく言うと、フラジールよりもフラジャイルの方が一般的であるという違いです。

一つ目のフラジールを使った分かりやすい例としては、「フラジールステッカーをつい放置してしまう」「フラジールと記載の有無を必ず確認する」「フラジールという言葉は楽曲名でしか普段使わない」などがあります。

二つ目のフラジャイルを使った分かりやすい例としては、「フラジャイルに作ることしかできなかったが完成したことに意味がある」「フラジャイルな状態が続かないようにしなければならない」「フラジャイルというマンガを読んだことがある」などがあります。

フラジールとフラジャイルはどちらも、英語の「fragile」をカタカナ語として用いている言葉であり、壊れやすい様子を表します。意味や使い方に違いはありませんが、使われる地域が異なります。

フラジールはフランス語における発音をカタカナにした際の読み方であり、一方のフラジャイルは、イギリス英語における発音をカタカナにした際の読み方であるという違いがあります。

日本の辞書ではフラジャイルを見出しとすることがほとんどです。インターネット上でもフラジャイルという表記の方が多く使われ、検索エンジンにおけるヒット数はフラジールの約2倍ほどのヒット件数であることから「フラジャイル」の方が一般的と言えます。

つまり、フラジールはフランス語にて、フラジャイルはイギリス英語圏にて使われており、日本においてはフラジールよりもフラジャイルの方が一般的に用いられていますが、どちらを使っても間違いではありません。

フラジールとフラジャイルを英語にすると「fragile」となり、例えば上記の「フラジャイルに作る」を英語にすると「make it fragile」となります。

フラジールの意味

フラジールとは、もろい様子を意味しています。

フラジールを使った分かりやすい例としては、「フラジールがフランス語であることを知らなかった」「フラジールと記載された段ボールは丁寧に運ぶ必要がある」「フラジールとだけ言われても何のことかわからなかった」などがあります。

その他にも、「フラジールと書かれていないとしても荷物は大切に扱うべきだ」「フラジールは何語ですかと尋ねたことがある」「フラジールステッカーを購入してフリマアプリでの出品に備えている」「フラジールという楽曲が好きだ」などがあります。

フラジールは英語で、フラジャイル同様「fragile」と表記され、「壊れやすい」「もろい」「中身がない」「虚弱な」といった意味を持つ言葉です。フランス語の発音をカタカナ語として表記したものです。

日本では「割れ物注意」を表す言葉としても使われるため、割れ物が梱包されている段ボール箱などの見える場所に貼るステッカーに記載されていることも多くあります。

また、感染症の治療に用いられる薬を指す言葉としても使われており、英語では「flagyl」と表記される別の言葉です。日本では、「フラジール内服薬」などのように用いられますが、日常会話において頻出する語ではありません。

フラジールの対義語・反対語としては、頑丈で、強い体力と精神力を備えている様子を意味する「タフ」があります。

フラジールの類語・類義語としては、空しく消えていく様子を意味する「儚い」、衰えて廃れることを意味する「退廃」、いかにも弱々しい様子を意味する「ひ弱」、すっかり弱ってしまい衰えることを意味する「衰残」などがあります。

フラジャイルの意味

フラジャイルとは、壊れやすい様子を意味しています。

フラジャイルを使った分かりやすい例としては、「日本円もフラジャイル通貨として扱われるようになってしまうのだろうか」「フラジャイルなシステムから得られる利益はどれほどのものだろう」「フラジャイルな商品は消耗品とした方がいい」などがあります。

その他にも、「フラジャイルシールが貼られていたことに気が付いて抱え直した」「フラジャイル」「アンチフラジャイルという造語に関して調べたいと思っている」「フラジャイルという医療ドラマを見たことがある」などがあります。

フラジャイルは、イギリス英語の発音をカタカナ語として表記したものです。起源や意味などは全く同じで、「フラジール」とは表記が異なるのみですが、アメリカ英語に近い「フラジャル」という表記を日本ですることはありません。

上記例文の「フラジャイル通貨」とは、金融環境の影響を受けて下落しやすい通貨を指す言葉です。ブラジル、インド、インドネシア、トルコ、南アフリカの五か国は影響を受けやすいことから「フラジャイルファイブ」と呼ばれています。

また、イギリスでは、飲酒のし過ぎによって翌日気分が悪くなることや疲労を感じることを表すスラングとしても用いられていますが、日本においてこの意味で使われることはありません。

フラジャイルの対義語・反対語としては、がっしりとしていて丈夫な様子を意味する「頑強」があります。

フラジャイルの類語・類義語としては、ほっそりとしていて小さいことを意味する「繊細」、精巧にできていて壊れやすい様子を意味する「デリケート」、質が柔らかく弱い様子を意味する「軟弱」などがあります。

フラジールの例文

1.フラジールという読み方はフランス語の発音に近い読み方であり、英語圏でこの発音がされることはほとんどないのだろう。
2.日本語ではわざわざフラジールと脆い様子を表すことはないが、割れ物注意を表す英語表現として使われている。
3.フラジールステッカーにはデザイン性の高いものも多く、小物に貼りたいと思えるものもある。
4.空港でフラジールと書かれたシールを荷物に貼ってもらっていた。
5.フラジールと調べると抗生物質についての検索結果が多く得られるが、特に効果と副作用について知りたい人が多いのかもしれない。

この言葉がよく使われる場面としては、もろい様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文のフラジールも、フラジャイルに置き換えて使うことができます。

フラジャイルの例文

1.イギリスではフラジャイルと発音するが、アメリカではフラジャルと読まれることが多いそうだ。
2.アンチフラジャイルは反脆弱性を表す造語であり、壊れやすくとも利益を得ることができる物事に対して使われている。
3.フラジャイルという言葉を日常会話において使うことはほとんどない。
4.フラジャイルな通貨になってしまうのではないかと、円安度合いを見て指摘されているそうだ。
5.フラジャイルというドラマを母が見ていたが、原作はマンガのようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、壊れやすい様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文のフラジャイルも、フラジールに置き換えて使うことができます。

フラジールとフラジャイルは、どちらも「壊れやすい様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「フラジール」よりも「フラジャイル」の方が一般的であると覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター