【プロファイル】と【プロファイリング】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「プロファイル」と「プロファイリング」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「プロファイル」と「プロファイリング」という言葉は、「人物の特徴の分析」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




プロファイルとプロファイリングの違い

プロファイルとプロファイリングの意味の違い

プロファイルとプロファイリングの違いを分かりやすく言うと、プロファイルは推定された結果を表現する時に使い、プロファイリングは推定する行為を表現する時に使うという違いです。

プロファイルとプロファイリングの使い方の違い

一つ目のプロファイルを使った分かりやすい例としては、「顧客のプロファイル分析を行うことでマーケティングに役立てたい」「プロファイルのより良い活用例を見出していきたい」「データのプロファイル対象を選択する」などがあります。

二つ目のプロファイリングを使った分かりやすい例としては、「犯罪プロファイリングに関するドラマを見る」「プロファイリングによって心理分析を行う」「自己プロファイリングを行うことで己を見つめ直す機会とする」などがあります。

プロファイルとプロファイリングの使い分け方

プロファイルとプロファイリングはどちらも、人物の特徴の分析や推論を表す言葉ですが、使い方が若干異なります。

プロファイルは、上記例文の「顧客のプロファイル」などのように、人物紹介や人物評、略歴を意味する言葉です。その他にも、「データのプロファイル」などのように共通の技術仕様や、一つにまとめられたデータの集まりを表すIT用語として使われています。

一方のプロファイリングは、上記例文の「犯罪プロファイリング」「自己プロファイリング」などのように、人物の個人情報や過去の行動を分析して今後の行動などを推測することを意味する言葉です。

つまり、プロファイルは推測や分析した結果の内容を指す言葉として使われ、プロファイリングは推測や分析を行うことを指す言葉として使われるという違いがあります。

プロファイルとプロファイリングの英語表記の違い

プロファイルを英語にすると「profile」となり、例えば上記の「プロファイル分析」を英語にすると「profile analysis」となります。

一方、プロファイリングを英語にすると「profiling」となり、例えば上記の「犯罪プロファイリング」を英語にすると「criminal profiling」となります。

プロファイルの意味

プロファイルとは

プロファイルとは、人物紹介や人物評、略歴を意味しています。

その他にも、共通の技術仕様や、一つにまとめられたデータの集まりを意味する言葉として使われています。

プロファイルの使い方

「顧客プロファイルはマーケティングにおいて非常に重要と言える」「プロファイル分析の結果をレポートとしてまとめる」「消費者のプロファイルを作成するためにデータを取得する」などの文中で使われているプロファイルは、「人物評」の意味で使われています。

一方、「ユーザープロファイルを切り替えることで複数の利用者でパソコンを共有することもできる」「プロファイルの作成をしておき後々役に立てたい」などの文中で使われているプロファイルは、「データの集合」の意味で使われています。

プロファイルは英語で「profile」と表記され、「横顔」「輪郭」「人物紹介」といった意味を持つ言葉です。日本語では、横顔や輪郭といった意味で使われることはほとんどなく、人物の紹介や略歴を指します。

犯罪学において犯人の心理状態や行動などを分析をし、捜査に役立てることを表す言葉として「プロファイリング」が用いられており、それを行う人は「プロファイラー」と呼ばれているため、プロファイルはプロファイリングと同じように使われることもあります。

表現方法は「ユーザープロファイル」「プロファイルの作成」

また、情報が列挙された情報の集合を指すIT用語として使われることも多く、上記例文の「ユーザープロファイル」「プロファイルの作成」などのように用いられ、関連情報を一まとめにしたものを指します。

プロファイルの類語

プロファイルの類語・類義語としては、人の経歴や履歴を意味する「来歴」、現在に至るまでの立派な歴史を意味する「由緒」、機械などの構造や性能を表示したものや仕様を意味する「スペック」などがあります。

プロファイリングの意味

プロファイリングとは

プロファイリングとは、人物の個人情報や過去の行動を分析して今後の行動などを推測することを意味しています。

プロファイリングの使い方

プロファイリングを使った分かりやすい例としては、「一般人の自分でもプロファイリング能力が少しでもあれば推理小説を楽しく読めるのかもしれない」「プロファイリング分析の質により顧客に対して適切にサービスを提供することができる」などがあります。

その他にも、「プロファイリングをすることによって犯人に近づくことができる」「プロファイリングの歴史は明確にはなっていない」「刑事ドラマにおいてプロファイリングが行われるシーンを見るのは好きだ」などがあります。

プロファイリングは英語で「profiling」と表記され、「横顔」「プロフィール」「輪郭を描く」「人物像を描きだす」といった意味を持つ言葉です。日本語では、横顔という意味で使われることはほとんどなく、人物像の分析を指します。

表現方法は「プロファイリングをする」「プロファイリングが行われた」

プロファイルとは若干異なり、動詞のように「プロファイリングをする」「プロファイリングが行われた」などのように使われたり、分析をすること自体を指す言葉として使われています。

関連する事件同士の分析、統計からのアプローチ、地理からのアプローチ、そして時間からのアプローチと、大きく四つの手法があり、様々な情報からプロファイリング分析が行われます。

プロファイリングの類語

プロファイリングの類語・類義語としては、人の心や目に見えない内面を見抜くことを意味する「見通す」、遠くを望み見ることを意味する「遠望」、ある事柄をもとに推量することを意味する「推測」などがあります。

プロファイルの例文

1.お客様プロファイルは企業にとっての宝と言えるようなデータであり、今後の企業の売り上げにも大きく関わるものと言えるだろう。
2.顧客プロファイルの把握は、購買履歴だけでなく、消費者の趣味嗜好をアンケートで知ることでもできる。
3.構成プロファイルの復元が可能かどうかは、企業側に問い合わせて連絡をしなければ分からない。
4.使っている端末のプロファイルの確認や削除方法を知っておくにこしたことはない。
5.プロファイルをダウンロードするには指定のアプリケーションを使わなければならないそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、人物紹介や人物評、略歴を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、共通の技術仕様や、一つにまとめられたデータの集まりを意味する言葉としても使われています。

プロファイリングの例文

1.プロファイリング能力を培うために、様々な情報を集め、物事を多角的に見たいと思っている。
2.現状、プロファイリングにもまだまだ課題は残っており、凶悪な事件にのみプロファイリングが行われているそうだ。
3.プロファイリングはあくまで情報の整理や分析、推論であり、必ずしも正しいとは限らない。
4.プロファイリングはFBIなどの捜査において用いられているが、その分析方法は他のことにも応用させることができるだろう。
5.今ではプロファイリングを行うための捜査システムがあるそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、人物の個人情報や過去の行動を分析して今後の行動などを推測することを意味する時などが挙げられます。

例文5の「プロファイリングを行う」などのように、動詞のように使われることもあります。

プロファイルとプロファイリングは、どちらも「人物の特徴の分析」を表します。どちらを使うか迷った場合は、推定された結果を表す場合は「プロファイル」を、推定する行為を表す場合は「プロファイリング」を使うと覚えておけば間違いありません。

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