【真ん中】と【中心】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「真ん中」(読み方:まんなか)と「中心」(読み方:ちゅうしん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「真ん中」と「中心」という言葉は、どちらもある限られた範囲で周囲のどこからも等しい距離にあることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「真ん中」と「中心」の違い

「真ん中」と「中心」の意味の違い

「真ん中」と「中心」の違いを分かりやすく言うと、「真ん中」の方が「中心」よりもくだけた表現という違いです。

「真ん中」と「中心」の使い方の違い

一つ目の「真ん中」を使った分かりやすい例としては、「街の真ん中にシンボルを建てることにしました」「道の真ん中を歩くのは危ないです」「駅とデパートの真ん中に区役所があります」「彼女はクラスの真ん中よりも少し上の成績です」などがあります。

二つ目の「中心」を使った分かりやすい例としては、「この漫画は恋愛要素もあるが将棋を中心に物語が展開されています」「彼女は話題の中心人物です」「彼の発言は問題の中心を外れています」「東京は政治の中心です」などがあります。

「真ん中」と「中心」の使い分け方

「真ん中」と「中心」はどちらもある限られた範囲で周囲のどこからも等しい距離にあることを意味しおり、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「真ん中」の方が「中心」よりもくだけた表現であると覚えておきましょう。

そのため、「真ん中」の方がよりカジュアル場面で使う言葉で、よりかしこまった場面においては「中心」の方を使うのが適しています。

「真ん中」と「中心」の英語表記の違い

「真ん中」も「中心」も英語にすると「center」「middle」「central」となり、例えば上記の「東京は政治の中心です」を英語にすると「Tokyo is the center of politics」となります。

「真ん中」の意味

「真ん中」とは

「真ん中」とは、距離、場所、順序などでちょうど中央にあたるところのことを意味しています。

表現方法は「真ん中くらい」「真ん中のところ」

「真ん中くらい」「真ん中のところ」などが、「真ん中」を使った一般的な言い回しになります。

「真ん中」の使い方

「真ん中」を使った分かりやすい例としては、「村の真ん中には役場があります」「彼は三人兄弟の真ん中です」「彼は首の真ん中に大きなほくろがあります」「どの国の地図も自国が真ん中になるように作られている」「部屋の真ん中に机があります」などがあります。

「真ん中」は距離、場所、順序などでちょうど中央にあたるところのことを意味する名詞です。

「真ん中」はくだけた表現として使われることが多い言葉なので、カジュアル場面で使用するのが一般的になっています。そのため、ビジネスシーンなどのかしこまった場面においては類語である「中心」の方を使うことが多いと覚えておきましょう。

「真ん中」の対義語

「真ん中」の対義語・反対語としては、中央でない所のことを意味する「隅」があります。

「真ん中」の類語

「真ん中」の類語・類義語としては、中央のことを意味する「ミドル」、物と物との間の空間や位置を意味する「中間」などがあります。

「中心」の意味

「中心」とは

「中心」とは、中央のことを意味しています。その他にも、物事の集中する場所のことや重心のことの意味も持っています。

表現方法は「中心部」「中心人物」

「中心部」「中心人物」などが、「中心」を使った一般的な言い回しになります。

「中心」の使い方

「市の中心に市役所があります」「軸を中心にして回転させます」などの文中で使われている「中心」は、「中央のこと」の意味で使われています。

一方、「彼が中心となってプロジェクトを進めています」「上手く中心をとって歩くことができました」などの文中で使われている「中心」は、「物事の集中する場所のことや重心のこと」の意味で使われています。

「中心」は複数の意味を持つ名詞です。

「中心」は位置としては正確に測られたものでよりかしこまった表現になります。そのため、ビジネスシーンなどにおいても使うことが可能です。

「中心」の特徴

「中心」は「彼はこのチームの中心です」「彼女は組織の中心として働いています」などのように、重要な役割の人物としても使うことができます。

また、「文化の中心である」「ここは我が国の中心です」などのように、すべてが集まってくるというニュアンスとしても使うことができると覚えておきましょう。

「中心」の対義語

「中心」の対義語・反対語としては、あるもののまわりのことを意味する「周辺」があります。

「中心」の類語

「中心」の類語・類義語としては、ある組織や機関の中で最も重要な機能をになっているところのことを意味する「中央」、物事の中心のことを意味する「核」、中央にあたる部分のことを意味する「中部」などがあります。

「真ん中」の例文

1.彼はチョコレートケーキを真ん中から分けて、みんなに配りました。
2.車も走っている通りなので、真ん中を歩くのはとても危険ですよ。
3.彼女は五つ子の真ん中なので、一番大人しい性格をしています。
4.バス停と駅の真ん中に、大きなショッピングモールがあるので交通の便が良いです。
5.花瓶をテーブルの真ん中に置くようにと、先生から指示されました。

この言葉がよく使われる場面としては、距離、場所、順序などでちょうど中央にあたるところのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「真ん中」はくだけた表現になります。

「中心」の例文

1.街の中心に大きなビルを建てることよって、シンボル的な存在になるだろう。
2.ここは地域の中心となる場所なので、様々なお店が密集しています。
3.彼はこのチームの中心人物なので、絶対に移籍をさせてはいけません。
4.ここは我が国の政治経済の中心地域なので、多くの人が集まっています。
5.この橋は細いので、中心をとって歩かないと落ちてしまうだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、中央のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物事の集中する場所のことや重心のことを表現したい時にも使います。

「真ん中」と「中心」はどちらもある限られた範囲で周囲のどこからも等しい距離にあることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「真ん中」の方が「中心」よりもくだけた表現の場合い使うと覚えておきましょう。

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