【ご紹介に預かりました】と【ご紹介に与りました】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ごしょうかいにあずかりました」という読み方の「ご紹介に預かりました」と「ご紹介に与りました」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご紹介に預かりました」と「ご紹介に与りました」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「ご紹介に預かりました」と「ご紹介に与りました」の違い

「ご紹介に預かりました」は「ご紹介に与りました」の間違い

「ご紹介に預かりました」と「ご紹介に与りました」の違いを分かりやすく言うと、「ご紹介に預かりました」とは「ご紹介に与りました」の間違った使い方、「ご紹介に与りました」とは紹介してもらったことの敬語です。

「ご紹介に預かりました」は誤字

一般的には「ご紹介に預かりました」という言葉は存在しません。読み方が同じなことから、「ご紹介に与りました」のことを間違えて「ご紹介に預かりました」を使っている人がほとんどです。

「ご紹介に与りました」は正しい日本語

正しい言葉である「ご紹介に与りました」を使った分かりやすい例としては、「野村様からご紹介預かりました井上と申します」「ただいまご紹介に与りました友人代表の高山と申します」などがあります。

「ご紹介に与りました」という言葉はあっても、「ご紹介に預かりました」という言葉は存在しません。同時に「ご紹介に与りました」という敬語の意味について「紹介してもらったこと」と覚えておきましょう。

「ご紹介に与りました」の英語表記

「ご紹介に与りました」を直訳した英語ないのですが、近い表現として「Thank you for that kind introduction」があります。

「ご紹介に預かりました」の意味

「ご紹介に預かりました」とは

「ご紹介に預かりました」とは、「ご紹介に与りました」の間違った使われ方です。

「ご紹介に預かりました」と間違えやすい理由

「ご紹介に預かりました」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「ご紹介に与りました」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「預かる」は頼まれて人の身柄や物品を引き受けてその保管や世話をすることを意味しています。そのため、紹介してもらったことを意味する「ご紹介にあずかる」を「ご紹介に預かる」とすると意味が通じない言葉になってしまうので間違いです。

正しい日本語は、好意の表れとしてあることを受けることを意味する「与る」を使った「ご紹介に与る」になります。

ではなぜ多くの人が「預かる」という言葉を使ってしまうのかというと、「与る」という言葉は日常生活ではあまり使われていないのに対して、「預かる」は日常生活でよく使われているからです。そのため、「あずかる」という言葉を聞くと「預かる」を使う人が多くなっています。

また、「ご紹介に預かる」と間違える人があまりにも多いため、新聞などでは「ご紹介にあずかる」と平仮名で書くように統一されています。

「ご紹介に与りました」の意味

「ご紹介に与りました」とは

「ご紹介に与りました」とは、紹介してもらったことの敬語を意味しています。

「ご紹介に与りました」の使い方

「ご紹介に与りました」を使った分かりやすい例としては、「ただいまご紹介に与りました藤田と申します」「結婚式のスピーチでご紹介に与りましたというフレーズを入れよう思っている」などがあります。

「ご紹介に与りました」は紹介してもらったことの敬語で、主に結婚式やパテーィーのスピーチ、ビジネスシーンなどでよく使われています。

また、「ご紹介に与りました」は、「ご紹介いただきました」「ご紹介賜りました」などと言い換えることができます。特に「ご紹介賜りました」は「ご紹介与りました」をさらに丁寧した表現なので、よりかしこまった場面で使うのが適しているでしょう。

「ご紹介に与りました」は社内や身内からだと省く

「ご紹介与りました」を使う上で注意しなければならないことが一点あります。それは社内の人間などの身内から紹介を受けた場合は、「ご紹介に与りました」という前置きを省くのが基本ということです。

「ご紹介に与りました」の類語

「ご紹介に与りました」の「紹介」の類語・類義語としては、取りもって両者を対面させることを意味する「引き合わせる」、ある人を他の人に引き合わせることを意味する「引接」などがあります。

「ご紹介に預かりました」の例文

1.「ご紹介に預かりました」という言葉は存在しないので、おそらく「ご紹介に与りました」の言い間違いだろう。
2.「ご紹介に与りました」という言葉は紹介してもらったことの敬語で、「ご紹介に預かりました」という言葉はない。
3.「ご紹介に預かりました」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.ご紹介に預かりました山田ですという言葉を使う人はいるが、正しくはご紹介に与りました山田ですになります。
5.先日田中様よりご紹介に与りました村山ですという言葉はあるが、先日田中様よりご紹介に預かりました村山ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「ご紹介に与りました」という言葉を間違えて「ご紹介に預かりました」と表現している時などが挙げられます。

「ご紹介に預かりました」という言葉は正しい敬語ではないので、「ご紹介に与りました」を間違えて使っている可能性が高いです。

「ご紹介に預かりました」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「ご紹介に預かりました」ではなく、「ご紹介に与りました」と表現するのが正しい使い方になります。

「ご紹介に与りました」の例文

1.横山様からご紹介に与りました株式会社セラーバンクの佐藤と申します。
2.ビジネスメールにご紹介に与りましたという言い回しを入れる予定です。
3.新郎新婦さん本日は誠におめでとうございます。私は只今ご紹介に預かりました友人の鈴木と申します。
4.本日行われたパーティーのスピーチで冒頭にご紹介に与りましたという言い回しを使いました。
5.ご紹介に与りましたはとても丁寧な言葉なので、相手に良い印象を与えることができる。

この言葉がよく使われる場面としては、紹介してもらったことの敬語を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、結婚式やパーティー、ビジネスメールなどにおいてよく使われています。

「ご紹介に預かりました」と「ご紹介に与りました」どちらを使うか迷った場合は、「ご紹介に預かりました」は間違った敬語の使い方なので、正しい敬語である「ご紹介に与りました」を使うようにしましょう。

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