【立ち上げる】と【起ち上げる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「たちあげる」という読み方の「立ち上げる」と「起ち上げる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「立ち上げる」と「起ち上げる」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「立ち上げる」と「起ち上げる」の違い

「立ち上げる」と「起ち上げる」の意味の違い

「立ち上げる」と「起ち上げる」の違いを分かりやすく言うと、「立ち上げる」は公用文で使える、「起ち上げる」は公用文では使えないという違いです。

「立ち上げる」と「起ち上げる」の使い方の違い

一つ目の「立ち上げる」を使った分かりやすい例としては、「コンピュータを立ち上げるのには時間が必要です」「来年新しい研究室を立ち上げるつもりです」「ウェブサイトを立ち上げるのはそう簡単ではありません」「彼は工場を立ち上げる」などがあります。

二つ目の「起ち上げる」を使った分かりやすい例としては、「彼女は支店を起ち上げる」「新規事業を起ち上げるために市場調査を行う」「新たな開発プロジェクトを起ち上げることになりました」「彼は新しい政党を起ち上げるらしいです」などがあります。

「立ち上げる」と「起ち上げる」の使い分け方

「立ち上げる」と「起ち上げる」はどちらも求められているものを実現して満足させることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論から言ってしまうと、「立ち上げる」は公用文で使えるのに対して、「起ち上げる」は公用文で使えないというのが違いです。

ではなぜ「起ち上げる」が公用文で使えないのかというと、常用漢字表に載っていない読み方だからです。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。

常用漢字はあくまで漢字使用の目安であって制限ではないので、常用漢字以外は使えないというわけではありません。ただし、公用文や新聞などでは常用漢字を使用するのが好ましいとされています。

あくまで公用文だけなので、カジュアルな場面などにおいてはどちらを使用しても問題ありません。

そのため、カジュアルな場面においては「立ち上げる」はコンピューターでプログラムを起動させるというニュアンスで使い、「起ち上げる」は事業を行うというニュアンスで使うことが多いと覚えておきましょう。

「立ち上げる」と「起ち上げる」の英語表記の違い

「立ち上げる」も「起ち上げる」も英語にすると「boot up」「start up」「establish」「launch」となり、例えば上記の「彼は工場を立ち上げる」を英語にすると「He establish a factory」となります。

「立ち上げる」の意味

「立ち上げる」とは

「立ち上げる」とは、コンピューターでプログラムを起動させることを意味しています。その他にも、企画立案して始動させることの意味も持っています。

「立ち上げる」の別表記

「立ち上げる」は送り仮名を省略して「立上げる」とすることもできます。

「立ち上げる」の使い方

「ワープロソフトを立ち上げる」「スマホでアプリを立ち上げる」などの文中で使われている「立ち上げる」は、「コンピューターでプログラムを起動させること」の意味で使われています。

一方、「地方選に向けて選挙事務所を立ち上げる」「新ビジネスを立ち上げるのはそう簡単ではありません」などの文中で使われている「立ち上げる」は、「企画立案して始動させること」の意味で使われています。

「立ち上げる」はコンピューターでプログラムを起動させることと、企画立案して始動させることの二つの意味を持つ動詞です。

「立ち上げる」は公用文で使える

「立ち上げる」は常用漢字表に載っている言葉なので、公用文や新聞などの公的な場面でも使うことができます。したがって、どの「たちあげる」を使うか迷った場合は、「立ち上げる」を使用すれば問題ありません。

また、「立ち上げる」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。

「立ち上げる」の類語

「立ち上げる」の類語・類義語としては、始めることを意味する「開始する」、衰えていたものを再び勢いづかせることを意味する「興す」などがあります。

「起ち上げる」の意味

「起ち上げる」とは

「起ち上げる」とは、企画立案して始動させることを意味しています。その他にも、コンピューターでプログラムを起動させることの意味も持っています。

「起ち上げる」の別表記

「起ち上げる」は送り仮名を省略して「起上げる」とすることもできます。

「起ち上げる」の使い方

「リーダーになったので新企画を起ち上げることにしました」「学生時代の友人と会社を起ち上げる」などの文中で使われている「起ち上げる」は、「企画立案して始動させること」の意味で使われています。

一方、「コンピュータを起ち上げるのに失敗しました」「このアプリは起ち上げるのに時間がかかる」などの文中で使われている「起ち上げる」は、「コンピューターでプログラムを起動させること」の意味で使われています。

「起ち上げる」は企画立案して始動させることと、コンピューターでプログラムを起動させることの二つの意味を持つ動詞です。

ただし、「起ち上げる」は「起」という漢字を使用しているので、企業や企画などの企画立案して始動させることの意味で使うのが一般的になっています。そのため、ビジネスシーンにおいて使うのが中心の言葉です。

「起ち上げる」は公用文で使えない

「起ち上げる」を使う上で注意しなければならないのは、公用文で使えないという点です。なぜなら、「起ち上げる」の「起つ」という漢字が常用漢字表に載っていないからです。

したがって、公用文で使用したいのであれば、常用漢字表に載っている、「立ち上げる」の方を使うのがいいでしょう。ただし、公用文以外においては好きな方を使っても問題ありません。

「起ち上げる」の類語

「起ち上げる」の類語・類義語としては、新しく物事を始めることを意味する「起こす」m、組織や機構などが設けられ活動を始めることを意味する「発足する」、新しく事業を始めることを意味する「起業する」などがあります。

「立ち上げる」の例文

1.パソコンを立ち上げるのに時間がかかるようになったので、そろそろ買い替えの時期かなと思っています。
2.友人に一緒に遊ぼうと誘われたので、スマホでアプリを立ち上げる。
3.新規事業を立ち上げる予定なので、市場調査を開始することにしました。
4.私の夢は小さな小料理屋を立ち上げて、運営することです。
5.この不景気の中で、新規ビジネスを立ち上げるのはそう簡単ではないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、コンピューターでプログラムを起動させることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、企画立案して始動させることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2はコンピューターでプログラムを起動させること、例文3から例文5は企画立案して始動させることの意味で使っています。

「起ち上げる」の例文

1.このプロジェクトを起ち上げるために、各部署の優秀な人材を招集しました。
2.この度弊社では販路の拡大を試みるべく、新規事業を起ち上げることになりました。
3.彼にはこの会社を起ち上げる時にお世話になったので、とても感謝しています。
4.新たな研究を行うために、新規チームを起ち上げることにしました。
5.パソコンを起ち上げる速度が劇的に変わったので、買い替えて本当に良かったです。

この言葉がよく使われる場面としては、企画立案して始動させることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、コンピューターでプログラムを起動させることを表現したい時にも使います。

例文1から例文4は企画立案して始動させること、例文5はコンピューターでプログラムを起動させることの意味で使っています。

「立ち上げる」と「起ち上げる」はどちらもコンピューターでプログラムを起動させることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公用文で使えるのが「立ち上げる」、公用文では使えないのが「起ち上げる」と覚えておきましょう。

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