【ずっと】と【とても】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ずっと」と「とても」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ずっと」と「とても」という言葉は、どちらも程度が甚だしいことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ずっと」と「とても」の違い

「ずっと」と「とても」の意味の違い

「ずっと」と「とても」の違いを分かりやすく言うと、「ずっと」の方が「とても」よりも比較のニュアンスで使うことが多いという違いです。

「ずっと」と「とても」の使い方の違い

一つ目の「ずっと」を使った分かりやすい例としては、「ずっと以前にあなたに会ったことがあります」「ずっと遠くに東京タワーが見える」「この道をずっと行くと駅に着きますよ」「就職してからずっとゲームをしていません」「横浜からずっと立ち通しでした」などがあります。

二つ目の「とても」を使った分かりやすい例としては、「今日はとても寒い日でした」「彼の病気はとても治る見込みはありません」「とてもじゃないがこれ以上付き合うことはできません」「この本はとても面白いです」などがあります。

「ずっと」と「とても」の使い分け方

「ずっと」と「とても」はどちらも程度が甚だしいことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ずっと」の方が「とても」よりも比較のニュアンスで使うことが多いという違いです。

ではなぜ「ずっと」の方が比較のニュアンスで使うことが多いかというと、「とても」は近年使われ方が変化した言葉というのが理由になります。

「とても」以前は程度が甚だしいことの意味で使われておらず、「とても無理な相談だ」などようにどのようにしても実現しない気持ちを表す意味でのみ使われた言葉です。そのため、比較のニュアンスにおいて一般的に使われているのは「ずっと」であると覚えておきましょう。

「ずっと」と「とても」の英語表記の違い

「ずっと」を英語にすると「forever」「all the time」「straight」「all the way」となり、例えば上記の「横浜からずっと立ち通しでした」を英語にすると「I had to stand all the way from Yokohama」となります。

一方、「とても」を英語にすると「very」「extremely」「really」となり、例えば上記の「この本はとても面白いです」を英語にすると「This book is extremely entertaining」となります。

「ずっと」の意味

「ずっと」とは

「ずっと」とは、ほかのものと比べてかけ離れていることを意味しています。その他にも、同じ状況が長く続いていること、ある範囲内に残す所なく動作を及ぼすこと、躊躇わずに動作をすることの意味も持っています。

「ずっと」の使い方

「バス停は学校のずっと先にあります」「彼氏のことでずっと悩んでいる」などの文中で使われている「ずっと」は、「ほかのものと比べてかけ離れていることや同じ状況が長く続いていること」の意味で使われています。

一方、「キーホールダーを見つけるために校内をずっと探し回る」「さあずっとお通りください」などの文中で使われている「ずっと」は、「ある範囲内に残す所なく動作を及ぼすことや躊躇わずに動作をすること」の意味で使われています。

「ずっと」は複数の意味を持つ副詞ですが、どの意味でも使われています。副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。

「ずっと」は他のものと比較する場合によく使われる言葉です。また、「ここは東京よりもずっと高いです」「ここは東京よりもずっと安いです」などのように、プラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができます。

「ずっと」はどれくらいか

「ずっと」はどれくらいだろうと思う人もいるかもしれませんが、結論から言ってしまうと明確な定義はありません。したがって、どれくらいの長さは個人に裁量によるものと覚えておきましょう。

「ずっと」の類語

「ずっと」の類語・類義語としては、いつまでも果てしなく続くことを意味する「永遠」、態度のきっぱりとしていることを意味する「断然」、途切れることなく引き続き行われていることを意味する「絶えず」などがあります。

「とても」の意味

「とても」とは

「とても」とは、どのようにしても実現しない気持ちを表すことを意味しています。その他にも、程度の甚だしいことの意味も持っています。

「とても」の漢字表記

「とても」を漢字にすると、「迚も」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「とても」を使うようにしましょう。

「とても」の使い方

「とても食べらない量のお肉が食卓に運ばれました」「この値下げはとても無理な相談ですよ」などの文中で使われている「とても」は、「どのようにしても実現しない気持ちを表すこと」の意味で使われています。

一方、「今日は夜空がとても綺麗です」「とても暑いのでクーラーを入れることにしました」などの文中で使われている「とても」は、「程度の甚だしいこと」の意味で使われています。

「とても」はどのようにしても実現しない気持ちを表すことと、程度が甚だしいことの二つの意味を持つ言葉です。

「とても」の語源

「とても」は元々どっちみやいずれにせよを意味する「とてもかくても」を省略した言葉として使われていました。したがって、「とても○○ない」の形で、どのようにしても実現しない気持ちを表すことの意味で使われていた言葉だったのです。

それが時代が経つにつれて変化していき、程度が甚だしいことの意味で使われるようになり、現代の二つの意味を持つ「とても」になったと言われています。

「とても」の特徴

「とても」はプラスのイメージだけではなく、マイナスなイメージでも使うことができるというのが特徴です。また、どちからというと公の場や文章などで使われることが多い言葉になります。

「とても」の類語

「とても」の類語・類義語としては、 程度や分量が甚だしいことを意味する「大層」、どうやってみてものことを意味する「到底」、並の程度はないことを意味する「非常に」、 程度が際立っていることを意味する「殊の外」などがあります。

「ずっと」の例文

1.稚内はずっと北の方なので、同じ北海道でも気軽にいける場所ではありません。
2.飛行機は新幹線よりもずっと速いが、利便性においては新幹線の方が圧倒的に優位だろう。
3.とくに予定もなかったので、今年のお盆休みは家でずっと映画を観ていました。
4.ここ最近夫のことでずっと悩んでおり、誰に相談していいかも分かりません。
5.落としたイヤリングが中々見つからないで、家の中をずっと探し回っていました。

この言葉がよく使われる場面としては、ほかのものと比べてかけ離れていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、同じ状況が長く続いていること、ある範囲内に残す所なく動作を及ぼすこと、躊躇わずに動作をすることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2はほかのものと比べてかけ離れていること、例文3と例文4は同じ状況が長く続いていること、例文5はある範囲内に残す所なく動作を及ぼすことの意味で使っています。

「とても」の例文

1.連帯保証人になってくれというとても無理なお願いだったので、丁重に断ることにしました。
2.医者からとても治る見込みはないと言われてしまったので、サッカー選手を引退することにしました。
3.今年の夏はとても暑いらしいので、熱中症にならないように小まめに水分補給をした方がいいだろう。
4.あのお店のラーメンはとても美味しいので、是非行ってみてほしいです。
5.彼女はどん底にいた私にとても優しくしてくれたので、好きになってしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、どのようにしても実現しない気持ちを表すことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、程度の甚だしいことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「とても」はどのようにしても実現しない気持ちを表すこと、例文3から例文5の「とても」は程度の甚だしいことの意味で使っています。

「ずっと」と「とても」はどちらも程度が甚だしいことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ずっと」の方が「とても」よりも比較のニュアンスで使うことが多いと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター