【ボーダー】と【ストライプ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ボーダー」と「ストライプ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ボーダー」と「ストライプ」という言葉は、「縞柄」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ボーダーとストライプの違い

ボーダーとストライプの意味の違い

ボーダーとストライプの違いを分かりやすく言うと、ボーダーは横縞柄を表現する時に使い、ストライプは縦縞柄を表現する時に使うという違いです。

ボーダーとストライプの使い方の違い

一つ目のボーダーを使った分かりやすい例としては、「ボーダー柄のセーターは何度も洗濯してしまったため縮んでいる」「ボーダーシャツは色に注意して着用したい」「ボーダーラインを考えると合格できたのではないだろうか」などがあります。

二つ目のストライプを使った分かりやすい例としては、「白黒のストライプはスタイリッシュでカッコイイと思っている」「ストライプは身体の線を細く見せてくれるため好きだ」「横ストライプはパステルカラーのものであれば着る」などがあります。

ボーダーとストライプの使い分け方

ボーダーとストライプはどちらも、縞柄を表す言葉ですが、異なるものを指し示します。

ボーダーは、横縞柄を表します。縦向きの縞柄模様を指す言葉として使われることはほとんどありません。その他にも、上記例文の「ボーダーライン」などのように、国境や境界、端やへりを意味する言葉としても使われています。

一方のストライプは、二種以上の色で筋を織り出したものを指しますが、特に縦縞柄を表します。縦縞柄を表すこともありますが、その場合には縦横を区別するために、上記例文の「横ストライプ」と呼ばれています。

つまり、ボーダーは横縞柄のみを表し、ストライプは主に縦縞柄を表すという違いがあります。

ボーダーとストライプの英語表記の違い

ボーダーを英語にすると「horizontal-striped」となり、例えば上記の「ボーダー柄のセーター」を英語にすると「a horizontal-striped sweater」となります。

一方、ストライプを英語にすると「stripe」となり、例えば上記の「白黒のストライプ」を英語にすると「black and white stripes」となります。

ボーダーの意味

ボーダーとは

ボーダーとは、横縞柄を意味しています。

その他にも、国境や境界、端やへりを意味する言葉として使われています。

ボーダーの使い方

「ボーダーニットは冬によく着ている」「部分的にボーダー柄がプリントされているシャツがお気に入りだ」「チェックとボーダーであれば前者の方が身にまとう回数は多い」などの文中で使われているボーダーは、「横縞柄」の意味で使われています。

一方、「合格のボーダーラインがまるで読めないため合格発表が不安だ」「人としてのボーダーを超えることはしてはいけない」などの文中で使われているボーダーは、「国境や境界、端やへり」の意味で使われています。

ボーダーは英語で「horizontal-striped」と表記され、「横向きの縞模様」を意味します。縁取り模様が繰り返されている柄であることから「縁」「端」を意味する「border」という言葉が日本では用いられていますが、英語圏では横縞柄の意味で使われていません。

ヨーロッパの多くの地域で、犯罪者や異端者が着用する服とされていましたが、フランスとスペインの国境付近の町では漁師が着用していたとも言われています。

アメリカ独立やフランス革命などを経てからは、フランス海軍の下級兵の制服とされるようにもなり、上記例文の「マリンボーダー」、フランス語では「マリニエール」と呼ばれるようになります。

表現方法は「ボーダーライン」「ボーダーを超える」

また、「border」の本来の意味である「境界」「端」といった意味で、上記例文の「ボーダーライン」「ボーダーを超える」などのように用いられることや、スノーボーダーやスケートボーダーを省略してボーダーと呼ぶこともあります。

ボーダーの類語

ボーダーの類語・類義語としては、分かれ目を意味する「境目」、土地の境を意味する「境域」、ふちやへりを意味する「エッジ」などがあります。

ストライプの意味

ストライプとは

ストライプとは、縞柄模様を意味しています。

ストライプの使い方

ストライプを使った分かりやすい例としては、「ストライプシャツは休日によく着ている」「母はよくストライプ柄のシャツを着ている」「ストライプの大きめサイズのシャツの下に白地のTシャツを合わせる」などがあります。

その他にも、「ストライプはボーダーよりも気楽に別の服に合わせられる」「一番持っている服に多いのはストライプのものだ」「派手なストライプでなければ誰にでも似合うような気がする」などがあります。

ストライプは英語で「stripe」と表記され、「縞」「線」「筋」「袖章」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、縞柄模様の中でも特に縦向きの柄に対して用いられることが多くあります。

ストライプの特徴

二色以上の異なる色、もしくは同じ色でも濃淡の異なる色を用いて作られたもので、向きは限定されていません。縞模様そのものが中世ヨーロッパでは異端者が着用する柄とされていましたが、後に印象が変化していきます。

日本でも、16世紀中ごろから他国との貿易によって縞模様の衣類が増え、今日でもストライプの衣料品は多く存在しています。

ストライプの対義語

ストライプの対義語・反対語としては、格子状に縦横の線を表した模様を意味する「格子」があります。

ストライプの類語

ストライプの類語・類義語としては、色違いの縦糸を配列して織った細い縦縞を意味する「千筋」、縦横ともに紺染めの綿糸で織った無地の織物を意味する「めくらじま」などがあります。

ボーダーの例文

1.色の薄いものボーダーTシャツはデニムスカートなど色々なボトムスに合わせやすいと思っている。
2.ボーダー服は横に線が伸びているせいか、少し太って見えるように感じるためあまり好んで着ていない。
3.小さなぬいぐるみにボーダー柄のニットを着せるために、小さな洋服を手作りしてみようと試みている。
4.自己採点上は例年のボーダーとなる点数を優に超えているが、実際に合否が発表されるまで不安は拭えない。
5.ボーダーギリギリの場合でも気持ちを入れ替え、しばらくは前を見るべきだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、横縞柄を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、境界や国境、端やへりを意味する言葉としても使われています。

ストライプの例文

1.縦だけでなく、横や斜めのものをストライプと呼ぶこともあるが、区別ができないため「横ストライプ」と表記されているのをよく見る。
2.就活中にストライプスーツを着用してもいいのだろうか。
3.鮮やかなストライプ柄は自分には似合わないことが分かっているため、最初から候補にも入れていなかった。
4.爽やかなブルーのストライプシャツは涼しげな雰囲気で、夏に出掛ける際に重宝している。
5.メンズのストライプシャツは女性の私には少し大きいサイズだが好んで着ている。

この言葉がよく使われる場面としては、縞柄模様を意味する時などが挙げられます。

縦向きの縞柄を指すことがほとんどですが、斜めや横向きになっているものに対して使われることもあります。

ボーダーとストライプは、どちらも「縞柄」を表します。どちらを使うか迷った場合は、横縞柄を表す場合は「ボーダー」を、縦縞柄を表す場合は「ストライプ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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