【無心】と【夢中】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「無心」(読み方:むしん)と「夢中」(読み方:むちゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「無心」と「夢中」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。



無心と夢中の違い

無心と夢中の意味の違い

無心と夢中の違いを分かりやすく言うと、無心とは心の動きがなく意識していないことを意味し、夢中とは心を奪われ意識を集中させることを意味するという違いです。

無心と夢中の使い方の違い

一つ目の無心を使った分かりやすい例としては、「お金の無心に走る甥が心配だ」「無心になる方法を見つけた」「書道を書いているときは無心になる」「無心になれる趣味を見つけたい」「無心になって刺繍をする」「無心な子供の一言が心に刺さる」などがあります。

二つ目の夢中を使った分かりやすい例としては、「学生時代は野球に夢中だった」「彼女は憧れの先輩に夢中だ」「夢中になって絵を描く」「趣味の釣りに夢中である」「いま自分が夢中なことをなんですか」などがあります。

無心と夢中という言葉は、どちらも何かに取り組む姿勢を表し、似たような表現をする言葉なのですが、意味は異なるので注意が必要です。無心とは心や意志などの働きがないことを意味しており、夢中とは一つの物事に心を奪われ熱中することを意味しています。

「無心に走る」と「夢中に走る」の違い

上記の「無心に走る」とは、様々な感情や考えを思い浮かべることなくただひたすら走ることを表しています。これが「夢中に走る」になると、走ることに心や意識を集中させて我を忘れて走ることを表します。

無心はプラスの感情もマイナスの感情もない状態です。一方、夢中は「楽しい」「嬉しい」「面白い」といったプラスの感情を持ち合わせている状態であることも、無心と夢中の違いになります。

無心と夢中の英語表記の違い

無心を英語にすると「innocence」「request」となり、例えば上記の「無心に走る」を英語にすると「run innocently」となります。一方、夢中を英語にすると「crazy」「enthusiasm」となり、例えば上記の「野球に夢中だ」を英語にすると「crazy about baseball」となります

無心の意味

無心とは

無心とは、無邪気であることや意志などの働きがないことを意味しています。

他にも、人に金品をねだることの意味も持っています。

表現方法は「無心する」「無心になる」「無心でやる」

「無心する」「無心になる」「無心でやる」「無心される」などが、無心を使った一般的な表現方法です。

無心の使い方

「心が無心の状態になる」「何も考えず無心でやる」「無心で仕事をする」「無心になるのは難しい」「ジグソーパズルで無心になる」などの文中で使われている無心は、「無邪気であることや意志などの働きがないこと」の意味で使われています。

一方、「友人に金を無心された」「金の無心でしか実家に寄りつかない」「無心を頼む相手を探す」「親に無心するしかない」などの文中で使われている無心は、「人に金品をねだること」の意味で使われています。

無心という言葉は上記の例のように二つの意味を持っており、どちらも日常生活で使われています。無邪気で素直な心のありさまの意味と、金品をねだる意味と、全く異なる二つの意味を持つことに注意しましょう。

「無我無心」の意味

無心という言葉を使った日本語には「無我無心」があり、我欲やよこしまなところのない純粋な心を意味しています。「無我無心の境地で世界の平和を願う」などと使います。

無心の対義語

無心の対義語・反対語としては、よこしまな心を意味する「邪心」などがあります。

無心の類語

無心の類語・類義語としては、我欲や私心のないことを意味する「無我」、私的な感情にとらわれないことを意味する「無私」、生産物を無償で取得することを意味する「搾取」(読み方:さくしゅ)などがあります。

夢心の無の字を使った別の言葉としては、世間に名が知られていないことを意味する「無名」、全く存在しないことを意味する「皆無」、仏や菩薩に心からの帰依を表すことを意味する「南無」などがあります。

夢中の意味

夢中とは

夢中とは、物事に熱中して我を忘れることを意味しています。

表現方法は「夢中になる」「夢中になれない」「夢中になれるもの」

「夢中になる」「夢中になれない」「夢中になれるもの」などが、夢中を使った一般的な表現方法です。

夢中の使い方

夢中を使った分かりやすい例としては、「彼は音楽に夢中になっている」「無我夢中になるゲーム」「夢中になって応援する」「息子は新しいおもちゃに夢中だ」「歌のレッスンに夢中になる」などがあります。

その他にも、「夢中になれるものがない」「夢中になれるものを見つけたい」「サッカーに夢中になる」「学生時代に夢中になったもの」「仕事に夢中になれない」「読書に夢中で電車を乗り過ごす」などがあります。

夢中という言葉は、物事に熱中して我を忘れることを意味しており、心を奪われ他の事を考えない状態になること表しています。

「無我夢中」の意味

夢中という言葉を使った日本語には「無我夢中」があり、ある事にすっかり心を奪われて我を忘れてしまうさまを意味しています。上記の例の「無我夢中になるゲーム」とは、我を忘れてすっかり心を奪われてしまうゲームであることを表現しています。

夢中の対義語

夢中の対義語・反対語としては、心が浮ついて落ち着かないさまを意味する「上の空」(読み方:うわのそら)などがあります。

夢中の類語

夢中の類語・類義語としては、一つの事に集中することを意味する「一心」、熱中して我を忘れることを意味する「没我」(読み方:ぼつが)、夢中になって我を忘れることを意味する「忘我」(読み方:ぼうが)などがあります。

夢中の夢の字を使った別の言葉としては、夢のようにあてもないことを想像することを意味する「夢想」、現実とは逆のことを見る夢を意味する「逆夢」(読み方:さかゆめ)などがあります。

無心の例文

1.自分の評価や噂は気にせず、無心で働くことが仕事を長続きさせるコツだ。
2.単純作業は何も考えずに無心でやるようにしてみると何時間でも続けられる。
3.瞑想や座禅によって無心の心をつかむことができるらしい。
4.次男が実家に寄るときは、いつも金の無心をしてくる。
5.親友から金の無心をされたが、返してくれそうにないので上手に断りたい。

この言葉がよく使われる場面としては、意志などの働きがないことや人に金品をねだることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3で使われている無心は、無邪気であることや意志などの働きがないことを意味しています。例文4や例文5で使われている無心は、金品を無遠慮にねだって得ようとすることを意味しています。このように、無心には全く異なる二つの意味があります。

夢中の例文

1.子どもが何かに夢中になるには、口を出さずに放っておくことだ。
2.大学生になって時間とお金に余裕ができてから、夢中になれるものを見つけた。
3.集中して仕事をすると疲れるけど、夢中で仕事をすると疲れない。
4.大好きな彼氏が、もっと自分に夢中になる方法はないか日々研究している。
5.誰もが夢中になった伝説のアイドルが、闘病中である。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に熱中して我を忘れることを表現したい時などが挙げられます。

夢中という言葉は、ある物事に熱中して他の事を考えないことを意味しており、プラスの感情を持ち合わせている状態です。例文4や例文5のように、夢中という言葉は物事だけでなく人に対して我を忘れるという恋心や憧れを表すことがあります。

無心と夢中という言葉は、どちらも何かに取り組む姿勢を表す似たような言葉なのですが意味は大きく異なります。無心とは心や意志などの働きがないことを表し、夢中とは一つの物事に心を奪われ熱中することを表す違いに注意して使い分けましょう。

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