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【校閲】と【校正】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「校閲」(読み方:こうえつ)と「校正」(読み方:こうせい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「校閲」と「校正」という言葉は、どちらも文章を正しくする作業であるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




校閲と校正の違い

校閲と校正の意味の違い

校閲と校正の違いを分かりやすく言うと、、校閲とは原稿の内容について読み込んで点検修正することで、校正とは原稿の文字や文章の誤字脱字を点検修正することであるという違いです。

校閲と校正というのは、場合によっては混合して表現されることもあります。校閲作業の中に校正作業が含まれていたり、校正作業の中に校閲作業が含まれていたりすることがあるということです。

校閲と校正の使い分け方

そのように混合している場合を除いて考えた時、校閲というのは、原稿の内容を深く読み込んで点検し、間違いがあればそれを修正するという作業のことを意味しています。校閲には大きく分けて、「素読み」と「事実確認」の二つの工程があります。

「素読み」を行うことで、文章の中身を徹底的に読み込みます。そこで表現の矛盾などを見つけて、原稿を書いた作者と連携しながら、正しい文章に整えていきます。そして「事実確認」では、文章中に出てくる実在の地名などが正しいかどうかを点検します。

この事実確認というのは、地名や人名などの確認の他に、資料として載っているデータのグラフ、その数値や結果などについても正しいかどうかの確認をします。専門知識が必要な部分に関しては、専門機関に確認を依頼したりすることもあります。

一方の校正という作業は、文章を読み込むことはしません。校正の作業というのは、大きく分けると「突き合わせ」と「赤字照合」という工程で進められます。突き合わせというのは、修正前の原稿と、最新版の原稿を見比べることを意味しています。

この場合の見比べるというのは、ただ文字を追っていって、間違いがないかを確認するということです。文章的な意味や、表現についての確認ではありません。誤字脱字を見つける作業であり、一文字ずつを確認する作業です。

その後、赤字照合という作業を行います。これは、前回の原稿で赤字修正されていた場所が最新版の原稿でしっかりと正しくなっているのかを確認する作業です。これらの作業を繰り返すことによって間違いのない原稿を作成することが出来ます。

校閲と校正というのは、それぞれが原稿を作成する上で欠かせない作業です。校閲は内容を確認するものであり、校正というのは誤字脱字を確認するものであると覚えておくと良いでしょう。

校閲の意味

校閲とは

校閲とは、文章や原稿の誤り、不備を検討して、訂正したり修正したりすることを意味しています。校閲をすることを専門にしている仕事もあり、それらの人は出版社などの書物に関わる会社などに所属している場合が多いものです。

校閲というのは、漢字の通り「比べて改めて調べる」という意味を持つ言葉です。原稿に書かれている文章の意味や内容について間違いがないか、改めて検討したり、調べなおしたりして、誤りがあれば正します。

校閲の作業で必要になるのは、最新版とされる原稿のみです。校閲の作業には大きくわけて二つの工程があります。一つは「素読み」という作業、もう一つは「事実確認」という作業です。

校閲の作業工程「素読み」の意味

この「素読み」というのは、原稿の中身を徹底的に読み、文章中にある誤字や表現の矛盾を見つける作業のことを示します。語尾の表現は統一されているのか、前後の文章は内容として通っているのか、綿密に確認します。

校閲の作業工程「事実確認」の意味

素読みの後には、「事実確認」という作業を行います。これは、文章中に出てくる地名や場所について、実際の名称と合っているのかを調べたり、データなどに間違いがないかを確認したりする作業です。

事実と違っている部分がないかどうかを最終確認する作業が「事実確認」です。これらの作業を経て、校閲作業は行われるものです。原稿を作成した作者と連携を取りながら、ミスのない原稿を完成させることが目的の作業となります。

表現方法は「校閲する」「校閲になる」「校閲の仕事」

「校閲する」「校閲になる」「校閲の仕事」などが、校閲を使った一般的な言い回しです。

校閲の使い方

校閲を使った分かりやすい例としては、「誌面と違いネット上のニュース記事は校閲するのが甘い」「校閲になるために資格の学校に通っている」「校閲の仕事がある求人は難易度が非常に高い」などがあります。

校閲の類語

校閲の類語・類義語としては、調べて改めることを意味する「検閲」、書物の本文をより良い形に訂正することを意味する「校訂」などがあります。

校閲の「閲」という字を使った別の単語としては、書物や書類などの内容を調べながら読むことを意味する「閲読」、書状などを開いてよく見ることを意味する「披閲」、人が今まで社会的にたどってきた跡を意味する「閲歴」などがあります。

校正の意味

校正とは

校正とは、文字や文章を比べ合わせて、間違いを正しい形に修正することを意味しています。校正という作業は、それだけで独立している場合もあれば、校閲という仕事の中にひとつの工程として含まれる場合もあります。

校正というのは、漢字の通り「比べて正す」という意味を持つ言葉です。原稿に書かれている文字や文章に間違いがないか、原稿のサイズは合っているのか、字体は指定通りになっているのか、それらを点検して誤りがあれば正します。

校正の作業で必要になるのは、一つ前の工程で書かれた原稿と、最新版の原稿の二つです。これらの原稿を見比べる作業をするのが、校正の最も大切な部分です。校正の作業には、大きく分けて「突き合わせ」と「赤字照合」の二つの工程があります。

校正の作業工程「突き合わせ」の意味

この「突き合わせ」というのは、元々の原稿と、最新版の原稿を見比べて、文字に間違いがないかを一文字ずつ確認する作業のことを言います。この作業を行う際、文章はなるべく読まないようにするのが良いとされます。

文章を読んでしまうと、内容が気になってしまって、文字が頭に入ってこなくなってしまうからです。校正を専門として行っている人の中には、文章を逆から突き合わせていく方法を取っている人もいます。

逆から一文字ずつ擦り合わせることにより、無意識に文章の内容を読んでしまうことを防ぐことが出来るからです。

校正の作業工程「赤字照合」の意味

もう一つの作業工程である「赤字照合」というのは、原稿の段階で赤字で修正された部分が、最新版の原稿でしっかりと正しく修正されているのかを確認する作業です。赤字が入っている部分を中心に綿密に確認がなされます。

このような校正作業を何度も繰り返し行うことにより、誤字脱字のない完成された原稿を作成することが出来ます。

表現方法は「校正する」「校正依頼」「校正確認」

「校正する」「校正依頼」「校正確認」などが、校正を使った一般的な言い回しです。

校正の使い方

校正を使った分かりやすい例としては、「ゲラ刷りを校正するのが終わったら教えてください」「終わったら社内の校正担当者に校正依頼のメールを投げてください」などがあります。

校正の類語

校正の類語・類義語としては、不十分な点を直すことを意味する「修正」、書き加えたり削ったりして直すことを意味する「添削」、文章を書き直すことを意味する「推敲」などがあります。

校正の「正」という字を使った別の単語としては、規則に従って悪い点を正し改めることを意味する「規正」、悪い点や不都合な点を改め正すことを意味する「是正」、足りないところを補って誤りを正すことを意味する「補正」などがあります。

校閲の例文

1.校閲の作業は、細やかな神経を使うから大変そうだ。
2.彼は一度校閲作業をはじめると、声をかけても気付かないことが多いよ。
3.校閲作業の中にある素読みという作業は、二人一組で音読しながら行うこともある。
4.校閲をする際には、内容を徹底的に読み込むつもりで挑まなくてはいけないね。
5.大手の雑誌出版社では、専門職の集団として校閲部が設けられているそうだ。
6.校閲作業は根気のいる仕事だが、事実と違う内容を見つけたときはまるで探偵が真実にたどりついたかのような快感を覚え、それがやりがいになっている。
7.昔校閲の仕事をしていたせいで、ネットの記事などはどうも信ぴょう性を疑ってしまう。
8.一流の出版社だけあって、どのページにも、校閲による几帳面な訂正がびっしりと書いてありました。
9.有名文芸誌の校閲すら、このような初歩的な誤りをそのままスルーしてしまったことは、とても残念に思う。
10.校閲の結果、いくつかの誤植が見つかりましたので、また訂正させてもらうことになりそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、本などになる前の原稿を徹底して読み込んで、文章の誤りや不備、内容の検討をしたりすることを表現したい時などが挙げられます。

校閲作業というのは、原稿の文章を読み込み、内容の意味を確認することを意味しています。この校閲作業という工程を徹底して行うことにより、内容に誤りのない原稿が完成します。

主に、紙に印刷される原稿については、丁寧に校閲作業が行われる場合が多いものです。印刷物というのは、印刷後に間違いが見つかった場合、全商品の回収や刷り直しなどをしなくてはいけない事態になってしまうためです。

校正の例文

1.私はついつい文章を読んでしまうから、校正に向いていない。
2.文章の意味ではなく、文字だけを一字ずつ追いかけるのが校正の仕事だ。
3.校正をしっかり行うことによって、誤字脱字のない原稿が作成できる。
4.出版社によっては、校閲の作業の中に校正が含まれる場合もある。
5.校正の赤字照合をしているけれど、赤字で書かれている文字が汚くて読めない。
6.担当編集者によると、彼の原稿はあとからの校正がほとんど入らないくらい正確なのだそうだ。
7.広報用のチラシは校正確認が済み、最終チェックの段階になって、社長から「なんとなくバランス悪い」と意見があり困惑している。
8.当方の操作ミスにより誤植がございました。 今後はこのようなことが起こらぬよう校正、確認作業を徹底して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
9.この度自費出版をするにあたって、ちゃんと校正依頼をしたほうがいいということになり、今は業者を探しているところだ。
10.校正の仕事を始めた頃、先輩から文字を「読む」のではなく「見る」ようにと言われたが、確かに読んでしまうと誤りを見過ごしてしまうことがある。

この言葉がよく使われる場面としては、文字や文章を見比べて誤字脱字を修正したり、印刷物の誤植や体裁の間違いを修正したりする作業のことを表現したい時などが挙げられます。

この校正作業というのは、場合によっては校閲作業の一部として考えられることもあります。校閲を行う中で校正作業も行う場合があるということです。

また、逆に校正作業の中に校閲作業が含まれる場合もあります。これは誤字脱字を確認しながら、事実確認なども行う場合です。どちらの作業も、原稿を間違いのない形で完成させるために必要不可欠な作業であると言うことが出来ます。

言葉の使い方の例文
編集者
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