【会う】と【合う】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「あう」という読み方の「会う」と「合う」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「会う」と「合う」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「会う」と「合う」の違い

「会う」と「合う」の意味の違い

「会う」と「合う」の違いを分かりやすく言うと、「会う」は人と対面する場合に使う、「合う」は物事が一致する場合に使うという違いです。

「会う」と「合う」の使い方の違い

一つ目の「会う」を使った分かりやすい例としては、「昔の友達に会うのが楽しみです」「今日の午後4時に社長と会う約束があります」「喫茶店で友人と偶然会いました」「明日彼氏と会う約束があります」「彼とは駅で会うことになっています」などがあります。

二つ目の「合う」を使った分かりやすい例としては、「パーティーにはこのドレスが合うだろう」「レンガの建物と周りの緑がよく合っている」「このドレッシングは何にでも合う」「彼とは意見がよく合う」「それは私の好みにぴったり合う」などがあります。

「会う」と「合う」の使い分け方

「会う」と「合う」は同音の言葉ですが、意味は全く異なっているので間違えないよう注意が必要です。

「会う」は互いに顔を向かい合わせることを意味しており、「明日は友達に会う予定です」「偶然駅で先生に会いました」のように、人と対面する場合に使います。

一方、「合う」は二つのものが一致することを意味しており、「この靴は私の足に合う」「彼とは性格が良く合う」などのように、物事が一致する場合に使う言葉というのが違いです。

「会う」と「合う」の英語表記の違い

「会う」を英語にすると「see」「meet」「receive」となり、例えば上記の「彼とは駅で会うことになっています」を英語にすると「I am to meet him at the station」となります。

一方、「合う」を英語にすると「fit」「suit」「become」「match」「agree」となり、例えば上記の「それは私の好みにぴったり合う」を英語にすると「It suits my taste perfectly」となります。

「会う」の意味

「会う」とは

「会う」とは、互いに顔を向かい合わせることを意味しています。

「会う」の漢字表記

「会う」を別の漢字表記として「逢う」がありますが、常用漢字表に載っていない言葉なので、公用文などでは使うことができないと覚えておきましょう。

表現方法は「人に会う」「初めて会う」

「人に会う」「初めて会う」などが、「会う」を使った一般的な言い回しになります。

「会う」の使い方

「会う」を使った分かりやすい例としては、「明日いつもの場所で会うことになりました」「今日はお客さんに会う予定があります」「駅でばったり友人と会う」「初めて会う人には丁寧に挨拶した方がいいだろう」「道端で有名人に会うことができました」などがあります。

「会う」は互いに顔を向かい合わせることを意味する動詞です。そのため、人に対してのみ使うことができると覚えておきましょう。

「会う」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができる言葉です。

「会う」の特徴

「会う」は約束して会う場合だけではなく、偶然会う場合、再会した場合、初めて会う場合など、様々なシチュエーションで使うことができると覚えておきましょう。

「会う」の類語

「会う」の類語・類義語としては、人や事件などに偶然に行きあうことを意味する「出会う」、顔を合わせて会うことを意味する「対面する」、人と会うことを意味する「面会する」などがあります。

「合う」の意味

「合う」とは

「合う」とは、二つのものが一致することを意味しています。その他にも、二つ以上のものが近寄って一つになること、よく調和すること、ある基準と一致することの意味も持っています。

表現方法は「答えが合う」「意見が合う」

「答えが合う」「意見が合う」などが、「合う」を使った一般的な言い回しになります。

「合う」の使い方

「彼女とは話が合う」「いくつもの川が合うことで大きな川となります」などの文中で使われている「合う」は、「二つのものが一致することや二つ以上のものが近寄って一つになること」の意味で使われています。

一方、「和室に合う装飾をお願いしました」「私は道理に合うことしかやらない主義です」などの文中で使われている「合う」は、「よく調和することやある基準と一致すること」の意味で使われています。

「合う」は二つのものが一致すること、二つ以上のものが近寄って一つになること、よく調和すること、ある基準と一致することなどの複数の意味を持つ動詞です。

「合う」の特徴

「合う」は「意見が合う」「波長が合う」などのように、人間関係に関することだけではなく、「この部屋にはレトロな雰囲気が合う」のように、物に対しても使うことができます。

また、日常生活だけではなく、ビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「合う」の類語

「合う」の類語・類義語としては、二つ以上のものがぴったり一つになることを意味する「一致する」、全体がほどよくつりあって矛盾や衝突などがなくまとまっていることを意味する「調和する」、ある条件や事情にぴったり当てはまることを意味する「適合する」などがあります。

「会う」の例文

1.最近全く顔を見せていなかったので、次の大型連休は両親に会うために帰省することにしました。
2.オンラインでは何度も一緒に遊んでいたが、実際に会うのは今日が初めてです。
3.本日15時にクライアントの担当者と会う予定があるので、お昼にニンニク系の食べ物を食べるのはやめよう。
4.駅でばったり友人と会ったので、一緒にお茶することにしました。
5.就職の面接で社長に直接会う機会があり、緊張したけど自分の思いを伝えられてよかったです。

この言葉がよく使われる場面としては、互いに顔を向かい合わせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「会う」は人と対面する場合に使う言葉です。

「合う」の例文

1.先方と意見がうまく合ったおかげで、スムーズに話がまとまりました。
2.この細めジーンズは、彼のスタイルにぴったり合うと思いますよ。
3.大通りで二つの列が交差点の前で合っていたので、とても混雑していました。
4.このカーテンは部屋の雰囲気によく合っていて、とても落ち着いた印象を与えてくれます。
5.この条件に合う応募者がまだ見つかっていないので、引き続き募集を出すことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、二つのものが一致することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、二つ以上のものが近寄って一つになること、よく調和すること、ある基準と一致することを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は二つのものが一致すること、例文3は二つ以上のものが近寄って一つになること、例文4はよく調和すること、例文5はある基準と一致することの意味で使っています。

「会う」と「合う」は同音の言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、人と対面する場合に使うのが「会う」、物事が一致する場合に使うのが「合う」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター