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【輪をかける】と【尾ひれを付ける】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「輪をかける」(読み方:わをかける)と「尾ひれを付ける」(読み方:おひれをつける)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」という言葉は、どちらも大げさに話すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の違い

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の意味の違い

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の違いを分かりやすく言うと、「輪をかける」とはただ単純に大げさに話すこと、「尾ひれを付ける」とは実際にはないことを付け加えて大げさに話すことという違いです。

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の使い方の違い

一つ目の「輪をかける」を使った分かりやすい例としては、「それは父親に輪をかけた見栄っ張りです」「話しに輪をかけることなく素直な気持ちを言って欲しいです」「彼女は仕事のつらさを輪をかけて話をした」などがあります。

二つ目の「尾ひれを付ける」を使った分かりやすい例としては、「彼は些細なことを尾ひれを付けて言う」「大事な話は尾ひれをつけない方がいいだろう」「彼女は時々話に尾ひれを付ける」などがあります。

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の使い分け方

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」はどちらも大げさに話すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「輪をかける」はただ単純に大げさに話すというニュアンスで使いますが、「尾ひれを付ける」は実際にはないことを付け加えて大げさに話すというニュアンスで使うというのが違いになります。

したがって、「輪をかける」と「尾ひれを付ける」は微妙に意味が異なっているので間違えなように注意しましょう。

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」の英語表記の違い

「輪をかける」を英語にすると「exaggerate」「far more」となり、例えば上記の「彼女は仕事のつらさを輪をかけて話をした」を英語にすると「exaggerated the toughness of his job」となります。

一方、「尾ひれを付ける」を英語にすると「embellish」「exaggerate」となり、例えば上記の「彼女は時々話に尾ひれを付ける」を英語にすると「She embellishes her stories sometimes」となります。

「輪をかける」の意味

「輪をかける」とは

「輪をかける」とは、程度をさらに甚だしくすることを意味しています。

「輪をかける」を漢字にすると「輪を掛ける」と表記することができます。

「輪をかける」の使い方

「輪をかける」を使った分かりやすい例としては、「彼女は父親に輪をかけた嘘つきです」「このデザインは輪をかけて古臭い」「兄は父親を輪をかけた大食いです」「危機感を煽るために輪をかけて話すことにしました」などがあります。

「輪をかける」は程度をさらに甚だしくすることを意味する慣用句です。もっと簡単に言うならば、大げさにということを意味しています。また、「輪をかける」は連用形の副詞として「輪をかけて」の形で使うことが多いです。

「輪をかける」はプラスとマイナスイメージどちらでも使うことができますが、基本的にはマイナスのイメージで使うことが多いと覚えておきましょう。

「輪をかける」は他人や他のものと比較して、性格や特徴を表す場合に使う言葉です。例えば、「AはBに輪をかける○○」とすると、AはB以上に○○というニュアンスになります。

分かりやすい例を挙げると、「去年は暑いだったが、今夏はさらに輪をかけて暑い」「彼女は母親に輪をかけた美人だ」などがあります。

また、さらに悪化したという場合にも使うことが可能です。例えば「○○が△△に輪をかける」とすると、○○のおかげで悪化したというニュアンスになります。

分かりやすい例を挙げると、「欧州で起きた戦争が世界恐慌に輪をかけている」「感染症の拡大が日本の不況に輪をかけている」などがあります。

「輪をかける」の類語

「輪をかける」の類語・類義語としては、比べるとかなりの違いがあることを意味する「一段と」、程度が一段と進むことを意味する「より一層」、物事の状態や性質などの度合いが群を抜いていることを意味する「特段」などがあります。

「尾ひれを付ける」の意味

「尾ひれを付ける」とは

「尾ひれを付ける」とは、実際にないことを付け加えて話を大げさにするを意味しています。

「尾ひれを付ける」の漢字表記

「尾ひれを付ける」を漢字にすると「尾鰭を付ける」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「尾ひれを付ける」を使うようにしましょう。

「尾ひれを付ける」の使い方

「尾ひれを付ける」を使った分かりやすい例としては、「彼は話に尾ひれを付けて言いふらす」「尾ひれを付けた話ばかりしていると信用を失うよ」「彼は尾ひれを付けて自慢することが多い」「噂話に尾ひれを付けることは多い」などがあります。

「尾ひれを付ける」は実際にないことを付け加えて話を大げさにすることを意味する慣用句です。簡単に言うならば、嘘を付け加えて自分をもっとよく見せたり、誰かを貶める場合に使う言葉になります。

したがって、「尾ひれを付ける」は事実に嘘を付け加えて話をする場合に使う言葉なので、マイナスなイメージでしか使わないと覚えておきましょう。

「尾ひれを付ける」の語源

「尾ひれを付ける」の語源は「尾」と「ひれ」です。尾やひれは本体に付属しているというニュアンスを表しており、それに「付ける」を合わせることで、実際にないことを付け加えるという意味で使われるようになりました。

また、「尾ひれを付ける」は江戸時代の初めの文献にはすでに使われていた記録があるため、非常に古い時代から使用されている言葉です。

「尾ひれを付ける」の類語

「尾ひれを付ける」の類語・類義語としては、大げさなでたらめを言ったり大きなことを言ったりすることを意味する「ホラを吹く」、大げさな物言いをすることを意味する「大口を叩く」、実力不相応な大きなことを言うことを意味する「大言壮語」などがあります。

「輪をかける」の例文

1.彼女はとても綺麗だが、彼女の姉は輪をかけて綺麗でした。
2.業績不振に輪をかけて世界経済見通しの悪化しているので、この先弊社はどうなってしまうのだろうか。
3.元々体を動かすのは好きではないが、猛暑が続いているので輪をかけて運動したくないです。く
4.彼は本当に勤勉で、彼の父親を輪をかけたような真面目な人です。
5.去年も寒い冬だったが、今冬はさらに輪をかけて寒さが厳しいようなので、防寒対策はしっかり行おう。
6.私はもともと痩せ型で姿勢も悪いが、目も唇も細く薄い顔の作りが外見の貧相さに輪をかけている。
7.彼はすでに偉大な作家だったが、彼が新しい小説を出版したときには、輪をかけて才能が光っていた。
8.たるんでいる生徒たちに、受験戦争の危機感を煽るために輪をかけて話すことにしました。
9.あの家の娘さんは母親に輪をかけた見栄っ張りですから、うちの娘に対応意識を燃やしているに違いない。
10.ただでさえ週末は仕事で忙しいのに、そこに輪をかけるようにトラブルがやってくるので、休む暇もありません。

この言葉がよく使われる場面としては、程度をさらに甚だしくすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「輪をかける」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができますが、どちらかと言うとマイナスなイメージで使う方が多い言葉です。

「尾ひれを付ける」の例文

1.尾ひれを付けて話す人はどこにでもいるので、そんなに気にする必要はないと思うよ。
2.尾ひれを付けた報告をしたのが原因で、トラブルに発展してしまいました。
3.悪口は尾ひれを付けることが多いので、気にせずスルーする方がいいだろう。
4.話に尾ひれを付ける人がいるせいで、間違った情報が流れてとても困っている。
5.彼女は尾ひれを付けて話すことが多いので、あまり信用しない方がいいだろう。
6.面接では自分を売り込むため、嘘でない程度に多少の尾ひれを付けるのは当然だ。
7.出身地が同じ部長と地元ネタで盛り上がっていたら誰かが話に尾ひれを付け、私は部長の愛人ということになっているらしい。
8.彼は試合で勝ったことを尾ひれを付けて話し、まるで自分がオリンピック選手のように見せかけていた。
9.男は女性を口説くために、あの有名な映画監督と親交があると尾ひれを付けて語り、自分が映画界に詳しいかのように見せかけていた。
10.男は周りに芸能人と知り合いだと尾ひれを付けて自慢しているが、実のところ、テレビ局の清掃作業員をしているだけである。

この言葉がよく使われる場面としては、実際にないことを付け加えて話を大げさにするを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「尾ひれを付ける」はマイナスのイメージで使われることが多い言葉です。

「輪をかける」と「尾ひれを付ける」はどちらも大げさに話すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ただ単純に大げさに話すことを表現したい時は「輪をかける」を、実際にはないことを付け加えて大げさに話すことを表現したい時は「尾ひれを付ける」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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