【気合い】と【気合】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「きあい」という読み方の「気合い」と「気合」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「気合い」と「気合」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「気合い」と「気合」の違い

「気合い」と「気合」の意味の違い

「気合い」と「気合」の違いを分かりやすく言うと、「気合い」は公用文で使えない、「気合」は公用文で使えるという違いです。

「気合い」と「気合」の使い方の違い

一つ目の「気合い」を使った分かりやすい例としては、「彼はもっと気合いを入れる必要があります」「打席に立ったらもっと気合いを入れろとコーチから怒られました」「相手の気合いに圧倒されてしまいました」「気合いの入った掛け声をかける」などがあります。

二つ目の「気合」を使った分かりやすい例としては、「彼に気合負けしてしまいました」「試合前に全員で円陣を組んで気合を入れました」「彼はいつも気合が入っているので見習いたくなります」「彼女はゲームに気合が入っている」などがあります。

「気合い」と「気合」の使い分け方

「気合い」と「気合」はどちらも精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論から言ってしまうと、「気合い」は公用文で使えないの対して、「気合」は公用文で使えるというのが違いになります。

ではなぜ「気合い」が公用文で使えないのかというと、公用文の送り仮名の原則として定められている表現ではないからです。公用文の送り仮名は本則、例外、許容から成り立っています。

本則とは送り仮名の付け方に関する基本的な法則のこと、例外とは習慣的に世間に広く知れ渡っているため読み間違う恐れがない使い方のこと、許容は例外的な事項又は許容的な事項のことで読み間違う恐れがない使い方ことです。

「気合い」のような二つの語句が組み合わさった語句を複合語と言います。この複合語は活用のない語で読み間違えるおそれのない語については、許容の送り仮名の付け方により送り仮名を省くとなっています。

したがって、公用文においては「気合」の方を使うようにしましょう。

ただし、公用文以外の一般的な使い方においては、「気合い」と「気合」の好きな方を使って問題ありません。

「気合い」と「気合」の英語表記の違い

「気合い」も「気合」も英語にすると「spirit」「heart」「fight」「cheer」となり、例えば上記の「彼女はゲームに気合が入っている」を英語にすると「She is all fired up for the game」となります。

「気合い」の意味

「気合い」とは

「気合い」とは、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを意味しています。

表現方法は「気合いで頑張る」「気合いを入れる」「気合いで乗り切る」

「気合いで頑張る」「気合いを入れる」「気合いで乗り切る」などが、「気合い」を使った一般的な言い回しになります。

「気合い」の使い方

「気合い」を使った分かりやすい例としては、「新規プロジェクトが始まるので気合いを入れていきましょう」「明日はテストなので気合いを入れて勉強しました」「朝寝坊しそうだったが気合いを入れて布団から出ました」「風邪気味だったが気合いで登校しました」などがあります。

「気合い」は「気」と「合う」から成り立った複合語で、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを意味しています。

「気合い」の特徴

「気合い」を簡単に言うならば、気持ちを集中させて力を発揮するための意気込みのことです。そのため、基本的にはプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「気合い」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができる言葉です。また、「気合いだー」などのように、カジュアルな形でよく使用されています。

「気合い」の注意点

「気合い」を使う上で注意しなければならないのは、公用文では使えないという点です。なぜなら、公用文の送り仮名の原則として定められている表現ではないからです。

そのため、「気合い」を公用文で使いたいのであれば、公用文の送り仮名の原則として定められている「気合」を使うようにしましょう。

「気合い」の類語

「気合い」の類語・類義語としては、力強く立ち向かってゆく精神力のことを意味する「気迫」、事をやりとげようとする積極的な気持ちのことを意味する「意気」、物事に対処する心の準備のことを意味する「心構え」などがあります。

「気合」の意味

「気合」とは

「気合」とは、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを意味しています。

表現方法は「気合で頑張る」「気合を入れる」「気合で乗り切る」

「気合で頑張る」「気合を入れる」「気合で乗り切る」などが、「気合」を使った一般的な言い回しになります。

「気合」の使い方

「気合」を使った分かりやすい例としては、「体調があまり良くなかったが気合で乗り切ることができました」「徹夜明けだったが気合を入れて出社しました」「気合を入れすぎて空回りしてしまいました」「この作品には作者の気合と情熱が込められています」などがあります。

「気合」は「気」と「合う」から成り立った複合語で、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを意味しています。

「気合」の特徴

「気合」を簡単に言うならば、気持ちを集中させて力を発揮するための意気込みのことです。そのため、基本的にはプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「気合」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができる言葉です。

「気合」は公用文で使える

「気合」は公用文の送り仮名の原則として定められている表現なので、公用文や新聞などで使うことができます。また、一般的な使い方もできるので、とても幅広い範囲で使用できると覚えておきましょう。

「気合」の類語

「気合」の類語・類義語としては、何かを行おうとする精神力のことを意味する「気力」、進んで何かをしようと思うことを意味する「意欲」、目的や計画を選択しそれを実現しようとする精神の働きのことを意味する「意志」などがあります。

「気合い」の例文

1.今日は大事な商談があるので、朝から気合いを入れて準備してきました。
2.今日は彼氏とデートだったので、気合いを入れておしゃれしてきました。
3.来週に大事なプレゼンがあるので、気合いを入れて資料を作成しています。
4.引っ越し作業はとても大変だったけど、気合いで乗り切ることができました。
5.忙しい時期ですが、チーム全員で気合いを入れて取り組んでいきましょう。

この言葉がよく使われる場面としては、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「気合い」は公用文では使えない表現です。

「気合」の例文

1.気合だけじゃどうにもならないこともあるが、気合がなければ何も始まりません。
2.社長のの前で話す機会があるので、気合を入れて準備しています。
3.この打席は気合を入れて、絶対にランナーをホームへ返したいと思います。
4.明日はクラスの男子と遊園地に行くので、気合を入れておしゃれしようと思います。
5.社運のかかったプロジェクトなので、気合を入れて取り組むつもりです。

この言葉がよく使われる場面としては、精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「気合」は公用文でも使うことができる表現です。

「気合い」と「気合」はどちらも精神を集中させて事に当たるときの気持ちの勢いのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公用文で使えないのが「気合い」、公用文で使えるのが「気合」と覚えておきましょう。

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