【ワイドショー】と【ニュース】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ワイドショー」と「ニュース」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ワイドショー」と「ニュース」という言葉は、「番組内容」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ワイドショーとニュースの違い

ワイドショーとニュースの意味の違い

ワイドショーとニュースの違いを分かりやすく言うと、ワイドショーは芸能情報を取り扱う番組を表現する時に使い、ニュースは時事や最新の情報を取り扱う番組を表現する時に使うという違いです。

ワイドショーとニュースの使い方の違い

一つ目のワイドショーを使った分かりやすい例としては、「夕方のワイドショーではグルメ情報も扱っている」「昼過ぎのワイドショーを見ながら家事をすることが多い」「ワイドショーは自分があまり興味がない情報も流れるためあまり見ていない」などがあります。

二つ目のニュースを使った分かりやすい例としては、「実家に帰った時に見るニュース番組は全国的な報道のあとでローカルニュースを伝えてくれる」「ニュース速報で地震情報を確認する」「親にビッグニュースがあるのだと言われている」などがあります。

ワイドショーとニュースの使い分け方

ワイドショーとニュースはどちらも、テレビ番組の内容を表しますが、取り扱う情報が若干異なります。

ワイドショーは、芸能ニュースの他にも色々な内容を取り扱うテレビ番組を指します。報道や芸能ニュースに関連するコメンテーターが出演する点はニュースにはない特徴と言え、その他報道や芸能ニュースではない企画コーナーが用意されていることもあります。

一方のニュースは、ラジオやテレビなどで社会の出来事などを広く知らせる番組を指します。時事であるハードニュースにフォーカスした番組内容であることも多いですが、芸能やスポーツ情報であるソフトニュースを扱う番組も多くあります。

つまり、ワイドショーは芸能情報を含め幅広い情報を取り扱う番組であり、ニュースは時事などの最新の情報を取り扱う番組であるという違いがあります。

今日では、「ワイドショーのニュース化」「ニュース番組のワイドショー化」と言われ、区分が曖昧になっていることから混同して考えられることもあります。

ワイドショーとニュースの英語表記の違い

ワイドショーを英語にすると「tabloid show」「talk show」となり、例えば上記の「夕方のワイドショー」を英語にすると「an evening tabloid show」となります。

一方、ニュースを英語にすると「news」となり、例えば上記の「ローカルニュース」を英語にすると「the local news」となります。

ワイドショーの意味

ワイドショーとは

ワイドショーとは、芸能ニュースの他にも色々な内容を取り扱うテレビ番組を意味しています。

ワイドショーを使った分かりやすい例としては、「先日のワイドショーで見たサービスエリア特集は次の旅行で役に立ってくれそうだ」「テレビを付けたままにしているためワイドショーをそのまま見ていることも多い」などがあります。

その他にも、「ワイドショーに出演する有名コメンテーターは専門家であるイメージが強い」「事実だけではなく意見を述べるワイドショーは自分には合わない」「ワイドショーをくだらないと評価している人は少なくないようだ」などがあります。

ワイドショーは英語で「wide show」と表記することができますが、「幅広いジャンル」「放送時間がやや長い」といった意味で「ワイド」を用いている和製英語で、英語圏では「tabloid show」「talk show」と表現されています。

初のワイドショーとは

1964年に放送が開始された「モーニングショー」が日本における初のワイドショーと言われており、1970年からは番組内でテレビショッピングを扱うようになり、1976年には芸能ニュースがメインとして扱われるなど、様々な形態のワイドショーが生まれます。

取り扱う内容の幅広さだけではなく、放送される時間帯も毎日1時間から2時間程度と幅があるのも特徴で、報道や芸能ニュース以外の企画も扱われています。

ワイドショーの類語

ワイドショーの類語・類義語としては、娯楽や気晴らしのための番組を意味する「エンタメ番組」、トーク、コメディ、歌やものまね、クイズなどの種類の娯楽を組み合わせたテレビやラジオ番組を意味する「バラエティ」などがあります。

ニュースの意味

ニュースとは

ニュースとは、新聞やラジオ、テレビなどでの報道を意味しています。

その他にも、新しく一般にはまだ知られていない出来事や情報を意味する言葉として使われています。

ニュースの使い方

「ニュースキャスターの中でも事実に基づいたことを話してくれる人を好んでいる」「今では新聞紙ではなくニュースアプリで時事を確認することが多い」などの文中で使われているニュースは、「新聞やラジオ、テレビなどでの報道」の意味で使われています。

一方、「良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたいか尋ねられた」「彼女はビッグニュースだよと興奮した様子で私たちに声を掛けてくれた」などの文中で使われているニュースは、「まだ知られていない情報」の意味で使われています。

ニュースは英語で「news」と表記され、「知らせ」「便り」「情報」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、ビジネスシーンから日常生活まで、情報の規模も身近なものから世界的なものまで幅広く使われている言葉です。

ニュースの定義

本来は、最新の出来事に関する情報を指し、放送や印刷、通信、口コミなどで得られるものでしたが、今日ではラジオやテレビなどニュース番組を指す言葉として使われていることも多くあります。

また、ニュースは、政治や経済などの時事を表す「ハードニュース」、芸能関連や季節的なトレンド、スポーツ分野における試合結果や関連する情報を表す「ソフトニュース」の二つに区別されています。

ニュースの対義語

ニュースの対義語・反対語としては、扇動的で虚偽の情報や事実に反するうわさを意味する「デマ」があります。

ニュースの類語

ニュースの類語・類義語としては、確かな知らせを意味する「確報」、告げ知らせることやその文書を意味する「通達」、事件や事の成り行きに関する素早い知らせを意味する「速報」などがあります。

ワイドショーの例文

1.土曜の午前中は家事をしながら、最新のニュース以外にも楽しめる内容が多いワイドショーを見ることがほとんどだ。
2.報道が終わった後のワイドショーでは、子どもも楽しめるスポットの紹介などをしてくれるため、子どもと一緒に見ることが多い。
3.ワイドショーは日本だけで放送され、海外では専門家からの意見はもらえど、芸能人のコメンテーターを起用することはないそうだ。
4.ワイドショー内のテレビショッピングは販促が上手く、つい買ってしまいそうな商品紹介をしている。
5.朝のワイドショーは主婦や主夫など家庭にいるだろう人たちをターゲット層としている。

この言葉がよく使われる場面としては、芸能ニュースの他にも色々な内容を取り扱うテレビ番組を意味する時などが挙げられます。

どのワイドショーも、報道も扱う場合が多いですが、それ以外にも幅広い内容を扱っているため、ニュースに置き換えて使うことはできません。

ニュースの例文

1.ニュースサイトは今では新聞社やテレビ局なども運営していることが多い。
2.トップニュースの見出しの並びを見ているだけでも今世界で何が起きているのかを少しは知ることができる。
3.地方ニュースだからか全国ネットでは話題になっていないニュースが放送されていた。
4.本当に驚くような内容を教えてくれる友人はいつもどこからビッグニュースを仕入れるのだろう。
5.悪いニュースを聞いてから良いニュースを聞きたいタイプだが、ここ最近は悪いことばかり起きる。

この言葉がよく使われる場面としては、新聞やラジオ、テレビなどでの報道を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、新しく一般にはまだ知られていない出来事や情報を意味する言葉としても使われています。

ワイドショーとニュースは、どちらも「番組内容」を表します。どちらを使うか迷った場合は、芸能情報を取り扱う番組を表す場合は「ワイドショー」を、時事や最新の情報を取り扱う番組を表す場合は「ニュース」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター