【血走る】と【充血】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「血走る」(読み方:ちばしる)と「充血」(読み方:じゅうけつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「血走る」と「充血」という言葉は、どちらも目が赤くなる状態のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「血走る」と「充血」の違い

「血走る」と「充血」の意味の違い

「血走る」と「充血」の違いを分かりやすく言うと、「血走る」は情や緊張感を含んで赤くなった目を指すこと、「充血」は物理的に血が集まって赤くなる状態を指すことという違いです。

「血走る」と「充血」の使い方の違い

一つ目の「血走る」を使った分かりやすい例としては、「血走る目で部下を叱りました」「血走った目が彼の必死さを物語っています」「目が血走ると人相が悪く見えます」「彼は血走る目でこちらを見つめてきました」「徹夜明けで目が血走っていた」などがあります。

二つ目の「充血」を使った分かりやすい例としては、「目が充血して視界がぼやける」「充血が続くなら病院に行きましょう」「充血した目を冷やして落ち着かせた」「目薬をさしても充血が引かないです」「花粉症で目が充血しています」などがあります。

「血走る」と「充血」の使い分け方

「血走る」と「充血」はどちらも目が赤くなる状態のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「血走る」は「彼の目が血走っていてとても恐ろしかった」のように、怒りや疲れ、興奮などで目の血管が浮き出て目が赤く鋭く見える状態に対して使う言葉になります。

一方、「充血」は「長時間パソコンを見続けたせいで目が充血してしまった」のように、目の血管に血が集まって赤くなっている状態を客観的に表す言葉です。

つまり、感情や緊張感を含んで赤くなった目を指すのが「血走る」、物理的に血が集まって赤くなる状態を指すのが「充血」と覚えておきましょう。

「血走る」と「充血」の英語表記の違い

「血走る」を英語にすると「bloodshot」となり、例えば上記の「徹夜明けで目が血走っていた」を英語にすると「His eyes were bloodshot from staying up all night」となります。

一方、「充血」を英語にすると「bloodshot eyes」「eye congestion」となり、例えば上記の「花粉症で目が充血しています」を英語にすると「My eyes are bloodshot because of hay fever」となります。

「血走る」の意味

「血走る」とは

「血走る」とは、眼球が充血することを意味しています。

表現方法は「目が血走る」「血走る目」

「目が血走る」「血走る目」などが、「血走る」を使った一般的な言い回しになります。

「血走る」の使い方

「血走る」を使った分かりやすい例としては、「彼の目は怒りで血走っていました」「長時間の運転で目が血走ってきた」「血走った目でにらまれて怖かったです」「試験勉強のしすぎで目が血走りました」「目が血走っているのに無理をしないでください」などがあります。

「血走る」は目の白目部分に血管が浮き出て赤くなる状態を表す言葉です。簡単に言うならば、疲労や怒り、興奮などによって目に血の気が集まり、充血して鋭い印象になる様子を指しています。

「血走る」の特徴

「血走る」は基本的に強い感情や極度の疲労を反映した表現として使われる言葉です。そのため、睡眠不足や過労、ストレスの蓄積、激しい怒りや緊張状態など場合によく使用されています。

「血走る」を抑えるには十分な睡眠をとったり、目を休める時間をつくることが大切だと言われています。特にデスクワークや長時間の画面作業を続ける方は、目薬を使用したり、目を温めるなどのケアが効果的です。

「血走る」の類語

「血走る」の類語・類義語としては、体の一部で動脈末梢の血管が拡張しその部位に通常より多く血液の集まっている状態のことを意味する「充血」などがあります。

「充血」の意味

「充血」とは

「充血」とは、体の一部で動脈末梢の血管が拡張しその部位に通常より多く血液の集まっている状態のことを意味しています。

表現方法は「目の充血」「結膜充血」

「目の充血」「結膜充血」などが、「充血」を使った一般的な言い回しになります。

「充血」の使い方

「充血」を使った分かりやすい例としては、「花粉のせいで目が充血しました」「寝不足で目が充血している」「目の充血がなかなか治りません」「充血した目が痛くて涙が出ます」「プールの後は目が充血する」などがあります。

「充血」は血管に血液が多く集まって赤く見える状態を表す言葉です。簡単に言うならば、体の一部に血液が集まり、特に目の白目部分などが赤くなることを指します。

「充血」の特徴

「充血」は多くの場合、目に現れる症状として知られていますが、鼻や喉など、体の他の粘膜部分にも起こることがあります。主な原因としては、疲労や睡眠不足、アレルギー反応、炎症などが挙げられます。

「充血」を和らげる方法としては、目を温めて血流を整えたり、冷やして炎症を抑える方法などがあります。また、しっかりと休息を取ることが最も効果的です。

「充血」の類語

「充血」の類語・類義語としては、目が赤くなる状態を強調する「血走る」などがあります。

「血走る」の例文

1.徹夜で仕事を終えた彼の目は血走っていて、とても話しかけられる雰囲気ではありませんでした。
2.怒りで血走った目をしていたので、誰も近寄ろうとはしませんでした。
3.疲れが限界に達すると、目が血走ってしまうことが多いですので、しっかり休息を取ってください。
4.彼女は必死に言い訳をしていましたが、目が血走っていて説得力がありませんでした。
5.久しぶりに鏡を見たら、目が血走っていて自分でも驚いてしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、眼球が充血することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「血走る」は感情や緊張感を含んで赤くなった目を指す時に使う言葉です。

「充血」の例文

1.長時間パソコンを使っていたせいで目が充血してしまい、鏡を見るのも嫌になってしまいました。
2.花粉症の季節になると、どうしても目が充血してかゆくなってしまいます。
3.夜更かしを続けると目が充血しやすくなるので、睡眠時間は大切にしています。
4.朝起きたら目がひどく充血していたので、すぐに病院で診てもらいました。
5.コンタクトレンズの使い方を間違えると、すぐに目が充血するので気をつけています。

この言葉がよく使われる場面としては、体の一部で動脈末梢の血管が拡張しその部位に通常より多く血液の集まっている状態を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「充血」は理的に血が集まって赤くなる状態を指す時に使う言葉です。

「血走る」と「充血」はどちらも目が赤くなる状態のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感情や緊張感を含んで赤くなった目を指すのが「血走る」、物理的に血が集まって赤くなる状態を指すのが「充血」と覚えておきましょう。

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