【ちぐはぐ】と【支離滅裂】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ちぐはぐ」と「支離滅裂」(読み方:しりめつれつ)支離滅裂の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」という言葉は、どちらも物事のまとまりや統一感が欠けていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の違い

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の意味の違い

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の違いを分かりやすく言うと、「ちぐはぐ」は部分的に噛み合わないこと、「支離滅裂」は全体として筋道が立っておらず混乱していることという違いです。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の使い方の違い

一つ目の「ちぐはぐ」を使った分かりやすい例としては、「服のデザインがちぐはぐで違和感があります」「意見がちぐはぐなので結論が出ません」「ちぐはぐな返事ばかりで信用できない」「二人の意見がちぐはぐで話が進まない」などがあります。

二つ目の「支離滅裂」を使った分かりやすい例としては、「支離滅裂な指示で現場が混乱しました」「支離滅裂な議論は無駄が多いです」「支離滅裂な計画は失敗しやすいと思います」「彼の話は支離滅裂で何を言いたいのか分からない」などがあります。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の使い分け方

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」はどちらも物事のまとまりや統一感が欠けていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の使い分け方

「ちぐはぐ」は「二人の意見がちぐはぐで話が進まない」のように、部分同士が合わずに不自然だったり、噛み合っていない状態に対して使う言葉になります。

一方、「支離滅裂」は「彼の話は支離滅裂で何を言いたいのか分からない」のように、全体がバラバラで筋道が通らず、まとまりがない状態を表す言葉です。

つまり、部分的に噛み合わないのが「ちぐはぐ」、全体として筋道が立っておらず混乱しているのが「支離滅裂」と覚えておきましょう。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」の英語表記の違い

「ちぐはぐ」を英語にすると「incoherent」 「out of sync」 「mismatched」となり、例えば上記の「二人の意見がちぐはぐで話が進まない」を英語にすると「Their opinions are out of sync, so the discussion doesn’t move forward」となります。

一方、「支離滅裂」を英語にすると「incoherent」 「nonsensical」 「disorganized」となり、例えば上記の「彼の話は支離滅裂で何を言いたいのか分からない」を英語にすると「His story is incoherent, so I can’t tell what he wants to say」となります。

「ちぐはぐ」の意味

「ちぐはぐ」とは

「ちぐはぐ」とは、二つ以上の物事が食い違っていることを意味しています。

表現方法は「ちぐはぐになる」「ちぐはぐな」

「ちぐはぐになる」「ちぐはぐな」などが、「ちぐはぐ」を使った一般的な言い回しになります。

「ちぐはぐ」の使い方

「ちぐはぐ」を使った分かりやすい例としては、「二人の話はいつもどこかちぐはぐです」「計画がちぐはぐだから失敗したのだろう」「色の組み合わせがちぐはぐで落ち着かない印象です」「彼の言動は時々ちぐはぐで理解しづらいです」があります。

「ちぐはぐ」は物事の調和が取れていなかったり、部分同士がうまくかみ合わずにずれている状態を表す言葉です。簡単に言うならば、全体として一貫性がなくどこかちぐはぐでアンバランスな様子を指します。

「ちぐはぐ」はオノマトペ

また、「ちぐはぐ」はオノマトペです。オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。

オノマトペは主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現しています。また、日本語は他国語よりもオノマトペは多いと言われており、「ぴえん」以外には「うきうき」「ふさふさ」「あつあつ」「ギザギザ」「すらすら」「しゅわしゅわ」などがあります。

「ちぐはぐ」は会話だけではなく、服装や色のコーディネート、計画など、様々なものに対して使うことができます。そのため、日常会話からビジネスシーンまで幅広い場面で使うことができるというのが特徴です。

「ちぐはぐ」の対義語

「ちぐはぐ」の対義語・反対語としては、部分同士がきちんとかみ合い調和が取れていることを表す「整合性」があります。

「ちぐはぐ」の類語

「ちぐはぐ」の類語・類義語としては、調和が取れていないことを意味する「不一致」があります。

「支離滅裂」の意味

「支離滅裂」とは

「支離滅裂」とは、物事に一貫性がなくまとまりがないことを意味しています。

表現方法は「支離滅裂な発言」「支離滅裂な人」

「支離滅裂な発言」「支離滅裂な人」などが、「支離滅裂」を使った一般的な言い回しになります。

「支離滅裂」の使い方

「支離滅裂」を使った分かりやすい例としては、「彼の話は支離滅裂で理解できません」「支離滅裂なメールに返事をするのが大変です」「会議中に支離滅裂な意見ばかり飛び交いました」「支離滅裂な文章は読むのが苦痛です」などがあります。

「支離滅裂」は物事や考えや話の流れがバラバラで、つじつまが合わずにまとまりがない状態を表す四字熟語です。四字熟語とは、漢字4文字で構成される熟語のことを意味しています。

「支離滅裂」の特徴

「支離滅裂」は説明や発言が混乱していて聞き手が理解できないとき、小説や文章がまとまっておらず読んでも意味が通じないとき、思考そのものが整理できていないときなどによく使われている言葉です。

「支離滅裂」が起こる原因としては、主な原因としては、準備不足、焦り、論理性の欠如などが挙げられます。

「支離滅裂」の対義語

「支離滅裂」の対義語・反対語としては、論理が通っていてまとまりがあることを意味する「一貫性」があります。

「支離滅裂」の類語

「支離滅裂」の類語・類義語としては、筋道が立っていないことを意味する「滅茶苦茶」があります。

「ちぐはぐ」の例文

1.二人の意見がちぐはぐで、なかなか会議が前に進まなくて困っています。
2.彼の服装はいつもちぐはぐで、季節感がまったく合っていないように見えます。
3.計画と実行がちぐはぐなので、結果として余計な時間がかかってしまいます。
4.あのグループは目標がちぐはぐで、メンバー同士がよく衝突してしまうそうです。
5.彼の言っていることとやっていることがちぐはぐなので、信頼を得るのが難しいです。

この言葉がよく使われる場面としては、二つ以上の物事が食い違っていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ちぐはぐ」は部分的に噛み合わない時に使う言葉です。

「支離滅裂」の例文

1.彼の説明は支離滅裂で、何を伝えたいのか正直わかりませんでした。
2.彼女は支離滅裂な発言が多いので、周囲はどう対応していいか戸惑っています。
3.原稿が支離滅裂だったので、読み手には内容が全く伝わらなかったようです。
4.支離滅裂なストーリー展開のせいで、映画の評価が大きく下がってしまいました。
5.彼の考え方は支離滅裂なので、プロジェクトを任せるのは正直不安です。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に一貫性がなくまとまりがないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「支離滅裂」は全体として筋道が立っておらず混乱している時に使う言葉です。

「ちぐはぐ」と「支離滅裂」はどちらも物事のまとまりや統一感が欠けていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、部分的に噛み合わないのが「ちぐはぐ」、全体として筋道が立っておらず混乱しているのが「支離滅裂」と覚えておきましょう。

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