【すし詰め状態】と【缶詰め状態】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「すし詰め状態」(読み方:すしづめじょうたい)と「缶詰め状態」(読み方:かんづめじょうたい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「すし詰め状態」と「缶詰め状態」という言葉は、どちらも人や物がぎゅうぎゅうに詰め込まれて自由がきかない様子のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「すし詰め状態」と「缶詰め状態」の違い

「すし詰め状態」と「缶詰め状態」の違いを分かりやすく言うと、「すし詰め状態」は物理的に人や物がぎゅうぎゅうに詰まっている状況に使う、「缶詰め状態」は時間的にも空間的にも閉じ込められて動けない状況に使うという違いです。

一つ目の「すし詰め状態」を使った分かりやすい例としては、「スキー場のロッジは休憩客でいっぱいですし詰め状態です」「海水浴場のシャワー室は大行列ですし詰め状態だった」「コンサートホールは超満員ですし詰め状態の熱気が漂った」「電車がすし詰め状態だった」などがあります。

二つ目の「缶詰め状態」を使った分かりやすい例としては、「出張先のホテルで缶詰め状態で資料を仕上げた」「受験前は自宅で缶詰め状態で勉強を続けた」「企画チームは部屋に缶詰め状態で議論した」「一日中オフィスに缶詰め状態だった」などがあります。

「すし詰め状態」と「缶詰め状態」はどちらも人や物がぎゅうぎゅうに詰め込まれて自由がきかない様子のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「すし詰め状態」は「通勤ラッシュの電車はすし詰め状態だ」のように、人や物が狭い空間に物理的に押し込められている様子に対して使う言葉になります。

一方、「缶詰め状態」は「会議室に缶詰め状態で仕事をしていた」のように、狭い場所に長時間閉じ込められている状況や、外に出られない精神的な息苦しさを伴う状態で使う言葉です。

つまり、物理的に人や物がぎゅうぎゅうに詰まっている状況に使うのが「すし詰め状態」、時間的にも空間的にも閉じ込められて動けない状況に使うのが「缶詰め状態」と覚えておきましょう。

「すし詰め状態」も「缶詰め状態」も日本語特有の表現なので直訳した英語はありませんが、近い表現として「packed like sardines」があります。

「すし詰め状態」の意味

「すし詰め状態」とは、押し合い圧し合い雑多に混み合っている美しくない状態のことを意味しています。

「すし詰め状態」を使った分かりやすい例としては、「満員電車で完全なすし詰め状態になった。」「映画館の人気上映回はすし詰め状態だった」「体育館には避難者が集まりすし詰め状態だった」「エレベーターは限界まで人が乗り込みすし詰め状態です」などがあります。

「すし詰め状態」とは、人や物が狭い空間にぎゅうぎゅうに押し込まれている様子を表す言葉です。簡単に言うならば、余裕のない空間の中で身動きが取れなくなるほど詰め込まれている状態を指します。

例えば、朝の通勤ラッシュの満員電車や、人気イベントの会場で観客が押し合いながら立っている場面などがあります。遊園地や花火大会の混雑した通路、さらには避難所や臨時バスの中などでも「すし詰め状態」という表現がよく使われます。

「すし詰め状態」は多くの場合、快適さや安全が損なわれるような過度の混雑を示すものです。主なきっかけを挙げると、通勤・通学の時間帯、人気イベントの開催時、大型連休の観光地、あるいは災害発生時の避難所など、人が一度に集まる場面が多いでしょう。

「すし詰め状態」の類語・類義語としては、乗物や会場が人でいっぱいになることを意味する「満員」があります。

「缶詰め状態」の意味

「缶詰め状態」とは、人や物が自由に動けず長時間狭い空間や限られた環境に閉じ込められた状態のことを意味しています。

「缶詰め状態」を使った分かりやすい例としては、「作家は山小屋で缶詰め状態になって執筆した」「台風で学校に缶詰め状態となり一晩過ごした」「合宿では三日間缶詰め状態で練習を重ねた」「長時間の打ち合わせで缶詰め状態になった」などがあります。

「缶詰め状態」とは、人や物が長時間同じ空間に閉じ込められたような状態を表す言葉です。簡単に言うならば、自由に動くことができず、ある場所に押し込められて過ごす状況を指します。

例えば、大雨や台風で電車が運休になり、車内で何時間も待たされる乗客の様子や、会議室にこもって長時間議論を続ける仕事の場面などがあります。災害時の避難所で大人数が一定の空間にとどまらざるを得ないケースも「缶詰め状態」と表現されることがあります。

「缶詰め状態」は多くの場合、逃れられない不自由さや疲労感を伴うものです。主なきっかけを挙げると、公共交通機関の遅延や停止、仕事や勉強での長時間拘束、天候や外的要因による待機などがあります。

この言葉の由来は、食品の「缶詰」です。缶の中に中身が閉じ込められて外に出られない様子を、人や物が長時間狭い空間に押し込められた状態にたとえた比喩表現です。もともとは「身動きがとれない」という感覚を分かりやすく伝えるために使われるようになったものです。

「すし詰め状態」の例文

1.朝の通勤電車は予想以上に混雑しており、身動きが取れないほどのすし詰め状態になっていました。
2.人気アーティストのライブ会場では観客が押し寄せ、会場内は完全にすし詰め状態となっていました。
3.年末の帰省ラッシュで新幹線の自由席は人であふれ、通路まで立ち客が並ぶすし詰め状態でした。
4.夏祭りの花火大会では観客が一気に河川敷に集まり、歩くことすら困難なすし詰め状態になっていました。
5.バスツアーの出発時には定員以上の参加者が押し込まれ、乗客全員が窮屈に感じるすし詰め状態でした。

この言葉がよく使われる場面としては、押し合い圧し合い雑多に混み合っている美しくない状態のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「すし詰め状態」は物理的に人や物がぎゅうぎゅうに詰まっている状況に使う言葉です。

「缶詰め状態」の例文

1.締め切り前の一週間は、編集部の会議室に缶詰め状態で作業を続け、外に出る時間すらありませんでした。
2.台風の影響で電車が止まり、乗客は数時間もの間、車内に缶詰め状態で待たされることになりました。
3.集中合宿では生徒たちがホテルに缶詰め状態となり、朝から晩まで受験勉強に励んでいました。
4.会議が予想以上に長引き、私たちは一日中会議室に缶詰め状態となり、疲労が募っていきました。
5.工場の見学会では安全のため一つの部屋に集められ、説明が終わるまで缶詰め状態で待機していました。

この言葉がよく使われる場面としては、人や物が自由に動けず長時間狭い空間や限られた環境に閉じ込められた状態のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「缶詰め状態」は時間的にも空間的にも閉じ込められて動けない状況に使う言葉です。

「すし詰め状態」と「缶詰め状態」はどちらも人や物がぎゅうぎゅうに詰め込まれて自由がきかない様子のことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、物理的に人や物がぎゅうぎゅうに詰まっている状況に使うのが「すし詰め状態」、時間的にも空間的にも閉じ込められて動けない状況に使うのが「缶詰め状態」と覚えておきましょう。

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