【死に金】と【生き金】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「死に金」(読み方:しにがね)と「生き金」(読み方:いきがね)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「死に金」と「生き金」という言葉は、どちらもお金の使い方のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「死に金」と「生き金」の違い

「死に金」と「生き金」の意味の違い

「死に金」と「生き金」の違いを分かりやすく言うと、「死に金」は生きていく上でプラスにならないお金のこと、「生き金」は新たな価値を生み出すお金の使い方という違いです。

「死に金」と「生き金」の使い方の違い

一つ目の「死に金」を使った分かりやすい例としては、「衝動買いした服がタンスの肥やしになり死に金になった」「広告に騙されて買った健康食品は結局死に金だった」「使わないサブスクに毎月払うのは死に金だ」などがあります。

二つ目の「生き金」を使った分かりやすい例としては、「人脈作りのための交流会費は生き金と感じる」「家族旅行に使うお金は思い出を残す生き金です」「良質な睡眠環境にかける費用は生き金だ」「子どもの教育にお金をかけるのは生き金だ」などがあります。

「死に金」と「生き金」の使い分け方

「死に金」と「生き金」はどちらもお金の使い方のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「死に金」は使っても効果や価値がほとんど残らないお金の使い方に対して使います。たとえば「セールだからと不要な物を買ってしまうのは死に金だ」のように、費用対効果が低いものや後に何も残らない支出を指します。

投資文脈でも、眠ったままで利回りも低い活用されない資金を比喩的に「死に金」と呼びます。

一方、「生き金」は現在か将来に価値を生むお金の使い方に対して用います。例えば、「教育や読書に使うお金は生き金だ」のように、成果・学び・関係・安全など何らかのリターンにつながる支出を指します。

寄付や地域活動など、直接の見返りがなくても社会的価値を生む使い方も「生き金」と言えます。

つまり、生きていく上でプラスにならないお金のことを「死に金」、新たな価値を生み出すお金の使い方なのが「生き金」と覚えておきましょう。

「死に金」と「生き金」の英語表記の違い

「死に金」を英語にすると「wasted money」となり、例えば上記の「使わないサブスクに毎月払うのは死に金だ」を英語にすると「Paying for a subscription you don’t use is money down the drain」となります。

一方、「生き金」を英語にすると「money well spent」となり、例えば上記の「子どもの教育にお金をかけるのは生き金だ」を英語にすると「Money spent on a child’s education is money well spent」となります。

「死に金」の意味

「死に金」とは

「死に金」とは、蓄えるばかりで活用されないお金のことを意味しています。

「死に金」の使い方

「死に金」を使った分かりやすい例としては、「読まない本をまとめ買いするのは死に金だ」「すぐに壊れる安物を買うのは結局死に金になる」「やめた習い事の月謝を払い続けるのは死に金だ」「無駄に高い手数料を払うのは死に金だと感じる」などがあります。

「死に金」とは、無駄になってしまったお金や、何の価値も生み出さない支出のことを表す言葉です。簡単に言うならば、使ったにもかかわらず生活の充実や成長、将来につながらないお金の使い方を指します。

例えば、勢いで買ったブランド品を一度も使わずにしまい込んでしまったり、通わないジムに毎月の会費を払い続けていたりする場合がこれに当たります。また、見栄や一時的な欲望に流されて購入したものが結局役立たなかったときも「死に金」と呼ばれます。

「死に金」の特徴

「死に金」は自分自身の今後や将来に役に立つとは言えない余計な費用のことを指すので、基本的にマイナスのイメージと覚えておきましょう。

「死に金」の対義語

「死に金」の対義語・反対語としてはそれだけの価値があるように有効に使われるお金のことを意味する「生き金」があります。

「死に金」の類語

「死に金」の類語・類義語としては、お金を無駄に使うことを意味する「浪費」があります。

「生き金」の意味

「生き金」とは

「生き金」とは、それだけの価値があるように有効に使われるお金のことを意味しています。

「生き金」の使い方

「生き金」を使った分かりやすい例としては、「語学留学に使った費用は生き金だった」「丈夫な靴に投資するのは生き金だ」「資格取得のための受講料は生き金となる」「健康診断にかける費用は生き金だ」「新しいパソコンは仕事効率を上げる生き金です」などがあります。

「生き金」は、お金を使った結果として何らかの価値や効果が生まれ、本人や周囲の生活・成長に役立つ支出を表す言葉です。簡単に言えば、使うことで将来の利益や満足、成長につながる“意味のある出費”を指します。

例えば、資格取得のための講座費用や専門書の購入、健康のための検診や運動器具への投資、仕事に役立つツールや人材育成への支出、家族との思い出創りのための旅行費用などがあります。これらは直接的な金銭的リターンだけでなく、スキル向上・健康維持・人間関係の強化といった長期的な価値を生みます。

「生き金」の特徴

「生き金」は何らかのリターンにつながる支出を指すので、基本的にプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「生き金」の対義語

「生き金」の対義語・反対語としては、蓄えるばかりで活用されないお金のことを意味する「死に金」があります。

「死に金」の例文

1.高額な会員権を購入したのに一度も利用せずに放置しているのは、完全に死に金になってしまっています。
2.体に合わない健康器具を勢いで買ったのですが、結局物置の奥で眠っており死に金となりました。
3.見栄を張ってブランド品を買ったものの、一度も使わずにしまい込むのは死に金の使い方です。
4.毎月のジム代を払っているのに全く通わないので、支出がただの死に金になってしまっています。
5.特に必要でもないのに流行に流されて購入した最新家電は、結果として死に金でした。

この言葉がよく使われる場面としては、蓄えるばかりで活用されないお金のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「死に金」は生きていく上でプラスにならないお金のことを指す言葉です。

「生き金」の例文

1.子どもの教育に使うお金は、将来の可能性を広げる生き金であると私は考えています。
2.本を購入して知識を得るために使うお金は、自己投資につながる生き金だと言えます。
3.健康を維持するための運動や食事への支出は、将来の医療費を減らす意味で生き金になります。
4.信頼できる仕事道具に投資することは、成果を高めるための生き金になるのです。
5.災害対策の備蓄にお金をかけることは、安心を買うという意味で立派な生き金です。

この言葉がよく使われる場面としては、それだけの価値があるように有効に使われるお金のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「生き金」は新たな価値を生み出すお金を指す言葉です。

「死に金」と「生き金」はどちらもお金の使い方のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、生きていく上でプラスにならないお金のことを「死に金」、新たな価値を生み出すお金の使い方なのが「生き金」と覚えておきましょう。

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