【バフ】と【デバフ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「バフ」と「デバフ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「バフ」と「デバフ」という言葉は、「能力や機能の一時的な変化状態」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




バフとデバフの違い

バフとデバフの違いを分かりやすく言うと、バフは強化効果を表現する時に使い、デバフは弱体化効果を表現する時に使うという違いです。

一つ目のバフを使った分かりやすい例としては、「バフを切らすと能力が通常通りのステータスに戻る」「バフをかける職分を好んでおり、どのゲームでも似たようなことをしている」「ご褒美という言葉は彼にとってかなりのバフのようだ」などがあります。

二つ目のデバフを使った分かりやすい例としては、「デバフ効果を確認して適切なタイミングで使う」「デバフ解除をしなければ体力がゼロになってしまうだろう」「怪我デバフによって主人公が一度失敗を味わうシーンがあった」などがあります。

バフとデバフはどちらも、1999年にサービスを開始したMMORPG「EverQuest」にて使われ始めた言葉で、今ではゲームにおけるキャラクターの能力やアイテム機能の一時的な変化状態を指す言葉ですが、意味は大きく異なります。

バフは、自身の能力やアイテム機能が強化および向上することや、強化状態を表す言葉です。その他にも、揉んで柔らかくした皮を指す言葉としても使われています。

一方のデバフは、自身の能力やアイテム機能が弱体化および低下することや、弱体化状態を表す言葉です。ゲーム内キャラクターではなく、実存する人間に対して用いられる場合は、対象が怪我を負った状態である場合や病気である状態などを指します。

つまり、バフはキャラクターやアイテムが強化効果を受けている状態であることを表し、デバフはキャラクターやアイテムが弱体化効果を受けている状態であることを表すという違いがあります。

バフを英語にすると「buff」となり、例えば上記の「バフを切らす」を英語にすると「run out of buff」となります。一方、デバフを英語にすると「debuff」となり、例えば上記の「デバフ効果」を英語にすると「a debuff effect」となります。

バフの意味

バフとは、自身の能力やアイテム機能が強化および向上することを意味しています。

その他にも、揉み皮や金属などを磨くことを意味する言葉として使われています。

「バフ魔法を再発動させるまでに時間がかかる」「環境バフはゲームだけでなく現実でも重要だろう」「人材バフのおかげで良いスタートダッシュができたと言える」などの文中で使われているバフは、「強化状態や強化効果」の意味で使われています。

一方、「バフ研磨でキズを消すことができる」「バフ工程でどのようなことをするのだろうか」「バフ加工では、ホイール状の道具で金属の表面を研磨するそうだ」などの文中で使われているバフは、「金属を磨くこと」の意味で使われています。

バフは英語で「buff」と表記され、「揉み皮」「黄褐色」「熱狂者」といった意味を持ちます。日本語では、揉み皮の意味で使われることはありますが、その他同じように使われることはありません。

揉み皮として使われるバフはスイギュウを意味する「buffalo」に由来する言葉ですが、ゲーム用語として強化効果を意味するバフは、「物を打った時の鈍い音」「打つ」を意味する「buff」を元に派生した「緩衝材」を意味する「buffer」に由来しています。

オンラインゲームにてゲーム内キャラクターの体力を増加させて敵からの攻撃による体力減少を抑える効果を指していましたが、今日では味方に有益な効果を総じてバフと呼び、多くのゲームにて使われ、広く浸透した言葉です。

また、金属を磨き上げることを意味する言葉としても使われており、上記例文の「バフ研磨」「バフ工程」「バフ加工」「バフ掛け」などのように用いられています。

バフの類語・類義語としては、人員や設備などをして機能を強化することを意味する「増強」、範囲や勢力などが広げて大きくすることを意味する「拡張」、弱い部分や足りない部分を補い強くすることを意味する「補強」などがあります。

デバフの意味

デバフとは、自身の能力やアイテム機能が弱体化および低下することを意味しています。

デバフを使った分かりやすい例としては、「デバフがかかった状態では上手く戦えないだろう」「相手にデバフを与えることで自分たちの火力を上げる」「デバフによって動くタイミングがずらされる戦法もある」などがあります。

その他にも、「デバフした後に敵がすぐに倒れてしまうと少しもったいなく感じる」「デバフされる前にこちらが行動したいところだ」「デバフ効果の内容を理解していない」「人員不足のデバフは多方面に影響を及ぼすだろう」などがあります。

デバフは英語で「debuff」と表記され、「キャラクターの能力値を下げること」「弱体化させること」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われており、基本的には戦闘を伴うゲーム作品において用いられている言葉です。

強化効果を意味する「バフ」に、「取り除く」「減らす」という意味の接頭辞「de」を組み合わせた言葉であり、強化効果を失わせることや、弱体化させることを意味する言葉として使われています。

そのため、上記例文の「デバフがかかった状態」「相手にデバフを与える」などのように名詞として使われることもありますが、「デバフする」などのように動詞として使われることもあります。

デバフの類語・類義語としては、弱体化することや下方修正を意味する「ナーフ」、もろくて弱いことを意味する「脆弱」、腕力や筋力の弱いことを意味する「非力」、勢力や体力などが弱いことを意味する「懦弱」などがあります。

バフの例文

1.バフ一覧を見て残りどのくらいの時間持続するのかを考えて使える技を使う必要がある。
2.これほどのバフ量でありながら、他のキャラクターよりも強いと感じないのは一体なぜだろう。
3.バフがなければ耐えられるダメージではなかったため、今回は持ちうるものを全て使った。
4.栄養ドリンクによってバフを得た気分になっているだけで、実際は睡眠や食事などの人間らしい生活が一番だ。
5.バフ人材たちのおかげで今回の仕事を乗り切ることができたと言えるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、自身の能力やアイテム機能が強化および向上することを意味する時などが挙げられます。

上記例文のバフは、どれもデバフという言葉に置き換えて使うことはできません。

デバフの例文

1.デバフ情報を確認した上で、今後どのように立ち回るべきかを考えていくのも楽しみの一つだ。
2.デバフがついたまま先に進むのは得策ではないため、一度立て直すために立ち止まった。
3.味方についたデバフを確認してすぐに消えるものであれば急いで解除するものでもないと判断することもある。
4.徹夜が大きなデバフになっており、些細なミスが増えているため今日は早く寝ようと誓った。
5.学歴でデバフがかかっているように感じていた時代もあったが、今の会社は実力さえあれば評価してもらえる。

この言葉がよく使われる場面としては、自身の能力やアイテム機能が弱体化および低下することを意味する時などが挙げられます。

上記例文のデバフは、どれもバフという言葉に置き換えて使うことはできません。

バフとデバフは、どちらも「能力や機能の一時的な変化状態」を表します。どちらを使うか迷った場合は、強化効果を表す場合は「バフ」を、弱体化効果を表す場合は「デバフ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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