【ままごと】と【ごっこ遊び】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ままごと」と「ごっこ遊び」(読み方:ごっこ遊び)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ままごと」と「ごっこ遊び」という言葉は、どちらも子どもの遊びのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ままごと」と「ごっこ遊び」の違い

「ままごと」と「ごっこ遊び」の意味の違い

「ままごと」と「ごっこ遊び」の違いを分かりやすく言うと、「ままごと」は家庭の生活や家事、育児の模倣に特化していること、「ごっこ遊び」はジャンルを問わずさまざまな役や場面を演じる広い意味で使えることという違いです。

「ままごと」と「ごっこ遊び」の使い方の違い

一つ目の「ままごと」を使った分かりやすい例としては、「子どもたちは台所セットでままごとを始めた」「娘がお母さん役になりきってままごとを楽しんでいる」「ままごと用のお鍋におもちゃの野菜を入れました」「妹は人形でままごとをしている」などがあります。

二つ目の「ごっこ遊び」を使った分かりやすい例としては、「電車ごっこ遊びで椅子を並べて楽しんでいる」「子どもは友達と一緒にスーパーヒーローごっこ遊びを始めました」「子どもたちはお店屋さんごっこ遊びをしている」などがあります。

「ままごと」と「ごっこ遊び」の使い分け方

「ままごと」と「ごっこ遊び」はどちらも子どもの遊びのことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ままごと」はお母さんごっこや家事や育児の真似をする遊びを指すことが多く、台所セットや人形などを使って家庭の役割を模倣する遊びです。

例えば、「妹は人形でままごとをしている」「子どもがままごとでお料理を振る舞っている」「おままごとセットでごっこ遊びを始めた」などのような形で使います。

一方「ごっこ遊び」は「~ごっこ」という形で幅広い役割や状況を真似る遊び全般を指します。店員さん、ごっこ、先生ごっこ、戦隊ごっこなど、題材は多彩で、物語性やルールを作って集団で遊ぶことも多いです。

例えば、子どもたちはお店屋さんごっこをしている」「公園で忍者ごっこをして遊んだ」「学校ごっこをして先生役をやりたがる」などのような形で使います。

つまり、家庭の生活や家事、育児の模倣に特化していることなのが「ままごと」、ジャンルを問わずさまざまな役や場面を演じる広い意味で使えるのが「ごっこ遊び」と覚えておきましょう。

「ままごと」と「ごっこ遊び」の英語表記の違い

「ままごと」を英語にすると「playing house」「playing at being a parent」となり、例えば上記の「妹は人形でままごとをしている」を英語にすると「My little sister is playing house with her dolls」となります。

一方、「ごっこ遊び」を英語にすると「pretend play」「make-believe」となり、例えば上記の「子どもたちはお店屋さんごっこ遊びをしている」を英語にすると「The children are playing store」となります。

「ままごと」の意味

「ままごと」とは

「ままごと」とは、子供がおもちゃなどで台所の仕事や食事などのまねをする遊びのことを意味しています。

「ままごと」の使い方

「ままごと」を使った分かりやすい例としては、「娘が公園の砂場でケーキを作ってままごとをしている」「息子がお父さん役をしたいと言ってままごとに加わった」「幼稚園では子どもたちがままごとコーナーに集まっています」「ままごとで遊ぶうちに自然と会話が上手になる」などがあります。

「ままごと」は子どもが大人の生活を模倣しながら遊ぶことを表す言葉です。簡単に言うならば、料理や掃除、育児など家庭内の出来事をおもちゃや身近な物を使って再現し、楽しむ遊びを指します。

例えば、おもちゃの鍋やフライパンで料理を作るまねをしたり、人形に「ご飯を食べましょう」と声をかけて世話をしたり、紙で作ったお金を使って「お店屋さんごっこ」をする場面があります。

「ままごと」の特徴

「ままごと」は単なる遊び以上の意味を持っているというのが特徴です。想像力や創造力の育成に役立ち、物事を順序立てて考える能力や問題解決力を養うことができます。

さらに、言語能力やコミュニケーション能力の向上にもつながります。友達と役割を決めて会話をしながら遊ぶ中で、相手の気持ちを考えたり、自分の意見を伝えたりする練習が自然に行われるからです。

「ごっこ遊び」の意味

「ごっこ遊び」とは

「ごっこ遊び」とは、何かになりきったりする遊びのことを意味しています。

「ごっこ遊び」の使い方

「ごっこ遊び」を使った分かりやすい例としては、「子どもたちは忍者ごっこ遊びをして走り回っている」「先生ごっこ遊びをして黒板に字を書いている」「病院ごっこ遊びでお医者さん役をしたいと争った」「探偵ごっこ遊びをして事件を解決するまねをしている」などがあります。

「ごっこ遊び」は子どもが現実の大人や物語の登場人物になりきって演じる遊びのことを指します。簡単に言えば、普段の生活や空想の世界で、誰かになりきって振る舞うことで、想像力や社会性、創造力を育む遊びです。

例えば、「お医者さんごっこで人形の手当てをする」「警察官ごっこで事件を解決する」「宇宙飛行士ごっこで宇宙探検を楽しむ」など、子どもが現実や物語の役割を模倣することで楽しむ遊びです。

また、身近な大人や友達の行動を真似したり、アニメや絵本のキャラクターになりきったりすることが多く見られます。

「ごっこ遊び」の特徴

ごっこ遊びは、単なる遊びではなく、子どもの心や知能の発達に重要な役割を果たすというのが特徴です。

例えば、役割を分担して遊ぶ中で「順番を守る」「相手の気持ちを考える」「ルールを守る」など、協調性や社会性が自然と身につきます。また、状況を想像しながら演じることで、創造力や問題解決能力も育まれます。

「ままごと」の例文

1.娘は人形を相手に「ご飯を食べましょう」と声をかけながら、楽しそうにままごとをしています。
2.幼稚園の教室にはままごとコーナーがあり、子どもたちは役を分担してお料理ごっこを楽しみます。
3.公園の砂場で葉っぱや砂を食材に見立てて、子どもたちは楽しそうにままごとをしています。
4.友達同士でお母さん役や子ども役を決めて、ままごとをしながら会話のやり取りを学んでいます。
5.おままごとセットを使って作った料理を人形に配り、子どもは満足そうに遊んでいました。

この言葉がよく使われる場面としては、子供がおもちゃなどで台所の仕事や食事などのまねをする遊びのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ままごと」は家庭の生活や家事、育児の模倣に特化していることに使う言葉です。

「ごっこ遊び」の例文

1.子どもたちは公園で戦隊ごっこ遊びをして、敵役と味方役に分かれて大声をあげながら遊んでいます。
2.幼稚園の教室ではお店屋さんごっこ遊びが始まり、子どもたちは店員役とお客さん役を楽しんでいます。
3.先生ごっこ遊びをして「今日はテストです」と言いながら、黒板に字を書く姿がとても微笑ましいです。
4.病院ごっこ遊びで子どもは白衣を着て「診察しますね」と言いながら人形を診る遊びをしていました。
5.電車ごっこ遊びをして椅子を並べ「次は終点です」と言いながら、楽しそうに友達と遊んでいます。

この言葉がよく使われる場面としては、何かになりきったりする遊びのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ごっこ遊び」はジャンルを問わずさまざまな役や場面を演じる広い意味で使える言葉です。

「ままごと」と「ごっこ遊び」はどちらも子どもの遊びのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、家庭の生活や家事、育児の模倣に特化していることなのが「ままごと」、ジャンルを問わずさまざまな役や場面を演じる広い意味で使えるのが「ごっこ遊び」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター