【しょんぼり】と【がっかり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「しょんぼり」と「がっかり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「しょんぼり」と「がっかり」という言葉は、どちらも落ち込みに関することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「しょんぼり」と「がっかり」の違い

「しょんぼり」と「がっかり」の違いを分かりやすく言うと、「しょんぼり」は外見や仕草などの様子に使う、「がっかり」は期待が裏切られたという反応や失望の度合いに対して使うという違いです。

一つ目の「しょんぼり」を使った分かりやすい例としては、「遊園地が休園で子どもたちはしょんぼり帰った」「サッカーの試合に負けて少年たちはしょんぼりベンチに座った」「試験に落ちてしょんぼりしている」などがあります。

二つ目の「がっかり」を使った分かりやすい例としては、「旅行が中止になって家族全員がっかりした」「結果が思ったより悪くて彼はがっかり顔をした」「バスが行ってしまい私はがっかりして立ち尽くした」「期待していた映画がつまらなくてがっかりした」などがあります。

「しょんぼり」と「がっかり」はどちらも落ち込みに関することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「しょんぼり」は「試験に落ちて教室を出る彼はしょんぼりしていた」のように、外見に表れる落ち込みや、しゅんとした様子を表す言葉になります。特に体の動きや表情と結びついて使われることが多く、小さめで静かな悲しさ、落胆を表現すると覚えておきましょう。

一方、「がっかり」は「期待していた映画がつまらなくてがっかりした」のように、期待が裏切られたことによる強めの失望感を表す言葉です。出来事に対する反応として使われることが多く、期待から現実の落差によって起きる心の動きをストレートに示します。

つまり、外見や仕草などの様子に使うのが「しょんぼり」、期待が裏切られたという反応や失望の度合いに対して使うは「がっかり」と覚えておきましょう。

「しょんぼり」を英語にすると「dejected」「downcast」「crestfallen」となり、例えば上記の「試験に落ちてしょんぼりしている」を英語にすると「He looked dejected after failing the exam」となります。

一方、「がっかり」を英語にすると「disappointed」「to be disappointed」となり、例えば上記の「期待していた映画がつまらなくてがっかりした」を英語にすると「I was really disappointed that the movie I’d been looking forward to was so boring」となります。

「しょんぼり」の意味

「しょんぼり」とは、元気がなく寂しそうなことを意味しています。

「しょんぼり」を使った分かりやすい例としては、「子犬が叱られてしょんぼりと耳を垂らしていた」「テストで悪い点を取り彼は机に伏してしょんぼりした」「傘を忘れて雨に濡れ少女はしょんぼり歩いた」「花瓶を割ってしまい妹はしょんぼりとうなだれた」などがあります。

「しょんぼり」は、気持ちが沈んで元気をなくしている様子を表す オノマトペ です。簡単に言うならば、失敗したり期待が裏切られたりして、意気消沈して力なく落ち込んでいる状態を指します。

オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。

オノマトペは主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現しています。また、日本語は他国語よりもオノマトペは多いと言われており、「しょんぼり」以外には「うきうき」「ふさふさ」「あつあつ」「ギザギザ」「すらすら」「しゅわしゅわ」などがあります。

「しょんぼり」は「しゅん」と沈む音に重みを加える「ぼり」が続くことで、心の中だけでなく外見や雰囲気にまで気落ちした様子を表現します。例えば「しゅん」としているよりも、「しょんぼり」と言った方が、背中が丸まりうつむいて歩く姿まで目に浮かぶようになります。

したがって、「悲しい」や「落胆した」とマイナスのイメージで使われる言葉というのが特徴です。

「しょんぼり」の類語・類義語としては、がっかりして元気でなくなることを意味する「しょげる」があります。

「がっかり」の意味

「がっかり」とは、望みがなくなったり当てが外れたりして気力をなくすことを意味しています。

「がっかりする」「がっかりした」などが、「がっかり」を使った一般的な言い回しになります。

「がっかり」を使った分かりやすい例としては、「約束を忘れられてとてもがっかりした」「プレゼントが期待外れで少しがっかりした」「映画が面白くなくて友達はがっかりしていた」「試合に負けて観客はがっかりした様子だった」などがあります。

「がっかり」は、期待や希望が裏切られたり、思うような結果が得られなかったときに感じる強い落胆の気持ちを表すオノマトペです。簡単に言うならば、楽しみにしていたことがうまくいかず、気持ちが大きく沈んでしまう状態を指します。

例えば、欲しかった商品が売り切れていたときや、頑張って勉強したのに試験の点数が伸びなかったとき、友人との約束が急にキャンセルされたときなどに使います。

そのため、「がっかり」は期待と現実の落差から生まれるマイナスの感情であると覚えておきましょう。

「がっかり」の類語・類義語としては、元気がなくなってしまうことを意味する「意気消沈」、望みを失うことを意味する「失望」などがあります。

「しょんぼり」の例文

1.テストで思ったより点数が低かったので、彼は帰り道でしょんぼりと肩を落として歩いていました。
2.楽しみにしていた遠足が雨で中止になり、子どもたちはしょんぼりして教室で静かに過ごしていました。
3.お母さんに叱られた弟は、しょんぼりと部屋の隅で小さく座り込んでいました。
4.好きなおもちゃを友達に取られてしまい、娘はしょんぼりと涙を浮かべていました。
5.チームが大差で負けてしまい、選手たちは試合後にしょんぼりと整列していました。

この言葉がよく使われる場面としては、元気がなく寂しそうなことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「しょんぼり」は外見や仕草などの様子に使う言葉です。

「がっかり」の例文

1.入念に準備した発表で思うような評価が得られず、彼はとてもがっかりした様子で帰っていきました。
2.人気のレストランに行ったのに長時間待たされ、料理も普通だったので、正直少しがっかりしました。
3.期待していたサプライズが特に何もなかったので、彼女はがっかりした気持ちを隠せませんでした。
4.修学旅行の計画が突然変更になり、行きたかった場所に行けなくてみんながっかりしていました。
5.一生懸命頑張ったコンテストで入賞できなかったので、私は本当にがっかりしてしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、望みがなくなったり当てが外れたりして気力をなくすことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「がっかり」は期待が裏切られたという反応や失望の度合いに対して使う言葉です。

「しょんぼり」と「がっかり」はどちらも落ち込みに関することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、外見や仕草などの様子に使うのが「しょんぼり」、期待が裏切られたという反応や失望の度合いに対して使うのが「がっかり」と覚えておきましょう。

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