【まどろっこしい】と【まどろっこい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「まどろっこしい」と「まどろっこい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「まどろっこしい」と「まどろっこい」という言葉は、どちらも時間や労力を多く費やしてめんどうであることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「まどろっこしい」と「まどろっこい」の違い

「まどろっこしい」と「まどろっこい」の違いを分かりやすく言うと、「まどろっこしい」は広く一般的に使われている、「まどろっこい」はあまり一般的ではないという違いです。

一つ目の「まどろっこしい」を使った分かりやすい例としては、「説明がまどろっこしくてなかなか要点が伝わらない」「彼の話し方はまどろっこしくて聞いていていらいらする」「やり方がまどろっこしくて時間ばかりかかってしまう」などがあります。

二つ目の「まどろっこい」を使った分かりやすい例としては、「彼の返事はいつもまどろっこくて待たされる」「手続きがまどろっこくてすぐに終わらない」「説明がまどろっこいから結局みんな混乱してしまった」などがあります。

「まどろっこしい」と「まどろっこい」はどちらも時間や労力を多く費やしてめんどうであることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「まどろっこしい」の方が「まどろっこい」よりも広く一般的使われているという点です。

そのため、どちらも正しい日本語であると覚えておきましょう。

つまり、広く一般的に使われているのが「まどろっこしい」、あまり一般的ではないのが「まどろっこい」と覚えておきましょう。

「まどろっこしい」を英語にすると「tedious」「overly elaborate」「roundabout」などとなり、例えば「説明がまどろっこしくてなかなか要点が伝わらない」を英語にすると「The explanation is so roundabout that the main point doesn’t come across」になります。

一方、「まどろっこい」を英語にすると「sluggish」「slow」「irritatingly slow」などとなり、例えば「彼の返事はいつもまどろっこくて待たされる」を英語にすると「His replies are always sluggish, and I end up waiting」になります。

「まどろっこしい」の意味

「まどろっこしい」とは、時間や労力を多く費やしてめんどうであることを意味しています。

「まどろっこしい話し方」「まどろっこしい説明」「まどろっこしい態度」「まどろっこしい言い方」「まどろっこしい手続き」などが、「まどろっこしい」を使った一般的な言い回しになります。

「まどろっこしい」を使った分かりやすい例としては、「彼の説明はまどろっこしくて要点が分かりませんでした」「役所の手続きがまどろっこしくて時間がかかりました」「その先生の話し方はまどろっこしいので聞いていて疲れます」などがあります。

「まどろっこしい」は回りくどくて、思うように進まずいらいらさせられる様子を表す形容詞です。つまり、スムーズさに欠けて効率が悪く、聞く側や受ける側にとって歯がゆさを感じさせる言葉になります。そのため、基本的にマイナスのイメージを持って使われています。

また、「まどろっこしい説明」や「まどろっこしい態度」は、必ずしも悪気があるわけではありませんが、相手に伝わりにくかったり、時間を無駄にしてしまったりするため、否定的に受け取られることが多いです。

「まどろっこしい」の語源は、古語の「まどろく」に、形容詞をつくり物事の状態を表す「こしい」が付いたものとされています。つまり、「もたついていて思うようにいかない様子」を意味する言葉です。

「まどろっこしい」の類語・類義語としては、簡単に進まず回りくどいことを意味する「もどかしい」、要点がはっきりせず冗長であることを意味する「くどい」、物事がはっきりせずすっきりしないことを意味する「はっきりしない」などがあります。

「まどろっこい」の意味

「まどろっこい」とは、時間や労力を多く費やしてめんどうであることを意味しています。

「まどろっこい話」「まどろっこい態度」「まどろっこい説明」「まどろっこい仕草」「まどろっこい進め方」などが、「まどろっこい」を使った一般的な言い回しになります。

「まどろっこい」を使った分かりやすい例としては、「彼の話し方がまどろっこくて途中で聞く気をなくしました」「この作業は手順がまどろっこいので効率が悪いです」「上司の指示がまどろっこいので部下が混乱しています」などがあります。

「まどろっこい」は「まどろっこしい」とほぼ同じ意味を持ち、物事がスムーズに進まず回りくどく、いらいらさせられる様子を表す形容詞です。

一般的には「まどろっこしい」の方が丁寧で文章語的に使われるのに対し、「まどろっこい」はやや口語的でくだけた表現として使われる傾向があります。どちらも基本的にマイナスのニュアンスを含んでいます。

また、「まどろっこい」はあまり一般的に使われていない言葉というのが特徴です。

「まどろっこい」の類語・類義語としては、思うように進まずいらいらさせられることを意味する「じれったい」、手際が悪くて効率が悪いことを意味する「もたもたした」、くどくて聞きづらいことを意味する「くどい」などがあります。

「まどろっこしい」の例文

1.あの先生の授業は少し回りくどく、説明がまどろっこしいと感じてしまうことが多いです。
2.新しい制度の案内文は細かすぎて、読んでいるととてもまどろっこしい思いをしてしまいます。
3.会議での説明がまどろっこしいために、結局のところ何が決まったのか分からなくなるのです。
4.あの人の文章はまどろっこしく、最後まで読んでも結局結論が分からないことがよくあります。
5.役所の手続きがまどろっこしいと、忙しい人にとっては大きな負担になってしまうのです。

この言葉がよく使われる場面としては、時間や労力を多く費やしてめんどうであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まどろっこしい」は広く一般的に使われている言葉です。

「まどろっこい」の例文

1.彼の話し方はゆっくりしすぎていて、聞いている側からすると少しまどろっこいと感じます。
2.子どもが支度をするときは、動作がまどろっこくて親としてはつい口を出したくなります。
3.あの人の決断はいつもまどろっこく、周囲を余計に不安にさせてしまうのです。
4.店員さんの対応がまどろっこく、買い物を済ませるまでにかなりの時間がかかりました。
5.説明を求めても返事がまどろっこく、相手の考えがなかなか伝わってこないのです。

この言葉がよく使われる場面としては、時間や労力を多く費やしてめんどうであることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まどろっこい」はあまり一般的ではない言葉です。

「まどろっこしい」と「まどろっこい」はどちらも時間や労力を多く費やしてめんどうであることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われているのが「まどろっこしい」、あまり一般的ではないのが「まどろっこい」と覚えておきましょう。

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