【カムフラージュ】と【カモフラージュ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「カムフラージュ」と「カモフラージュ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「カムフラージュ」と「カモフラージュ」という言葉は、「偽装や人の目を誤魔化すこと」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




カムフラージュとカモフラージュの違い

カムフラージュとカモフラージュの違いを分かりやすく言うと、カムフラージュよりもカモフラージュの方が一般的であるという違いです。

一つ目のカムフラージュを使った分かりやすい例としては、「このネットはサバゲーでカムフラージュの役目を果たす」「カムフラージュできたとしても動物の目を欺くことはできないだろう」「カムフラージュのためのドーランもあるらしい」などがあります。

二つ目のカモフラージュを使った分かりやすい例としては、「カモフラージュをするための服装に着替えてサバイバルゲームに参加する」「自分の心をカモフラージュしてまで他人に付き合う必要はないと思う」などがあります。

カムフラージュとカモフラージュはどちらも、フランス語の「camouflage」をカタカナ語とした言葉であり、偽装や人の目を誤魔化すことを表します。前者はより原語の発音に近い表記ですが、両者の意味や使い方に違いはありません。

インターネット上では、カモフラージュという表記の方が多く使われており、検索エンジンにおけるヒット数はカムフラージュの約17倍ほどのヒット件数であることからも「カモフラージュ」の方が一般的と言えます。

つまり、カムフラージュの方がよりフランス語や英語の発音に近いという特徴があり、カモフラージュは日本で多く使われているという特徴があるという違いがありますが、どちらを使っても間違いではありません。

カムフラージュとカモフラージュを英語にすると「camouflage」となり、例えば上記の「カムフラージュの役目を果たす」を英語にすると「work as camouflage」となります。

カムフラージュの意味

カムフラージュとは、目くらましや偽装を意味しています。

カムフラージュを使った分かりやすい例としては、「カムフラージュよりもカモフラージュの方が多く用いられている」「保護色はカムフラージュの一種なのだろうか」「カムフラージュを行う生物はどのくらいいるのだろう」などがあります。

その他にも、「カムフラージュを行わなければ捕食される弱肉強食の世界だ」「カムフラージュで姿を隠した動物を子どもが発見した」「我々からは見えずとも動物は目が良いためカムフラージュをしてもバレるだろう」などがあります。

カムフラージュはフランス語で「camouflage」と表記され、「偽装」「迷彩服」「ごまかし」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、対象が発見されないようにする方法を指すことを表します。

軍事において、敵から発見されないようにする目的や、こちらの状況を誤認させて敵の攻撃を避ける目的で、擬態や隠蔽、遮蔽が行われます。中でも「迷彩」は表面の塗装や染色模様を環境色にすることで敵の目を欺く方法やその模様を指します。

カムフラージュの類語・類義語としては、別人に見せかけるために服装や風貌を変えることを意味する「変装」、周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくすることを意味する「擬装」などがあります。

カモフラージュの意味

カモフラージュとは、人の目をごまかすこと、変装や擬態を意味しています。

カモフラージュを使った分かりやすい例としては、「周囲の環境に溶け込んでカモフラージュする動植物は多い」「カモフラージュしているカメレオンを見つけるまで時間がかかった」「カモフラージュを行い、天敵から身を守っている」などがあります。

その他にも、「彼女はいつもカモフラージュするため何を考えているのかわからない」「カモフラージュしてでも相手に合わせようとしてくれるのも嬉しいが本心を知りたい」「よく知られている相手にカモフラージュは効果がないだろう」などがあります。

カモフラージュは、カムフラージュ同様、フランス語で「camouflage」と表記されますが、原語に近い発音が「カムフラージュ」であり、日本語に多い表現が「カモフラージュ」とされています。

上記例文の「カモフラージュネット」とは、周囲の環境に溶け込ませるための網状のシートを指します。日除けとして使われることや、サバイバルゲーム、野鳥観察や撮影などに使われることがあります。

また、上記例文の「彼女はいつもカモフラージュする」などのように、様子を変えることで本当の姿や心情を悟られないようにすることを意味する言葉としても使われています。

カモフラージュの類語・類義語としては、敵の目をごまかすために、他の物と区別がつきにくいようすることを意味する「迷彩」、他の物事や状況を装うことや周囲に合わせた姿にして見分けづらくすることを意味する「偽装」などがあります。

カムフラージュの例文

1.デジタルカムフラージュ柄のボトムスを購入したが気に入っているため高い頻度で着用している。
2.カムフラージュパンツは動きやすいものも多く、カーキ色だけでなく、ブルーのものもある。
3.カムフラージュをして敵の目を欺くのは、サバイバルゲームでも同じのようだ。
4.ホッキョクグマやホッキョクギツネも、カムフラージュを行い、天敵などから身を守っている。
5.動物たちのカムフラージュ技術はすばらしく、写真の中に映る動物も溶け込み過ぎて見つからないこともある。

この言葉がよく使われる場面としては、目くらましや偽装を意味する時などが挙げられます。

例文1の「デジタルカムフラージュ」とは、小さな四角形の不規則な集合で構成された模様を指し、「デジタル迷彩」「デジカモ柄」などと呼ばれています。

カモフラージュの例文

1.デジタルカモフラージュは2001年にアメリカ軍がパターンを開発したのが始まりとされている。
2.カモフラージュ柄は迷彩柄としてファッションにおいて重宝されることも多い。
3.カメレオンはカモフラージュする動物として有名であり、環境を模倣して姿を変えている。
4.カモフラージュすることは周りへの配慮なのかもしれないが、自分の心には負荷がかかっているのだろう。
5.嘘でカモフラージュしたとしても、いつかバレるのは目に見えている。

この言葉がよく使われる場面としては、人の目をごまかすこと、変装や擬態を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、様子を変えることで本当の姿や心情を悟られないようにすることを意味する言葉としても使われています。

カムフラージュとカモフラージュは、どちらも「偽装」を表します。どちらを使うか迷った場合は、フランス語や英語に近い表現は「カムフラージュ」を、日本で多く使われている表現は「カモフラージュ」であると覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター