似た意味を持つ「飲んだくれ」(読み方:のんだくれ)と「呑兵衛」(読み方:どんべえ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」という言葉は、どちらもよくお酒を飲む人のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の違い
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の意味の違い
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の違いを分かりやすく言うと、「飲んだくれ」はマイナスのイメージで使う、「呑兵衛」はプラスのイメージで使うという違いです。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の使い方の違い
一つ目の「飲んだくれ」を使った分かりやすい例としては、「彼は毎晩飲み歩いて、すっかり飲んだくれになってしまった」「給料日になると朝から飲んだくれて仕事を休む」「あの人は昔は真面目だったが、今ではただの飲んだくれだ」などがあります。
二つ目の「呑兵衛」を使った分かりやすい例としては、「彼はかなりの呑兵衛で、どんな酒でもおいしそうに飲む」「うちの父は典型的な呑兵衛で、晩酌を欠かしたことがない」「呑兵衛仲間が集まると、話が尽きなくなる」などがあります。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の使い分け方
「飲んだくれ」と「呑兵衛」はどちらもよくお酒を飲む人のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「飲んだくれ」は、酒に溺れてだらしなくなった人を表す、否定的な意味合いの強い言葉です。「仕事もせずに酒ばかり飲んでいる」「生活が乱れている」といったマイナスの印象を与える時に使われます。
一方、「呑兵衛」は、酒好きな人を親しみを込めて呼ぶやや肯定的・愛嬌のある表現です。
「お酒を楽しむ人」「酒に強い人」「飲み会が好きな人」というイメージで使われます。そのため、基本的にプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。
つまり、マイナスのイメージで使うのが「飲んだくれ」、プラスのイメージで使うのが「呑兵衛」と覚えておきましょう。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」の英語表記の違い
「飲んだくれ」も「呑兵衛」も英語にすると「drunkard」「lcoholic」「heavy drinker」となり、例えば上記の「彼はかなりの呑兵衛だ」を英語にすると「He’s quite a heavy drinker」となります。
「飲んだくれ」の意味
「飲んだくれ」とは
「飲んだくれ」とは、大酒を飲んでばかりいてだらしのないことを意味しています。
表現方法は「飲んだくれの親父」「飲んだくれの夜」「飲んだくれの母」
「飲んだくれの親父」「飲んだくれの夜」「飲んだくれの母」などが、「飲んだくれ」を使った一般的な言い回しになります。
「飲んだくれ」の使い方
「飲んだくれ」を使った分かりやすい例としては、「毎晩飲み歩いて、すっかり飲んだくれになってしまった」「昔は立派な人だったのに、今では飲んだくれとして有名だ」「飲んだくれの父を見て、子どもたちはため息をついていた」などがあります。
「飲んだくれ」とは、酒に溺れてだらしなくなった人、あるいは常に酒を飲んでばかりいる人を指す言葉です。一般的には「ただの酒好き」というよりも、「節度を失って酒浸りになっている人」というマイナスなイメージで使われます。
「飲んだくれ」の特徴
「飲んだくれ」は主に人を批判的・皮肉的に評する言葉ですが、文脈によっては自虐的または親しみを込めた冗談として使われることもあると覚えておきましょう。
「飲んだくれ」の類語
「飲んだくれ」の類語・類義語としては、酒に溺れる人を意味する「アル中」があります。
「呑兵衛」の意味
「呑兵衛」とは
「呑兵衛」とは、好んで大酒を飲む人のことを意味しています。
表現方法は「呑兵衛の友人」「呑兵衛の父」「呑兵衛の母」
「呑兵衛の友人」「呑兵衛の父」「呑兵衛の母」などが、「呑兵衛」を使った一般的な言い回しになります。
「呑兵衛」の読み方
「呑兵衛」の読み方は「のんべえ」です。誤って「どんべえ」と読まないようにしましょう。
「呑兵衛」の使い方
「呑兵衛」を使った分かりやすい例としては、「彼は週末になると必ず居酒屋に行く呑兵衛です」「呑兵衛の友人と一緒に酒を楽しむのが好きだ」「呑兵衛の父は晩酌を欠かしたことがない」などがあります。
「呑兵衛」の特徴
「呑兵衛」は主に酒好きな性格や習慣を表す言葉です。度を過ぎた飲酒や節度のない飲み方に対して皮肉として使うこともありますが、基本的には軽い親しみや冗談のニュアンスが強い言葉です。
そのため、基本的にプラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。
「呑兵衛」の類語
「呑兵衛」の類語・類義語としては、よく飲むことを意味する「酒豪」、酒好きな人を意味する「酒好き」などがあります。
「飲んだくれ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大酒を飲んでばかりいてだらしのないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「飲んだくれ」はマイナスのイメージで使う言葉です。
「呑兵衛」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、好んで大酒を飲む人のことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「呑兵衛」はプラスのイメージで使う言葉です。
「飲んだくれ」と「呑兵衛」はどちらもよくお酒を飲む人のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、マイナスのイメージで使うのが「飲んだくれ」、プラスのイメージで使うのが「呑兵衛」と覚えておきましょう。