同じ「ふようひん」という読み方の「不用品」と「不要品」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「不用品」と「不要品」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
不用品と不要品の違い
不用品と不要品の意味の違い
不用品と不要品の違いを分かりやすく言うと、不用品とは壊れて使えなくなったもの、不要品とは壊れていなくても必要なくなったものという違いです。
不用品と不要品の使い方の違い
一つ目の不用品を使った分かりやすい例としては、「不用品の処分に困っています」「倉庫に入れていた不用品を片付ける」「トラック1台分の不用品を回収してもらった」「不用品が意外な収入になることがあります」などがあります。
二つ目の不要品を使った分かりやすい例としては、「物置に置いていた不要品を捨てる」「不要品をリサイクルショップに持ち込む」「不要品処分業を行うには許可が必要です」「市内の不要品持ち込みスポットを調べる」などがあります。
不用品と不要品の使い分け方
不用品と不要品という言葉は、どちらも「ふようひん」と読みますが、意味や使い方には違いがあります。
不用品とは、使いみちのないもの、使わなくなったものを意味します。物が壊れていたり、劣化していたりで用いることができないものです。不用品は使いみちがないため、廃棄処分されることがほとんどです。
不要品とは、必要としていないものを意味します。壊れてはいないけれど、自分には要らなくなったものを指す言葉です。状態が良い不要品は、リサイクルショップやフリマアプリでの売却することが可能です。
つまり、不用品とは壊れたりして使えなくなったものであり、不用品とは壊れていなくても必要ないものです。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。
不用品と不要品の英語表記の違い
不用品を英語にすると「unwanted article」「disused article」「useless articles」となり、例えば上記の「不用品の処分」を英語にすると「dispose of disused items」となります。
一方、不要品を英語にすると「unnecessary items」「unneeded goods」「waste material」となり、例えば上記の「不要品を捨てる」を英語にすると「throw away unnecessary items」となります。
不用品の意味
不用品とは
不用品とは、使わないもの、使用できない状態のものを意味しています。
不用品の使い方
不用品を使った分かりやすい例としては、「不用品に出張買取サービスを利用する」「違法な不用品回収業者の見分け方を教えます」「大きな不用品も運搬いたします」「不用品回収業者の人気ランキングをチェックする」などがあります。
その他にも、「大量の不用品を低コストで処分したい」「不用品1点からゴミ屋敷の片付けまでお任せください」「本当に無料で不用品回収をしてくれるのだろうか」「県内の不用品回収業者を探しています」などがあります。
不用品の「不用」は、用のないことや役に立たないことを表します。いろいろな品物を表す「品」と結びつき、不用品とは、役に立たないもの、使わないものを意味します。壊れて使えなくなったものを指す言葉です。
表現方法は「不用品回収業者」
不用品を用いた日本語には「不用品回収業者」があります。不用品回収業者とは、家庭や企業から出る不用品を回収してくれる民間のサービス業者です。「無料」や「格安」と宣伝して、実際は高額な料金を請求したり、不法投棄をしたりする悪徳業者も存在します。
不用品の対義語
不用品の対義語・反対語としては、日常的に頻繁に使用される品物を意味する「実用品」などがあります。
不用品の類語
不用品の類語・類義語としては、日常生活や産業活動などによって排出され廃棄される不用物を意味する「廃棄物」、完全でないものを意味する「半端物」、あっても役に立つどころか邪魔になるものを意味する「無用の長物」などがあります。
不要品の意味
不要品とは
不要品とは、必要としていないものを意味しています。
不要品の使い方
不要品を使った分かりやすい例としては、「不要品の処分を業者に依頼する」「メルカリで不要品を売る」「不要品買取りセンターに連絡を入れました」「家庭やオフィスにある不要品の回収を承ります」などがあります。
その他にも、「引き取り手がいない不要品を処分する」「不要品処分の相場をネットで調べています」「不要品を信頼できる団体に寄付したい」「自治体がやっている不要品引き取りサービスを利用するつもりです」などがあります。
不要品の「不要」とは、必要でないこと、要らないさまを表します。いろいろな品物を表す「品」と組み合わさり、不要品とは、必要としていない品物、要らなくなったものを意味します。たとえ壊れていなくても、自分にとって不必要であれば「不要品」になります。
不要品の特徴
不要品は自分では使わない品物ですが、誰かにとっては価値のあるものである場合があります。そのため、必要としている団体に寄付したり、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却することができます。
不要品の対義語
不要品の対義語・反対語としては、なくてはならない品物を意味する「必需品」などがあります。
不要品の類語
不要品の類語・類義語としては、役に立たなくなった品物や不要になった品物を意味する「廃品」、価値や用途のない雑多な品物を意味する「ガラクタ」、鉄やその他の金属の切りくずを意味する「スクラップ」などがあります。
不用品の例文
この言葉がよく使われる場面としては、壊れて使えなくなったものを表現したい時などが挙げられます。
例文5にある「不用品回収業者とのトラブル」とは、不当に高額請求されたり、強引に勧誘されたり、回収した不用品が不法投棄されるなどの事例があります。
不要品の例文
この言葉がよく使われる場面としては、まだ使えるけれど必要ではないものを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、不要品の慣用的な表現には「不要品を売る」「不要品を寄付する」「不要品の引き取り手」などがあります。
不用品と不要品という言葉は、どちらも「ふようひん」と読む同音異義語です。どちらの言葉を使うか迷った場合、壊れて使えなくなったものを表現したい時は「不用品」を、使えるけど必要なくなったものを表現したい時は「不要品」を使うようにしましょう。