【次善策】と【善後策】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語である「次善策」(読み方:じぜんさく)と「善後策」(読み方:ぜんごさく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「次善策」と「善後策」は似ている言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。







次善策と善後策の違い

次善策と善後策の違いを分かりやすく言うと、次善策は善後策の間違った使い方、善後策は事件などの後始末を上手くつけるための方法のことです。

一般的には次善策という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、善後策のことを間違えて次善策として使っている人がほとんどです。

正しい言葉である善後策を使った分かりやすい例としては、「謝罪に訪れるまでの間に善後策をきちんと整理しておこう」「知事は新型ウイルスの流行に対して善後策を講じる意向を示した」「市長は善後策を講じる」などがあります。

善後策という言葉はあっても、次善策という言葉は存在しないことを覚えておきましょう。同時に善後策という単語の意味について、事件などの後始末を上手くつけるための方法と覚えておくようにしてください。

また、次善策という言葉は存在しないのですが、次善の策という言葉は存在します。次善の策とは、最善策ではないがそれに次ぐ良い方策のことを意味しています。

善後策と次善の策は漢字が似ている言葉ですが、意味は異なっています。善後策とは、事件などの後始末を上手くつけるための方法のことで、次善の策は、最善策ではないがそれに次ぐ良い方策のことを意味しています。

善後策を英語にすると「corrective measure」「remedy」となり、例えば上記の「市長は善後策を講じる」を英語にすると「The mayor take corrective measures」となります。

次善策の意味

次善策とは、善後策の間違った使われ方を意味しています。

次善策という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。漢字が似ているため、善後策と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けてください。

次善策という言葉は辞書にないのですが、似た言葉の次善は辞書に載っています。次善とは、最善ではないがそれに次ぐものであることを意味しています。

また、次善策は間違った言葉なのですが、次善の策とすれば意味が通じる言葉になります。次善の策とは、最善策ではないがそれに次ぐ良い方策のことを意味しています。

次善策の次の字を使った別の言葉としては、二番目のことを意味する「二次」、最初の会合が終わってから開かれる二度目の会合のことを言意味する「二次会」、物事が行われる際の一定の順序のことを意味する「次第」などがあります。

善後策の意味

善後策とは、事件などの後始末を上手くつけるための方法を意味しています。

善後策を使った分かりやすい例としては、「災害の善後策に全力を挙げる」「集会が開催できない場合の善後策を検討しています」「この問題に対して様々な視点から善後策を考えるべきです」「新型ウイルスの流行に対して即座に善後策を講じる体制を整えている」などがあります。

善後策は事件や問題などの後始末を上手くつけるための方法を意味しているため、悪い出来事が起きた時に使う言葉になります。しかし、悪い出来事を改善するために使う言葉なので、マイナスなイメージは持っていません。

善後策のよく使われる表現方法としては、「善後策を講じる」があります。災害や新型ウイルスが蔓延した際に、テレビの報道や新聞などで良く見かけるフレーズでしょう。また、策を講じる立場である総理大臣、知事、市長、社長などがよく使う言葉です。

善後策は中国の兵法書の『孫子』が由来になります。『孫子』の不能善其後矣という原文の「善」と「後」から生まれた熟語とも解されています。不能善其後矣は、其の後を善くする能はず(読み方:そのごをよくするあたはず)と読むことができます。

善後策の類語・類義語としては、 相手の態度や事件の状況に対応するための方法や手段のことを意味する「対策」、事態に応じて必要な手続きをとることを意味する「措置」、その場や状況に応じた判断をして物事に始末をつけることを意味する「処置」などがあります。

善後策の後の字を使った別の言葉としては、これから先のことを意味する「以後」、今から後のことを意味する「今後」、物事の一番あとのことを意味する「最後」、物事が起こったあとのことを意味する「事後」などがあります。

次善策の例文と使い方

1.次善策という言葉は存在しないので、おそらく善後策の言い間違いだろう。
2.善後策という言葉は、事件などの後始末を上手くつけるための方法のことで、次善策という言葉はない。
3.次善策という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.台風の次善策に全力を挙げるという言葉を使う人はいるが、正しくは台風の善後策に全力を挙げるです。
5.善後策を講ずる責任という言葉はあるが、次善策を講ずる責任という言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、善後策という言葉を間違えて次善策と表現している時など時などが挙げられます。

次善策という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、善後策を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

次善策という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、次善策ではなく、善後策と表現するのが正しい使い方です。

善後策の例文と使い方

1.最悪の結果を逃れるために、あらかじめ善後策を講じておいてよかった。
2.私の住んでいる県は新型コロナウイルスが流行っているのにもかかわらず、善後策を打ち出さないのが疑問である。
3.医療情報について何らかの事故が生じた場合は、医療機関等の管理者には善後策講ずるを責任が発生します。
4.災害の善後策として応急仮設住宅に住むことを考えています。
5.大型地震が起こったため、総理は一刻も早く帰国し善後策を講じる必要があった。

この言葉がよく使われる場面としては、事件などの後始末を上手くつけるための方法を表現したい時などが挙げられます。

善後策は事件などの後始末を上手くつけるための方法のため、上記の例文のように悪い出来事が起こった際に使われる言葉です。

次善策と善後策どちらを使うか迷った場合は、次善策は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の善後策を使うようにしてください。