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【均衡】と【拮抗】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「均衡」(読み方:きんこう)と「拮抗」(読み方:きっこう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「均衡」と「拮抗」という言葉は、どちらも「力や程度がほぼ等しいこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




均衡と拮抗の違い

均衡と拮抗の意味の違い

均衡と拮抗の違いを分かりやすく言うと、均衡とは物事がつり合っていることを表し、拮抗とは物事が張り合っていることを表すという違いです。

均衡と拮抗の使い方の違い

一つ目の均衡を使った分かりやすい例としては、「輸出入の均衡を保つことは難しい」「均衡GDPの求め方が分かりません」「グラフを使った均衡価格の求め方がを説明します」「プライマリー収支が均衡する」などがあります。

二つ目の拮抗を使った分かりやすい例としては、「微生物の拮抗作用について研究しています」「二人の実力は拮抗しているよう見えた」「拮抗作用により治療効果を発揮する」「カルシウム拮抗薬を処方されました」などがあります。

均衡と拮抗の使い分け方

均衡と拮抗という言葉は、どちらも力や程度などが概ね等しいことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

均衡とは、複数の物事の間で、力や数量などのつり合いがとれていることを意味します。二つ以上の物事のバランスを維持することを「均衡を保つ」、つり合っている状態を崩すことを「均衡を破る」などと表現します。

拮抗とは、ほぼ同等の力を持ったものが、互いに張り合っていることを意味します。複数の考え方が対立していたり、二つ以上の勢力がせめぎ合う状態であることを「拮抗する」「拮抗している」と表現します。この言葉は、互いに争うような緊張状態にある物事に対して使用されることが多くあります。

つまり、均衡は釣り合っている物事の状態を表しますが、拮抗とは物事が張り合っていることを表す言葉です。この点が、二つの言葉の明確な違いになります。

均衡と拮抗の英語表記の違い

均衡を英語にすると「balance」「equilibrium」「equipoise」となり、例えば上記の「輸出入の均衡を保つ」を英語にすると「keep the balance」となります。

一方、拮抗を英語にすると「antagonism」「rivalry」となり、例えば上記の「拮抗作用」を英語にすると「antagonism」となります。

均衡の意味

均衡とは

均衡とは、二つ以上の物事の間で、力や重さなどのつり合いがとれていることを意味しています。

均衡の読み方

均衡の読み方は「きんこう」です。誤って「きんえい」「きんしょう」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「均衡を保つ」「均衡がとれる」「均衡を図る」

「均衡を保つ」「均衡がとれる」「均衡を図る」「均衡が崩れる」などが、均衡を使った一般的な言い回しです。

均衡の使い方

均衡を使った分かりやすい例としては、「年金財政の均衡を保つことができない」「英語4技能の均衡的発達が重要です」「均衡国民所得の求め方を教えてください」「市内の各土地の評価の均衡を図る」などがあります。

その他にも、「受益と負担の均衡を保つ」「経常収支の不均衡は生じるものです」「均衡価格と市場価格の違いを説明しましょう」「均衡状態での市場ポートフォリオを考える」「延長後半5分ついに均衡が破られました」などがあります。

均衡の「均」は訓読みで「ひとしい」と読み、全体を一様にならすことを表し、「衡」は訓読みで「はかり」と読み、平らにつり合いがとれることを表す漢字です。均衡とは、2つ以上の物事の間で釣り合うことを意味します。ビジネスシーンや経済学、スポーツの場面などで幅広く用いられる言葉です。

「均衡価格」の意味

均衡を用いた日本語には「均衡価格」があります。均衡価格とは、ある商品やサービスについて、需要量と供給量が一致したところで定められる価格のことです。これに対し、商品が市場で実際に取り引きされる価格のことを「市場価格」といいます。

均衡の対義語

均衡の対義語・反対語としては、つり合いが保たれていないことを意味する「不均衡」、つり合いの取れないことを意味する「アンバランス」などがあります。

均衡の類語

均衡の類語・類義語としては、兼ね合いや調和を意味する「釣り合い」、釣り合いや調和を意味する「バランス」、物のつり合いがとれていることを意味する「平衡」などがあります。

拮抗の意味

拮抗とは

拮抗とは、勢力などがほぼ同等のもの同士が、互いに張り合って優劣のないことを意味しています。

拮抗は「頡頏」とも書く

拮抗は「頡頏」とも書きますが、一般的には「拮抗」と表記されています。

拮抗の読み方

拮抗の読み方は「きっこう」です。本来は「けっこう」と読みますが、「きっこう」の読み方が広く用いられ慣用読みになりました。

表現方法は「拮抗する」「拮抗してる」「拮抗を破る」

「拮抗する」「拮抗してる」「拮抗を破る」などが、拮抗を使った一般的な言い回しです。

拮抗の使い方

拮抗を使った分かりやすい例としては、「複数の主張が拮抗し合う」「売りと買いの勢いが拮抗している」「拮抗した両者の対決は熱戦必至である」「勝負は拮抗しており白熱した試合となっている」などがあります。

その他にも、「有効性と安全性が示された拮抗薬です」「交感神経と副交感神経には拮抗的な働きがあります」「拮抗筋は主動筋の働きを制御する役割を担う」「養分を補う肥料は拮抗作用に注意する」「脳梗塞により拮抗失行を呈する」などがあります。

拮抗の「拮」はぎゅっと引き締めることを表し、「抗」は訓読みで「あらがう」と読み、張り合うことや逆らうことを表します。拮抗とは、力や勢力がほぼ等しく、互いに張り合うことを意味する言葉です。二つの勢力や異なる意見などが対抗し、緊張状態にあるときに使用されることが多い表現です。

「拮抗薬」の意味

拮抗を用いた日本語には「拮抗薬」があります。拮抗薬とは、ある薬の働きを妨げることで、その作用を打ち消したり弱めたりする作用を持つ薬のことです。「アンタゴニスト」「ブロッカー」とも言います。

拮抗の対義語

拮抗の対義語・反対語としては、程度などの大きな違いがあることを意味する「大差」、二つのものがひどく違っていることのたとえを意味する「月とスッポン」などがあります。

拮抗の類語

拮抗の類語・類義語としては、双方の力量が同じ程度で優劣の差がないことを意味する「互角」、双方とも優劣がないことを意味する「五分五分」、力がつりあっていて優劣のつけがたいことを意味する「伯仲」、比べてみて能力や価値などが同程度であることを意味する「匹敵」などがあります。

均衡の例文

1.電力会社は、電気の供給量と需要量の均衡がとれるよう常に調整をしています。
2.長引く世界経済の低迷により、国際貿易は縮小され均衡状態になるのではないかと予測されています。
3.三権分立は、三つの権力が互いに抑制し均衡を保つことによって、権力の濫用を防ごうとする考え方です。
4.クラスの人数が多い英語教室では、消極的な子供が発言できないという不均衡が生まれることもあります。
5.両チームともに決めきれない状態が続きましたが、後半22分ついに均衡が破れることになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、いくつかの物事の間に力や重さのつり合いが取れていること、二つ以上の物が平均を保つことを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「均衡状態」とは、複数の国家間における貿易収支に差が生じていない状態を表すします。例文3の「均衡を保つ」とは、三つの権力の間で、力の釣り合いを守り維持することを意味します。

拮抗の例文

1.拮抗した試合展開の中では、少しの気の緩みやミスが命取りになります。
2.実力拮抗の両選手、どちらが勝負を制するのか人々の注目が集まっています。
3.今日の株相場は買い方と売り方が拮抗してるので、結果的に株価に動きはないでしょう。
4.血管をひろげて血圧を下げるために、カルシウム拮抗薬を食後に飲んでいます。
5.微生物間の拮抗作用が発生するメカニズムは、まだ完全に究明されてません。

この言葉がよく使われる場面としては、力や勢力がほぼ等しく、互いに張り合うことを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「拮抗作用」とは、ある現象に対して、二つの要因が互いにその効果を打ち消し合うように働く作用を意味します。

均衡と拮抗という言葉は、どちらも「力や程度がほぼ等しいこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、つり合っている状態を表現したい時は「均衡」を、張り合っている状態を表現したい時は「拮抗」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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