似た意味を持つ「対義語」(読み方:たいぎご)と「反対語」(読み方:はんたいご)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「対義語」と「反対語」という言葉は、どちらも「反対の言葉」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
対義語と反対語の違い
対義語と反対語の意味の違い
対義語と反対語の違いを分かりやすく言うと、反対語よりも対義語の方が、広い概念であるという違いです。
対義語と反対語の使い方の違い
一つ目の対義語を使った分かりやすい例としては、「国語辞典で対義語を調べる」「平凡の対義語は非凡です」「二文字熟語の対義語を一覧表にまとめました」「対義語を使った大喜利がネット上で流行っています」などがあります。
二つ目の反対語を使った分かりやすい例としては、「必要の反対語は不要です」「中学生向けの反対語一覧を作成する」「反対語クイズをして盛り上がりました」「英語の単語は反対語とセットで覚えるようにしています」などがあります。
対義語と反対語の使い分け方
対義語と反対語という言葉は、どちらも反対の意味を持つ言葉を表していますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。
対義語とは、同じ言語の中で、意味が逆転の関係にある語を意味します。一方を否定すれば必ず他方になる関係の「右」と「左」、程度の差を表現する「高い」「低い」、立場や見方を変えて表す「話す」「聞く」などがあります。そのため、必ずしも正反対ではないものも含まれています。
反対語とは、互いに正反対の意味を持つ語を意味します。「表」と「裏」、「出席」と「欠席」、「ある」と「ない」のように、はっきりとした一対をなしていて、片方を否定すると他方の意味になる正反対のものを言います。
対義語と反対語の英語表記の違い
つまり、対義語と反対語の違いは、指し示す範囲にあります。反対語は直接的に反対になっている語をのみを指しますが、対義語は反対の関係にある語も指す、より広い概念です。対義語の中に反意語が含まれていることを覚えておきましょう。
対義語も反対語も英語にすると「antonym」「opposite word」となり、例えば上記の「対義語を調べる」を英語にすると「find the antonym」となります。
対義語の意味
対義語とは
対義語とは、同一の言語の中で、その持つ意味が正反対の関係にある語を意味しています。
対義語の使い方
対義語を使った分かりやすい例としては、「単純の対義語は複雑です」「対義語メーカーのアプリをダウンロードする」「対義語メーカーで文章を反転させる」「英語の対義語には規則性があります」などがあります。
その他にも、「面白い対義語をリストにする」「小学生の娘に対義語の説明をする」「中学受験に頻出する対義語を一覧にしました」「インターネットで対義語を検索する」「レクリエーションに即興対義語ゲームを提案しました」などがあります。
対義語の「対」は対照をなすことや反対の関係にあることを表し、「義」は言葉などの表現によってあらわされる意味や内容を表します。対義語とは、ある言葉と意味が対照または反対の関係にある言葉を意味します。
対義語の特徴
対義語という言葉は、反対の意味をもつ一対の語のおのおのを指します。対義語のなかには「女性」と「男性」のように明白に一対をなすものだけでなく、「階段を降りる」に対して「あがる」なのか「のぼる」なのか必ずしもはっきりしない場合もあります。
対義語の対義語
対義語の対義語・反対語としては、語形は異なるが意味が同じである語を意味する「同義語」などがあります。
対義語の類語
対義語の類語・類義語としては、ある語に対して反対の意味を持つ語を意味する「反義語」、対立する事物を並べたときに著しい違いが目立つことを意味する「対照」、対義語や反対語を意味する「アントニム」などがあります。
反対語の意味
反対語とは
反対語とは、互いに反対の意味を表す語を意味しています。
反対語の使い方
反対語を使った分かりやすい例としては、「利点の反対語は欠点です」「英語の反対語を辞書で調べる」「おもしろいの反対語はつまらないです」「中学一年生で習う熟語の反対語をプリントにしました」などがあります。
その他にも、「幼児向けの反対語クイズを考えています」「反対語を英語で答えるゲームをしよう」「次の熟語を反対語に変換してください」「勝利の反対語は敗北ですよね」「24時間営業の反対語は何でしょう」などがあります。
反対語の「反対」は、物事の順序やあり方などが逆の関係にあること、対ついをなしているものの一方を表します。言葉や言語を表す「語」と結び付き、反対語とは、ある語と反対の意味を持つ言葉を意味します。
反対語の特徴
反対語という言葉は、意味の上で互いに反対の関係にある語を指します。「反意語」「対語」とも呼ばれ、「東西」に対する「南北」、「善」に対する「悪」、などの全く反対の概念を表す言葉です。反対語は、文章や会話の中で比較や対比を行う際に役立ちます。
反対語の対義語
反対語の対義語・反対語としては、同じ意味を表わす言葉を意味する「同意語」などがあります。
反対語の類語
反対語の類語・類義語としては、反対の意味をもった対語を意味する「反意語」、まるで逆なことや全く反対であることを意味する「正反対」、二つのものが反対の立場に立つことを意味する「対立」などがあります。
対義語の例文
この言葉がよく使われる場面としては、意味上の対(つい)となる語をなす語を表現したい時などが挙げられます。
例文2にあるように、明瞭な一対をなしていない対義語もあります。
反対語の例文
この言葉がよく使われる場面としては、互いに反対の意味を表す語を表現したい時などが挙げられます。
例文4にある「反対語クイズ」とは、提示された言葉の反対の意味を持つ言葉を答えるゲームのことです。
対義語と反対語という言葉は、どちらも「反対の意味を持つ言葉」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、反対の関係にある語を表現したい時は「対義語」を、直接的に反対になっている語を表現したい時は「反対語」を使うようにしましょう。