【しんどい】と【だるい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「しんどい」と「だるい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「しんどい」と「だるい」という言葉は、どちらも身体的や精神的な不調を表すことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「しんどい」と「だるい」の違い

「しんどい」と「だるい」の意味の違い

「しんどい」と「だるい」の違いを分かりやすく言うと、「しんどい」は強い疲労や負荷によるつらさを表すこと、「だるい」は軽度から中程度の倦怠感や体の重さを表すことという違いです。

「しんどい」と「だるい」の使い方の違い

一つ目の「しんどい」を使った分かりやすい例としては、「長時間の残業が続き本当にしんどいと感じている」「体調不良が重なり心身ともにしんどい状態になった」「精神的な負担が大きく最近はずっとしんどいままだ」などがあります。

二つ目の「だるい」を使った分かりやすい例としては、「朝から体がだるくてなかなか動き出すことができない」「気圧の変化が原因で全身がだるいような感覚が続いている」「風邪気味で体のだるい感じが抜けず困っている」などがあります。

「しんどい」と「だるい」の使い分け方

「しんどい」と「だるい」はどちらも身体的や精神的な不調を意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「しんどい」は「仕事や生活の負担が大きく本当にしんどいと感じている」のように、強い疲労感や精神的負荷がかかっている状態に対して使う言葉になります。

一方、「だるい」は「特に激しい疲れがあるわけではないが体がどことなくだるい」のように、力が入らない、重さを感じるといった比較的弱めの倦怠感に対して使う言葉です。

つまり、強い疲労や負荷によるつらさを表すのが「しんどい」、軽度から中程度の倦怠感や体の重さを表すのが「だるい」と覚えておきましょう。

「しんどい」と「だるい」の英語表記の違い

「しんどい」を英語にすると「exhausted」「worn out」「overwhelmed」などとなり、例えば「長時間の作業で本当にしんどい」を英語にすると「I’m completely exhausted after working for such a long time」となります。

一方、「だるい」を英語にすると「sluggish」「lethargic」「listless」などとなり、例えば「朝から体がだるい」を英語にすると「I’ve been feeling sluggish since this morning」となります。

「しんどい」の意味

「しんどい」とは

「しんどい」とは、ひどく疲れを感じることを意味しています。

表現方法は「しんどい状況」「しんどい作業」

「しんどい状況」「しんどい作業」「精神的にしんどい」などが、「しんどい」を使った一般的な言い回しになります。

「しんどい」の使い方

「しんどい」を使った分かりやすい例としては、「今日は仕事が続いていて本当にしんどい」「人間関係のストレスで精神的にしんどく感じる」「長時間歩いたせいで足がしんどくなってきた」「体調が悪くて何をするのも少ししんどい」などがあります。

「しんどい」は、身体的や精神的な負担や疲労感が強く、つらい状態を意味する言葉です。日常会話においては、体の疲れだけでなく気持ちが重いときにも使われるため、幅広いシーンで使用されます。地域によっては関西を中心に非常によく使われる表現です。

「しんどい」の特徴

「しんどい」は主に「疲れてつらい」「精神的にきつい」「体が重い」といった状態を表すときに使われます。身体的にしんどい場合は、疲労や睡眠不足、体調不良などが原因となります。

また、精神的なしんどさは、ストレスやプレッシャー、不安などが積み重なったときに感じられるものです。

さらに、「しんどい」はその程度によってニュアンスが大きく変わり、「少ししんどい」のような軽い疲れから、「もう限界なくらいしんどい」という深刻な状態まで幅広く対応できる言葉です。そのため、ビジネスシーンでも日常生活でも使われる柔軟性があると覚えておきましょう。

「しんどい」の類語

「しんどい」の類語・類義語としては、身体的な疲れを表す「きつい」、精神的な負担を示す「つらい」などがあります。

「だるい」の意味

「だるい」とは

「だるい」とは、疲れて活気がないことを意味しています。

表現方法は「体がだるい」「気分がだるい」

「体がだるい」「気分がだるい」などが、「だるい」を使った一般的な言い回しになります。

「だるい」の使い方

「だるい」を使った分かりやすい例としては、「寝不足のせいで一日中体がだるい」「風邪気味で何をするにもだるく感じる」「気候の変化で朝からだるさが抜けない」「仕事の疲れがたまっていて週末はずっとだるかった」などがあります。

「だるい」は、体や気分が重く感じられ、動くのが億劫な状態を意味する言葉です。身体的な疲労や体調不良が原因となることが多く、精神的な気乗りのなさにも使われます。日常会話では、「なんとなく元気が出ない」「調子が悪い」といった幅広い意味で用いられる言葉です。

「だるい」の特徴

「だるい」は主に「体が重い」「やる気が出ない」「スッキリしない」状態で使われます。身体的なだるさは、軽度の疲労・寝不足・風邪・季節の変わり目など、原因が明確であることが多いです。

また、精神面においても「気持ちがだるい」「仕事に取りかかるのがだるい」のように、やる気や活力が湧いてこない状況にも使用されます。

「だるい」は疲労の度合いが中程度であることが多く、「しんどい」ほど深刻ではないものの、「少し疲れた」よりは強いニュアンスを持つ言葉とされています。したがって、「体は動くが気乗りがしない」「とりあえず休みたい」といった場面でよく使われると覚えておきましょう。

「だるい」の類語

「だるい」の類語・類義語としては、動くのが億劫である意味の「おっくう」、疲労や重さを感じる「重だるい」、やる気が出ない状況を表す「気怠い」などがあります。

「しんどい」の例文

1.連日の残業で心身ともにしんどい状態が続き、週末までなんとか踏ん張っているのです。
2.大きな案件が重なり精神的にもかなりしんどいと感じ、休養の必要性を強く意識しています。
3.体調不良が長引いていて、少し動いただけでもしんどいと感じてしまう毎日なのです。
4.思った以上に作業量が多く、集中力も切れてしまい、正直かなりしんどい状況になっています。
5.人間関係のストレスが積み重なり、気持ちの面でもしんどいと感じる場面が増えてきています。

この言葉がよく使われる場面としては、ひどく疲れを感じることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「しんどい」は強い疲労や負荷によるつらさを表す時に使う言葉です。

「だるい」の例文

1.朝起きたときから体がだるい感じが続き、身支度を整えるだけでも時間がかかってしまいます。
2.気温の変化が激しいせいか全身がだるいように重く、仕事に取りかかる気力が湧きにくいのです。
3.睡眠不足が原因なのか、歩くたびに体がだるいと感じてしまい、一日中集中力が続きません。
4.風邪の初期症状のようなだるい感覚が抜けず、早めに休んだほうがよいと感じているところです。
5.週明けから体がだるい日が続いており、少し動くだけでも疲れが溜まるように思えてしまいます。

この言葉がよく使われる場面としては、疲れて活気がないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「だるい」は軽度から中程度の倦怠感や体の重さを表す時に使う言葉です。

「しんどい」と「だるい」はどちらも身体的や精神的な不調を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、強い疲労や負荷によるつらさを表すのが「しんどい」、軽度から中程度の倦怠感や体の重さを表すのが「だるい」と覚えておきましょう。

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