【わいわい】と【がやがや】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「わいわい」と「がやがや」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「わいわい」と「がやがや」という言葉は、どちらも人が多く集まって音や声がにぎやかに響いている状態のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「わいわい」と「がやがや」の違い

「わいわい」と「がやがや」の違いを分かりやすく言うと、「わいわい」はプラスのイメージで使う、「がやがや」はややマイナスのイメージで使うという違いです。

一つ目の「わいわい」を使った分かりやすい例としては、「友人たちがわいわい楽しそうに集まって話していました」「子どもたちがわいわい騒ぎながら遊んでいます」「祭りの会場では人々がわいわい盛り上がっていました」などがあります。

二つ目の「がやがや」を使った分かりやすい例としては、「駅前が人であふれ、周囲はがやがやと落ち着かない雰囲気でした」「教室ががやがやしていて授業に集中できません」「ロビーががやがやしており、何が起こっているのか気になりました」などがあります。

「わいわい」と「がやがや」はどちらも人が多く集まって音や声がにぎやかに響いている状態のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「わいわい」は「みんなでわいわい騒いで楽しかった」のように、楽しいや明るい雰囲気のにぎやかさに対して使う言葉になります。

一方、「がやがや」は「周囲ががやがやして落ち着かなかった」のように、雑然として騒がしい、少し不快に感じるにぎやかさに対して使う言葉です。

つまり、プラスのイメージで使うのが「わいわい」、ややマイナスのイメージで使うのが「がやがや」と覚えておきましょう。

「わいわい」を英語にすると「cheerfully」「boisterously」「merrily」などとなり、例えば「友人たちがわいわい集まって話していました」を英語にすると「My friends gathered and chatted cheerfully」となります。

一方、「がやがや」を英語にすると「noisily」「clamorously」「in a bustle」などとなり、例えば「駅前ががやがやしていました」を英語にすると「The area in front of the station was bustling noisily」となります。

「わいわい」の意味

「わいわい」とは、大勢の人が一緒になって大声で騒ぐことを意味しています。

「わいわい集まる」「みんなでわいわい話す」などが、「わいわい」を使った一般的な言い回しになります。

「わいわい」を使った分かりやすい例としては、「子どもたちがわいわい騒いで庭がにぎやかになった」「友達とわいわい盛り上がって楽しい時間を過ごしました」「店内では学生たちがわいわい話していて活気があふれていました」「休日は家族でわいわい食卓を囲むのが楽しみです」などがあります。

「わいわい」は、大勢の人がにぎやかに声を上げたり、楽しげに騒ぐ様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、人々が集まって明るく活発に話したり騒いだりしている状態を指します。

オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。

オノマトペは主に自然界の音や人の声、動きなどを、人の言語に置き換えて表現するものです。また、日本語は他の言語に比べてオノマトペの種類が多いと言われており、「わいわい」以外には「がやがや」「きゃっきゃ」「わくわく」「そわそわ」「どたばた」などがあります。

「わいわい」は、音の響き自体に明るさや賑やかさがあり、大勢で楽しく声を交わす様子を強調して表現します。

例えば「みんなでわいわい話す」と言うと、その場が楽しげで活気に満ちている様子が直感的に伝わります。また「子どもたちがわいわい騒ぐ」という表現では、明るく無邪気に盛り上がっている雰囲気を一瞬で描写できます。

したがって、「わいわい」はプラスのイメージで使うのが特徴です。人が多く集まり、活発な声が響いている状況を表現する際に適しています。

「わいわい」の類語・類義語としては、楽しげに声を上げる様子を示す「きゃっきゃ」などがあります。

「がやがや」の意味

「がやがや」とは、大勢が勝手にうるさく話し合うことを意味しています。

「街ががやがやしている」「店内ががやがやとにぎわう」などが、「がやがや」を使った一般的な言い回しになります。

「がやがや」を使った分かりやすい例としては、「人が集まってがやがや話しており、広場はとてもにぎやかでした」「店内ががやがやしていて、落ち着いて座れる席を探すのが大変でした」「休み時間になると生徒たちががやがや集まって楽しそうに話しています」などがあります。

「がやがや」は、多くの人が一度に話したり騒いだりしているため、ざわついた音が混じり合っている様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、大勢が同時に声を出すことで生まれる雑然としたにぎやかさを指します。

オノマトペは自然の音、人の声、ものの動きなどを言葉として表現するもので、日本語では特に種類が豊富です。「がやがや」以外には、「わいわい」「ざわざわ」「がちゃがちゃ」「どよどよ」などがあります。

「がやがや」は、音の響きに雑然さやざわつきを含んでおり、複数の人の声が混じり合う状態を直感的に伝えます。

例えば「がやがや騒ぐ」と言えば、落ち着かないほど多くの声が飛び交っている場面が浮かびます。また「教室ががやがやしていた」と言うと、生徒たちの話し声が重なって賑やかで少し騒がしい状態を的確に表現できます。

したがって、「雑然としてにぎやか」「ざわついている」「複数の声が混じり合っている」といったニュアンスで使うのが特徴です。「わいわい」が楽しく明るい盛り上がりを示すのに対し、「がやがや」はやや落ち着きのない賑やかさを表す傾向があります。

「がやがや」の類語・類義語としては、人のざわめきを表す「ざわざわ」、騒がしくまとまりのない音を示す「がちゃがちゃ」、複数の声が入り乱れる「どよどよ」などがあります。

「わいわい」の例文

1.週末のパーティーでは皆がわいわい楽しそうに語り合い、とても活気のある時間を過ごしました。
2.子どもたちがわいわい騒ぎながら遊んでおり、その明るい声が家の中に広がっていました。
3.社員同士が休憩室でわいわい盛り上がって話していて、社内の雰囲気がとても和やかでした。
4.久しぶりに会った友人たちとわいわい食事をし、時間を忘れるほど楽しい夜となりました。
5.祭りの会場では人々がわいわい歓声を上げ、周囲が一体感に満ちた明るい空気になっていました。

この言葉がよく使われる場面としては、大勢の人が一緒になって大声で騒ぐことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「わいわい」はプラスのイメージで使う言葉です。

「がやがや」の例文

1.駅前は人が多すぎて周囲ががやがやしており、落ち着いて歩くことが難しい状況でした。
2.ロビーが人であふれてがやがや騒がしく、何が起こっているのか確認したくなりました。
3.昼休みの食堂は学生でがやがや混み合い、会話の音が絶えずにぎやかな雰囲気でした。
4.受付周辺ががやがや騒然としていて、順番を確認するだけでも時間がかかってしまいました。
5.教室が始業前からがやがやしており、授業の準備を進めるのが少し大変に感じられました。

この言葉がよく使われる場面としては、大勢が勝手にうるさく話し合うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「がやがや」はややマイナスのイメージで使う言葉です。

「わいわい」と「がやがや」はどちらも人が多く集まって音や声がにぎやかに響いている状態のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスのイメージで使うのが「わいわい」、ややマイナスのイメージで使うのが「がやがや」と覚えておきましょう。

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