【政府】と【内閣】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「政府」(読み方:せいふ)と「内閣」(読み方:ないかく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「政府」と「内閣」という言葉は、どちらも「政治を行う機関」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




政府と内閣の違い

政府と内閣の意味の違い

政府と内閣の違いを分かりやすく言うと、政府とは国の行政を担う広い概念、内閣とは政府の一部であり中心的な行政機関という違いです。

政府と内閣の使い方の違い

一つ目の政府を使った分かりやすい例としては、「首相主導の新しい政府を樹立する」「政府は新たな経済対策を閣議決定しました」「政府統計データをマーケティングに活用しよう」「政府は低所得者世帯向け給付金を実施しています」などがあります。

二つ目の内閣を使った分かりやすい例としては、「議院内閣制は多くの国で採用されています」「内閣官房長官は行政各部の調整役です」「野党は内閣不信任案の提出を見送りました」「内閣総理大臣の決め方を知っていますか」などがあります。

政府と内閣の使い分け方

政府と内閣という言葉は、どちらも国の政治を行う行政機関を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

政府とは、広義では国家の統治機構を総称し、立法・司法・行政のすべての機関を包含する言葉です。狭義には行政のみを指し、日本においては、内閣と中央省庁を中心とした国の行政を担う組織を意味します。

内閣とは、政府を構成する主要な一部であり、国家の最高行政機関です。内閣は内閣総理大臣と国務大臣で構成され、国会の決定に基づき、法律の執行や政策の立案および実行を指揮する役割を担っています。

つまり、政府とは国家の統治機構全体を意味する広い概念であり、内閣とは政府の一部であり中心的な行政機関です。二つの言葉を比べると、内閣より政府の方が広い意味を持ち、汎用性のある言葉だと言えるでしょう。

政府と内閣の英語表記の違い

政府を英語にすると「government」「administration」となり、例えば上記の「政府を樹立する」を英語にすると「establish a government」となります。一方、内閣を英語にすると「cabinet」「ministry」となり、例えば上記の「議院内閣制」を英語にすると「parliamentary cabinet system」となります。

政府の意味

政府とは

政府とは、政治を行う所、立法・司法・行政のすべての作用を包含する国家の統治機構の総称を意味しています。

政府の使い方

政府を使った分かりやすい例としては、「WTOの政府調達に関する協定を確認する」「政府専用機に乗れる人は限定されています」「政府備蓄米をフードバンクに無償交付する」「政府は自治体にお米券の配布を推奨しています」などがあります。

その他にも、「政府統計オンライン調査システムを利用する」「政府機関閉鎖により行政サービスが受けられない」「政府閉鎖は近日中に解除される見通しです」「政府広報オンラインで食中毒について学ぶ」などがあります。

政府の「政」は訓読みで「まつりごと」と読み、国家や社会を正しく治めることを表す漢字です。役人が集まって仕事をする所を表す「府」と組み合わさり、政府とは、政治を行なうところを意味し、日本では主に行政を担当する機関を指します。

表現方法は「無政府主義」

政府を用いた日本語には「無政府主義」があります。無政府主義とは、「アナーキズム」「アナキズム」とも呼ばれ、国家権力などすべての政治的権力を否定し、個人の自由を絶対化する思想を意味します。政治的な秩序が失われて混乱した状態を「アナーキー」と言います。

政府の対義語

政府の対義語・反対語としては、公の機関に属さないことを意味する「民間」、現行政府に反抗する立場を意味する「反政府」などがあります。

政府の類語

政府の類語・類義語としては、国の行政事務を行う国家機関を意味する「行政府」、政務を取り扱う官庁を意味する「政庁」、政策を実行し統治機構を動かす権力を意味する「政権」、公の目的を達するための仕組やその組織を意味する「行政機構」などがあります。

内閣の意味

内閣とは

内閣とは、国家の行政権を担当する最高の合議機関を意味しています。

その他にも、「中国、明・清代の国政の最高機関」の意味も持っています。

内閣の使い方

「初代の内閣総理大臣は伊藤博文です」「内閣府ホームページをチェックする」「歴代の内閣支持率をグラフにしました」などの文中で使われている内閣は、「国家の行政権を担当する最高の合議機関」の意味で使われています。

一方、「明代の内閣は皇帝の補佐機関でした」「清朝における内閣の変遷を調べる」「明朝の制度を引き継ぎ内閣大学士が置かれました」などの文中で使われている内閣は、「中国、明・清代の国政の最高機関」の意味で使われています。

内閣とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ちますが、一般的には「国家の行政権を担当する最高の合議機関」の意味で用いられています。内閣の「内」は範囲の内側や国の中を表し、「閣」は政治を執るところを表す漢字です。

表現方法は「内閣不信任案」

内閣を用いた日本語には「内閣不信任案」があります。内閣不信任案とは、内閣の責任を追及するために衆院に提出できる決議案のことです。衆院議員50人以上の賛成があれば発議でき、可決されたときは10日以内に衆議院を解散するか、総辞職しなければなりません。

内閣の対義語

内閣の対義語・反対語としては、議会政治の下で政権を担当していない政党を意味する「野党」などがあります。

内閣の類語

内閣の類語・類義語としては、国の役所や官庁を意味する「官府」、国家の政治を行う機関を意味する「台閣」、内閣を構成する各大臣を意味する「閣僚」、内閣や連邦制国家の連邦政府を意味する「中央政府」などがあります。

政府の例文

1.臨時国会で補正予算が審議され、政府案どおり可決されました。
2.日本政府は、学校における英語教育の発展のために様々な努力をしています。
3.賃金は上がらないのに物価はどんどん上昇していて、日本政府は何やってんのと思ってしまう。
4.政府の地震調査委員会は、新たな南海トラフ地震の発生確率を発表しました。
5.政府は、各省庁の重要なお知らせを一元化したポータルサイトを創設する予定です。

この言葉がよく使われる場面としては、国家の統治権を行使する機関を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「政府案」とは、内閣が作成し、国会に提出する政策の原案のことです。主に予算案や法案を指します。

内閣の例文

1.内閣総理大臣から各省庁へと指示が下りていく流れを、組織図を用いてわかりやすく説明します。
2.新たな内閣が組閣され、新内閣官房長官から閣僚名簿が発表されました。
3.新内閣のメンバー一覧をみると、日本の女性閣僚はまだまだ少ないと感じます。
4.内閣府本府庁舎の場所とアクセス方法を、インターネットで調べました。
5.世論調査に基づいた最新の内閣支持率は、引き続き高い水準を維持しています。

この言葉がよく使われる場面としては、首長である内閣総理大臣およびその他の国務大臣で組織される合議体、中国における明・清時代の政務統括の最高機関を表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「内閣官房長官」とは、内閣官房の事務を統括する国務大臣であり、各省庁間のとりまとめや政権のスポークスマンの役割を担います。略して「官房長官」と呼ばれることがほとんどです。

政府と内閣という言葉は、どちらも「政治を行う機関」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、国の行政を担う広い概念を表現したい時は「政府」を、政府を構成する中心的な行政機関を表現したい時は「内閣」を使うようにしましょう。

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