似た意味を持つ「とぼとぼ」と「すたすた」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「とぼとぼ」と「すたすた」という言葉は、どちらも歩行することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「とぼとぼ」と「すたすた」の違い
「とぼとぼ」と「すたすた」の違いを分かりやすく言うと、「とぼとぼ」は気力がなく元気のない歩き方を表す、「すたすた」は目的に向かって迷いなく歩く様子を表すことという違いです。
一つ目の「とぼとぼ」を使った分かりやすい例としては、「雨に降られて、とぼとぼ家に帰りました」「失敗を引きずりながら、とぼとぼ駅まで歩いた」「疲れ切った表情で、とぼとぼ夜道を進んでいました」などがあります。
二つ目の「すたすた」を使った分かりやすい例としては、「時間がなかったので、駅まで一気にすたすた歩きました」「目的地を決めて、迷わずすたすた進んでいった」「彼女は自信に満ちた様子ですたすた廊下を歩いていました」などがあります。
「とぼとぼ」と「すたすた」はどちらも歩行することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「とぼとぼ」は「失敗して肩を落としながら、とぼとぼ歩いて帰った」のように、疲労や落胆など、気分が沈んだ状態で歩く様子に対して使う言葉になります。
一方、「すたすた」は「遅刻しそうだったので、駅まで勢いよくすたすた歩いた」のように、目的意識を持って一定の速さで歩く様子に対して使う言葉です。
つまり、気力がなく元気のない歩き方を表すのが「とぼとぼ」、目的に向かって迷いなく歩く様子を表すのが「すたすた」と覚えておきましょう。
「とぼとぼ」を英語にすると「trudge」「walk dejectedly」「shuffle along」となり、例えば「彼は失敗してとぼとぼ家に帰った」を英語にすると、「He trudged home after his failure」となります。
一方、「すたすた」を英語にすると「walk briskly」「stride」となり、例えば「彼女は駅まで迷わずすたすた歩いた」を英語にすると、「She walked briskly to the station」となります。
「とぼとぼ」の意味
「とぼとぼ」とは、元気なく歩くことを意味しています。
「とぼとぼ歩く」「とぼとぼ家に帰る」などが、「とぼとぼ」を使った一般的な言い回しになります。
「とぼとぼ」を使った分かりやすい例としては、「失敗続きで肩を落としながらとぼとぼ歩いた」「雨の中を傘もささずにとぼとぼ帰宅した」「結果発表を聞いた後、とぼとぼ席に戻った」「終電を逃して深夜の街をとぼとぼ進んだ」などがあります。
「とぼとぼ」は、元気や気力がなく、力なく歩く様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、疲労・落胆・失意などの感情を抱えながら、ゆっくり歩く状態を指します。
「とぼとぼ」は、足取りの重さだけでなく、話し手の気持ちや心理状態を強く反映する擬態語とされ、身体的な疲れと精神的な落ち込みが同時に感じられる点が特徴です。
オノマトペには、「のろのろ」「よろよろ」「ぶらぶら」など、動作の様子や気力の有無を表す表現が多く、「とぼとぼ」もその一つに含まれます。
「とぼとぼ」は、移動そのものよりも、歩いている人物の心情を強く印象づける表現です。例えば「とぼとぼ帰る」と言うと、単に歩いて帰るのではなく、失望感や疲労感を抱えている様子が自然に伝わります。
また「駅までとぼとぼ向かった」という表現では、目的地はあるものの、前向きさや活力が感じられない状況が具体的に想像できます。
そのため、「とぼとぼ」はややマイナス寄りのニュアンスを持つ言葉です。特に、落胆、失敗、疲労、気落ちした場面などを描写する際に適しています。
「とぼとぼ」の類語・類義語としては、気力のない歩き方を表す「よろよろ」、ゆっくり進む様子を表す「のろのろ」、目的なく歩く様子を表す「ぶらぶら」などがあります。
「すたすた」の意味
「すたすた」とは、わき目もふらず足早に歩くことを意味しています。
「すたすた歩く」「目的地へすたすた向かう」などが、「すたすた」を使った一般的な言い回しになります。
「すたすた」を使った分かりやすい例としては、「開始時間が迫り、駅まで一気にすたすた歩いた」「迷いがなかったので、目的地へすたすた向かった」「上司に呼ばれ、状況を察しつつもすたすた移動した」「寒さに負けず、背筋を伸ばしてすたすた進んだ」などがあります。
「すたすた」は、足取りが軽く、迷いなく速く歩く様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、目的意識や意欲を持って、一定のテンポで歩き続ける状態を指します。
「すたすた」は、動作の速さだけでなく、前向きさや決断力、行動力といった心理的な積極性を含んで表現できる擬態語とされています。
オノマトペには、「てきぱき」「さっさ」「きびきび」など、動作の俊敏さや勢いを表す表現が多く、「すたすた」もその一つに含まれます。
「すたすた」は、行動の速さと意思の明確さを同時に伝えられる表現です。例えば「すたすた歩く」と言うと、寄り道や迷いがなく、目的に向かって一直線に進む印象を与えます。
また「何も言わずにすたすた去った」という表現では、感情を引きずらず、きっぱりと行動に移した様子が具体的に想像できます。
そのため、「すたすた」はプラスノイメージ、もしくは中立的なニュアンスで使われる言葉です。特に、行動力、決断、切り替えの早さを表現する場面に適しています。
「すたすた」の類語・類義語としては、素早く行動する様子を表す「てきぱき」、勢いよく進む様子を表す「さっさと」、きびきびした動作を表す「きびきび」などがあります。
「とぼとぼ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、元気なく歩くことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「とぼとぼ」は気力がなく元気のない歩き方を表す時に使う言葉です。
「すたすた」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、わき目もふらず足早に歩くことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「すたすた」は目的に向かって迷いなく歩く様子を表す時に使う言葉です。
「とぼとぼ」と「すたすた」はどちらも歩行することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、気力がなく元気のない歩き方を表すのが「とぼとぼ」、目的に向かって迷いなく歩く様子を表すのが「すたすた」と覚えておきましょう。