【思わず】と【思いがけず】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「思わず」(読み方:おもわず)と「思いがけず」(読み方:おもいがけず)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「思わず」と「思いがけず」という言葉は、どちらも偶然性を含むことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「思わず」と「思いがけず」の違い

「思わず」と「思いがけず」の違いを分かりやすく言うと、「思わず」は感情や反射によって無意識に行動してしまう様子を表すこと、「思いがけず」は予想外の出来事や結果が生じたことを表すことという違いです。

一つ目の「思わず」を使った分かりやすい例としては、「懐かしい写真を見て思わず笑ってしまった」「驚いて思わず声を上げてしまった」「感動して思わず涙がこぼれた」などがあります。

二つ目の「思いがけず」を使った分かりやすい例としては、「思いがけず昔の友人と再会した」「努力が評価され思いがけず表彰された」「思いがけず大きな成果が出た」などがあります。

「思わず」と「思いがけず」はどちらも偶然性を含むことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「思わず」は、「驚いて思わず立ち上がった」「嬉しくて思わず拍手した」のように、感情や刺激に反応して、意図せず行動してしまう場面に対して使う言葉になります。行動主体は話し手や人物であり、心理的や身体的な反射が強調されるのが特徴です。

一方、「思いがけず」は、「思いがけず昇進の話が出た」「思いがけず雨が降り出した」のように、事前に予測していなかった出来事が起こる場面で使われる言葉です。行動というよりも、結果や出来事そのものに焦点が当たります。

つまり、感情や反射によって無意識に行動してしまう様子を表すのが「思わず」、予想外の出来事や結果が生じたことを表すのが「思いがけず」と覚えておきましょう。

「思わず」を英語にすると「involuntarily」「without thinking」「instinctively」などとなり、例えば「驚いて思わず声を上げた」を英語にすると「I involuntarily shouted in surprise」となります。

一方、「思いがけず」を英語にすると「unexpectedly」「by chance」「to one’s surprise」などとなり、例えば「思いがけず彼と再会した」を英語にすると「I unexpectedly ran into him」となります。

「思わず」の意味

「思わず」とは、そのつもりではないのにしてしまうことを意味しています。

「思わず笑う」「思わず声を上げる」「思わず立ち止まる」などが「思わず」を使った一般的な言い回しになります。

「思わず」を使った分かりやすい例としては、「懐かしい写真を見て思わず笑ってしまった」「予想外の出来事に思わず声を上げた」「相手の一言に思わず返事をしてしまった」「危険を感じて思わず後ずさりした」などがあります。

「思わず」は、意識していないにもかかわらず、自然に行動や感情が表に出てしまうことを意味する副詞です。簡単に言うならば、「自分で抑えようとする前に、反射的に出てしまった行動や反応」を表します。

「思わず」の特徴は、行動や反応が無意識や瞬間的である点にあります。

例えば「思わず笑う」は、笑おうと意図していたわけではなく、感情が先に動いて自然と笑ってしまった状態を表します。同様に、「思わず声を上げる」「思わず手が出る」なども、考えるより先に体が反応していることを示します。

また、「思わず」は感情の動きと結びつきやすく、驚き、感動、焦り、喜びなどを伴う場面で多く使われる言葉です。そのため、話し手の率直な気持ちや臨場感を伝えやすい表現だと覚えておきましょう。

「思わず」の類語・類義語としては、無意識の行動を表す「つい」、予期せず起こる反応を示す「不意に」などがあります。

「思いがけず」の意味

「思いがけず」とは、予期しなかったことを意味しています。

「思いがけず」は漢字にすると、「思い掛けず」と表記することができます。

「思いがけず成功する」「思いがけず再会する」「思いがけず評価される」などが「思いがけず」を使った一般的な言い回しになります。

「思いがけず」を使った分かりやすい例としては、「思いがけず昔の友人に再会した」「準備不足だったが思いがけず良い結果が出た」「軽い気持ちで応募した企画に思いがけず選ばれた」「偶然の出来事から思いがけず注目を集めた」などがあります。

「思いがけず」は、事前に予想や期待をしていなかった出来事が起こることを意味する副詞です。簡単に言うならば、「そうなるとは考えていなかった結果や出来事」を表します。

「思いがけず」の特徴は、出来事そのものが予想外である点にあります。

例えば「思いがけず成功する」は、成功を目指していなかった、あるいは成功するとは考えていなかった状況で、結果的に良い成果が得られたことを示します。「思いがけず再会する」「思いがけず評価される」なども同様に、偶然性や意外性が強調されます。

また、「思いがけず」は行動の無意識さではなく、結果の予測不能性に焦点を当てた表現です。そのため、出来事を振り返って説明する場面や、客観的な状況描写で使われることが多いと覚えておきましょう。

「思いがけず」の類語・類義語としては、予想外であることを表す「予期せず」、偶然性を強調する「偶然に」などがあります。

「思わず」の例文

1.久しぶりに恩師の名前を聞き、当時を思い出して思わず姿勢を正してしまいました。
2.予想外に高額な請求書を見て、内容を確認する前に思わず二度見してしまいました。
3.上司の冗談があまりに真顔だったため、場の空気を読まず思わず笑ってしまいました。
4.試合終了間際の逆転ゴールに、観客席で思わず立ち上がって拍手してしまいました。
5.感謝の言葉を直接伝えられ、照れくささから思わず視線をそらしてしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、そのつもりではないのにしてしまうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「思わず」は感情や反射によって無意識に行動してしまう様子を表す時に使う言葉です。

「思いがけず」の例文

1.準備不足を心配していましたが、思いがけず評価され自信につながりました。
2.下位と見られていたチームが勝ち進み、思いがけず決勝進出を果たしました。
3.節約のつもりで始めた行動が、思いがけず大きな出費につながってしまいました。
4.静かに過ごす予定だった休日に、思いがけず昔の友人から連絡が入りました。
5.資料整理をしていたところ、思いがけず重要なメモが見つかり作業が一気に進みました。

この言葉がよく使われる場面としては、予期しなかったことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「思いがけず」は予想外の出来事や結果が生じたことを表す時に使う言葉です。

「思わず」と「思いがけず」はどちらも偶然性を含むことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感情や反射によって無意識に行動してしまう様子を表すのが「思わず」、予想外の出来事や結果が生じたことを表すのが「思いがけず」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター