【生計】と【家計】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「生計」(読み方:せいけい)と「家計」(読み方:かけい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「生計」と「家計」という言葉は、どちらも「生活のための経済状況」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




生計と家計の違い

生計と家計の違いを分かりやすく言うと、生計とは生活していくための手段、家計とは生活を営むための収支という違いです。

一つ目の生計を使った分かりやすい例としては、「好きなことを仕事にして生計を立てる」「両親は生計を同一とする家族です」「都道府県別の標準生計費を確認する」「奨学金の審査基準の一つに生計維持者の資産があります」などがあります。

二つ目の家計を使った分かりやすい例としては、「定年退職を機に家計費を見直すことにした」「家計のやりくりが苦手です」「無料の家計簿アプリを使っています」「家計簿のテンプレートを無料でダウンロードする」などがあります。

生計と家計という言葉は、どちらも生活のための経済状況を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

生計とは、暮らしを立ててゆくための手段や方法を意味します。「生計を立てる」とは、日々の暮らしを維持するために、仕事の対価として金銭を得て、食費や住居費などの生活費をまかなう活動を表します。

家計とは、家庭生活を営むための収入と支出の運営を意味し、家庭の経済活動を貨幣面から捉えた言葉です。「家計のやりくり」とは、家庭の収入と支出を管理し、限られたお金の中で日々の生活費を賄いながら、貯蓄や将来の支出に備えることです。

つまり、生計とは生活の手段や維持にフォーカスし、家計とは家庭の金銭管理にフォーカスした言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

生計を英語にすると「living」「livelihood」「subsistence」となり、例えば上記の「生計を立てる」を英語にすると「make a living」となります。

一方、家計を英語にすると「family budget」「family finances」「household economy」となり、例えば上記の「家計費」を英語にすると「household expenses」となります。

生計の意味

生計とは、生活のための手段や方法を意味しています。

生計を使った分かりやすい例としては、「フリーランスとして生計を立てる」「生計を別にしていることを証明する」「同一生計者は0人です」「どんぐり採集で生計を立てる人が話題になっています」などがあります。

その他にも、「このクレジットカードの用途は生計費決済です」「生計を同一とする方の人数を記入する」「生計を一にする事実の記入例を参考にする」「生計同一関係に関する申立書をダウンロードしました」などがあります。

生計の読み方は「せいけい」です。同じ読み方をする熟語に「整形」や「成型」などがありますが、意味が異なるので書き間違いに注意しましょう。

生計の「生」は命や生きている間を表し、「計」は数量を勘定することや計算することを表します。生計とは、日々の暮らしを立てていくための方法、生活費を稼ぐ手段、日常生活を営むための収支を意味します。

生計を用いた日本語には「標準生計費」があります。標準生計費とは、一定の時点や地域において、健康で文化的な生活を維持してゆくために必要とされる費用のことです。「標準生活費」とも言い、賃金の決定や国民生活の現状認識などの資料として利用されています。

生計の類語・類義語としては、暮らしを営むことやその手段を意味する「活計」、ほそぼそと暮らしを立てることを意味する「糊口」、収入によって暮らしを立てることを意味する「生活」などがあります。

家計の意味

家計とは、家族が暮らしていくうえでの収入と支出の状態、家族が暮らしていくための費用、一家の生計を意味しています。

家計を使った分かりやすい例としては、「長引く物価高で家計は火の車です」「家計に優しいレシピを検索しています」「家計の黄金比率を知っていますか」「家計のバランスシートを作成する」などがあります。

その他にも、「家計消費状況調査の結果を確認する」「最新の家計調査報告をチェックする」「エクセルで家計簿を付けています」「家計簿の項目をカスタマイズする」「おすすめの家計簿アプリがあったら教えてください」などがあります。

家計とは、家庭生活を営むための収入と支出の運営を意味し、一家の収入や支出をもととして日常生活を適当に処理することを表します。家計は、企業や政府と並んで、国民経済を構成する経済主体と考えられています。

家計を用いた日本語には「家計調査」があります。家計調査とは、国民生活の実態を知る目的で、家計の収入と支出の大きさと内容について総務省によって毎月行われる実態調査です。ふつう、家計簿に基づいて調査が行われます。

家計の類語・類義語としては、金銭の収入と支出を意味する「収支」、金銭のやりくりを意味する「経済」、家計のきりもりを意味する「台所」、不十分なものをあれこれ工夫して都合をつけることを意味する「やりくり」などがあります。

生計の例文

1.現地の物価指標や生計費情報をもとに、海外で働く従業員の給与を決定しています。
2.個人事業主が別生計の家族に給与を支払う場合、経費として計上することができます。
3.遺族年金を受給するために、生計同一関係に関する申立書を日本年金機構へ提出しました。
4.一緒に住んでいる親とは生計を一にしない同居なので、扶養控除は適用されません。
5.生計を一にするという概念と扶養の考え方には、明確な違いがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、暮らしを立ててゆくための方法や手段を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「生計を一にする」とは、主に税法上の概念で、同居や別居にかかわらず、同じ財源で日常生活の費用を共にする関係を指します。

家計の例文

1.総務省が行う家計調査によると、全世帯の1カ月あたりの食費の平均は7万円弱です。
2.家計を見直したいなら、日々の支出ではなく固定費を減らすようにしてください。
3.有名なファイナンシャルプランナーが作成した家計見直しチェックリストが役に立ちました。
4.生活費の内訳を把握するために、便利な家計簿アプリを使っています。
5.夫は大学で経済学を学んでいましたが、家計に無頓着で困っています。

この言葉がよく使われる場面としては、一家の暮らし向き、一家の生活を維持する経済を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「家計簿アプリ」とは、家計簿をスマートフォンから簡単に管理入力できるツールのことです。レシートを撮影すれば自動で入力するもの、銀行口座やクレジットカードなどと連携できるものなどがあります。

生計と家計という言葉は、どちらも「生活のための経済状況」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、生活していくための手段を表現したい時は「生計」を、生活を営むための収支を表現したい時は「家計」を使うようにしましょう。

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