【何から何まで】と【一から十まで】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「何から何まで」(読み方:なにからなにまで)と「一から十まで」(読み方:いちからじゅうまで)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「何から何まで」と「一から十まで」という言葉は、どちらも何もかも全てのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「何から何まで」と「一から十まで」の違い

「何から何まで」と「一から十まで」の意味の違い

「何から何まで」と「一から十まで」の違いを分かりやすく言うと、「何から何まで」の方が「一から十まで」よりもやや一般的に使われているという違いです。

「何から何まで」と「一から十まで」の使い方の違い

一つ目の「何から何まで」を使った分かりやすい例としては、「この度は何から何までお世話になりました」「彼らの事情は何から何まで知っている」「何から何まで甘えさせていただき感謝しております」「何から何までお世話になりました」などがあります。

二つ目の「一から十まで」を使った分かりやすい例としては、「一から十まで親に支援してもらってるのであれば自立とは言えません」「一から十まで説明しなきゃいけない人は社会人として通用しないだろう」「彼女は一から十まで人に頼る傾向がある」などがあります。

「何から何まで」と「一から十まで」の使い分け方

「何から何まで」と「一から十まで」はどちらも何もかも全てのことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「何から何まで」の方が「一から十まで」よりもやや一般的に使われているという点です。

ただし、どちらも正しい日本語であり意味も同じ言葉なので置き換えて使っても問題ありません。したがって、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「何から何まで」と「一から十まで」の英語表記の違い

「何から何まで」も「一から十まで」も英語にすると「everything」「all your help」となり、例えば上記の「何から何までお世話になりました」を英語にすると「Thank you for all your help」となります。

「何から何まで」の意味

「何から何まで」とは

「何から何まで」とは、何もかも全てのことを意味しています。

表現方法は「何から何までありがとう」「何から何まですみません」

「何から何までありがとう」「何から何まですみません」「何から何までご配慮いただき」などが、「何から何まで」を使った一般的な言い回しになります。

「何から何まで」の使い方

「何から何まで」を使った分かりやすい例としては、「部長には何から何まで教えていただき感謝しております」「彼は何から何まで人任せなので別れようかと思っている」「彼は何から何まで父親そっくりです」などがあります。

「何から何まで」は何もかも全てのことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「何から何まで」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。また、前後の文章に敬語表現を用いることによって、目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「何から何まで」の特徴

「何から何まで」はプラスとマイナスのイメージどちらでも使うことができるというのが特徴です。

例えば「課長には何から何までお世話になりました」のように、お礼を伝える場合はプラスのイメージになります。一方、「彼女は何から何まで人任せだ」のように、相手に対しての文句として使う場合はマイナスのイメージなります。

したがって、「何から何まで」は前後の文章によって、プラスのイメージかマイナスのイメージか判断する必要があると覚えておきましょう。

「何から何まで」の類語

「何から何まで」の類語・類義語としては、始めから終わりまでのことを意味する「最初から最後まで」、全てのことを意味する「万事」、行き渡らないところがないことを意味する「満遍なく」、あるだけ全部のことを意味する「あらん限り」などがあります。

「一から十まで」の意味

「一から十まで」とは

「一から十まで」とは、始めから終わりまでのことを意味しています。

「一から十まで」の使い方

「一から十まで」を使った分かりやすい例としては、「私と弟は一から十まで性格が違います」「一から十まで準備していただき大変感謝しております」「一から十まで説明しないと理解しないので少し困っている」「彼女のことは一から十まで心得ている」などがあります。

「一から十まで」は始めから終わりまでのことを意味する慣用句です。

「一から十まで」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができます。また、前後の文章に敬語表現を用いることによって、目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「一から十まで」の語源

「一から十まで」の語源は十を最大の限度としたことです。昔は計算機など存在していなかったため、十が一番大きい数字と認識されていました。そのため、一が物事の始まりで十が物事の終わりとされていたのです。

これが転じて、始めから終わりまでのこと「一から十まで」と言うようになりました。

「一から十まで」の特徴

「一から十まで」はプラスとマイナスのイメージどちらでも使うことができるというのが特徴です。

例えば、「彼は初心者の私に一から十まで教えてくれました」のような感謝の場合はプラスのイメージになります。一方、「彼は社会人なのに一から十まで説明しないと理解してくれない」のように、相手に対しての文句の場合はマイナスのイメージになります。

したがって、「一から十まで」は前後の文章によって、プラスのイメージかマイナスのイメージか判断する必要があると覚えておきましょう。

「一から十まで」の類語

「一から十まで」の類語・類義語としては、始めから終わりまでのことを意味する「首尾」、説明などを詳しくして細かいところまで行き届かせることを意味する「委曲を尽くす」、事件や物事の始めから終わりまでの詳しいいきさつのこと意味する「一部始終」などがあります。

「何から何まで」の例文

1.何から何までお世話になりっぱなしなので、感謝の言葉しかありません。
2.彼は歴史が大好きなので、日本史については何から何まで知っています。
3.部長も忙しいのに関わらず、何から何までお手伝いいただきありがとうございました。
4.人は何から何まで知ることは不可能なので、お互い協力することが大切です。
5.旅行について何から何まで任せっきりなので、本当に申し訳ないです。

この言葉がよく使われる場面としては、何もかも全てのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「何から何まで」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。

「一から十まで」の例文

1.子供の教育を一から十まで妻に任せっきりだったので、離婚を切り出されました。
2.彼のことを心から愛しているので、一から十まで知っています。
3.夫は家事が全くできなので、一から十までやって上げなければいけません。
4.彼ももう子供じゃないので、一から十まで教える必要はないだろう。
5.一から十まで母親任せだと一人暮らしした時困るので、洗濯と掃除は自分でやるようになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、始めから終わりまでのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「一から十まで」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。

「何から何まで」と「一から十まで」はどちらも何もかも全てのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味に大きな違いはないので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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