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【高騰】と【上昇】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「高騰」(読み方:こうとう)と「上昇」(読み方:じょうしょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「高騰」と「上昇」という言葉は、どちらも「高く上がるさま」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




高騰と上昇の違い

高騰と上昇の意味の違い

高騰と上昇の違いを分かりやすく言うと、上昇よりも高騰の方が、激しく上がるさまを表すという違いです。

高騰と上昇の使い方の違い

一つ目の高騰を使った分かりやすい例としては、「原油価格の高騰は経済に大きな影響を与えます」「原材料の高騰分を商品価格に転嫁する」「物流費の高騰は今後も続くでしょう」「物価高騰の原因と対策についてご説明します」などがあります。

二つ目の上昇を使った分かりやすい例としては、「物価の上昇はいつまで続くのだろうか」「週明けの株式市場では工業株が上昇しました」「上昇志向がない若手社員が増えている」「気温上昇は様々な問題を引き起こしています」などがあります。

高騰と上昇の使い分け方

高騰と上昇という言葉は、どちらも「物価高騰」「物価上昇」のような使い方で、物の値段が上がる様子を表しますが、大きく二点の違いがあります。

一点目は、高く上がる度合いです。高騰という言葉はひどく上昇することを意味し、上昇という言葉よりも勢いよく激しくあがる様子を表現することができます。例えば、物価が1%上がることを上昇と言うならば、10%上がることは高騰ということが適切でしょう。

二点目は、使用できる対象です。高騰という言葉は物価や相場が高くなることのみに使用される言葉ですが、上昇は「気温上昇」「上昇志向」など気候や気持ちなどにも用いることができる言葉です。高騰を用いて「気温高騰」「高騰志向」などと言うことはできません。

これらが、高騰と上昇という言葉の明確な違いになります。

高騰と上昇の英語表記の違い

高騰を英語にすると「jump」「skyrocket」「soar」となり、例えば上記の「原油価格の高騰」を英語にすると「a jump in crude oil prices」となります。

一方、上昇を英語にすると「rise」「lift」「elevation」となり、例えば上記の「物価の上昇」を英語にすると「a lift in prices」となります。

高騰の意味

高騰とは

高騰とは、物価などがひどく上がること、騰貴を意味しています。

高騰の漢字表記

高騰は「昂騰」とも書きますが、一般的には「高騰」と表記されています。

高騰の読み方

高騰の読み方は「こうとう」です。同じ読み方をする熟語に「高等」や「口頭」がありますが、意味が異なるため書き間違いに注意してください。

高騰の使い方

高騰を使った分かりやすい例としては、「原材料の高騰で生産コストが高くなっています」「英語圏でも物価が高騰しています」「物価高騰中の消費税増税には反対です」「物価高騰給付金の申請方法を教えてください」などがあります。

その他にも、「高騰株を買う資金がありません」「地価の上昇に伴って住宅価格の高騰が続いている」「マンションの価格高騰はいつまで続くだろうか」「ガソリン価格高騰で車の使い方を見直しています」などがあります。

高騰の「高」は「昂」の代用字であり、高く上がることや感情がたかぶることを表し、「騰」は訓読みで「のぼる」「あがる」と読み、高くはね上がることや物価が高くなることを表す漢字です。高騰とは、物価や地価あるいは株価などが大きく上がることを意味します。

「物価高騰給付金」の意味

上記例文にある「物価高騰給付金」とは、「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」のことです。令和4年度の住民税非課税世帯や家計急変世帯を支援する給付金であり、1世帯あたり5万円が支給されました。

高騰の対義語

高騰の対義語・反対語としては、物価や相場などが下がることを意味する「下落」、売り値が急激に下がることを意味する「値崩れ」などがあります。

高騰の類語

高騰の類語・類義語としては、物価や株価などが急激に大幅に上がることを意味する「暴騰」、物価や相場などが急激に上がることを意味する「急騰」、物の値段や料金を高くすることを意味する「値上げ」、物の値段や料金が高くなることを意味する「値上がり」などがあります。

上昇の意味

上昇とは

上昇とは、より高い位置、高い程度に向かってゆくこと、上がってゆくことを意味しています。

上昇の読み方

上昇の読み方は「じょうしょう」です。誤って「しょうしょう」「かみしょう」などと読まないようにしましょう。

上昇の使い方

上昇を使った分かりやすい例としては、「株価の上昇率が大きい銘柄ランキングをチェックする」「物価上昇率の計算方法を教えてください」「世界的な物価上昇の影響で日本はインフレ傾向になっています」などがあります。

その他にも、「上昇気流が発生する理由を知っていますか」「低気圧は上昇気流によって発生します」「上昇志向が強い彼女は英語を猛勉強しています」「上昇と下降を繰り返しながら推移しています」「人気上昇中のイラストレーターにサインしてもらう」などがあります。

上昇の「上」は訓読みで「あがる」と読み、上の方や高い方へ移動することを表し、「昇」は「のぼる」と読み、上にあがって行くことを表す漢字です。上昇とは、高い方に上がることや、程度が高まることを意味します。

「上昇気流」の意味

上昇を用いた日本語には「上昇気流」があります。上昇気流とは、何らかの原因によって大気が上昇する流れのことであり、雲や雨の原因となるものです。転じて、物事の調子が上向きであることのたとえとしても用いられています。

上昇の対義語

上昇の対義語・反対語としては、下へ向かって移動または変化することを意味する「下降」、低くなることや下がることを意味する「低下」などがあります。

上昇の類語

上昇の類語・類義語としては、物の数量がふえることを意味する「増加」、そのものの位置が低い所から高い方へ動を意味する「上がる」、低い所から高い所へ移ることを意味する「上る」、煙などが空へ高く上がることを意味する「立ちのぼる」などがあります。

高騰の例文と使い方

1.人々の生活を苦しめる物価高騰は、一体いつまで続くのでしょうか。
2.物価高騰支援給付金を受給したのですが、確定申告を行う必要はありますか。
3.経営は厳しい状況だが、物価高騰対策賃上げ支援金を活用して従業員の給料を引き上げることにした。
4.物価高騰が続く今、政府が国民に資産運用を勧める本当の理由をご存知でしょうか。
5.日本経済が停滞しているにも関わらず、日経平均株価が高騰しているのはなぜですか。

この言葉がよく使われる場面としては、物価などが高く上がることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、高騰という言葉は、物価や株価などが大きく上がる様子を表します。

上昇の例文と使い方

1.株取引をしている人でも、今日なぜ株価上昇したのか的確に答えられる人はほとんどいません。
2.ここ一年の株価上昇の理由は複合的ですが、その一つに海外投資家が中国から日本に資金を移していることが挙げられます。
3.株価の上昇がいつまで続くのかわかりませんが、新NISAを活用して投資を始めようかと思います。
4.今回の調査をみると、英語力が高い生徒の割合は前回調査から上昇傾向にあります。
5.地球の平均気温が1℃上昇するとどんなことが起きるか、考えたことはありますか。

この言葉がよく使われる場面としては、のぼること、あがること、程度が高まることを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「上昇傾向」とは、値が増えつつある様子や上昇している傾向にある様子などを意味します。

高騰と上昇という言葉は、どちらも「高く上がること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、勢いよく急激に上がることを表現したい時は「高騰」を使うようにしましょう。

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