【せめて】と【少なくとも】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「せめて」と「少なくとも」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「せめて」と「少なくとも」という言葉は、どちらも物事に対する最低限の条件や基準を表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「せめて」と「少なくとも」の違い

「せめて」と「少なくとも」の違いを分かりやすく言うと、「せめて」は感情や不満を込めて最低限を求める場合に使う、「少なくとも」は冷静で客観的な基準として下限を示す場合に使うという違いです。

一つ目の「せめて」を使った分かりやすい例としては、「せめて一言、事情を説明してほしかった」「全ては無理でも、せめて約束だけは守ってほしい」「結果が出ないなら、せめて努力は認めてほしかった」などがあります。

二つ目の「少なくとも」を使った分かりやすい例としては、「少なくとも三日はこの作業に必要だ」「彼は少なくとも嘘はついていないと思う」「少なくとも現時点では問題はなさそうだ」などがあります。

「せめて」と「少なくとも」はどちらも物事に対する最低限の条件や基準を表すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「せめて」は「理想通りにならない状況の中で、強い不満や切実な気持ちを抱きながら、最低限これだけはと望む場合」に使う言葉になります。

一方、「少なくとも」は「感情を抑え、客観的な事実や判断をもとに、下限のラインを示す場合」に使う言葉です。

つまり、感情や不満を込めて最低限を求める場合に使うのが「せめて」、冷静で客観的な基準として下限を示す場合に使うのが「少なくとも」と覚えておきましょう。

「せめて」を英語にすると「at least」「if only」「at the very least」となり、例えば「せめて一言、謝ってほしかった」を英語にすると「I wish you had at least said sorry」となります。

一方、「少なくとも」を英語にすると「at least」「at minimum」「at any rate」となり、例えば「少なくとも三日は必要です」を英語にすると「It will take at least three days」となります。

「せめて」の意味

「せめて」とは、不満足ながらこれだけは実現させたいという最低限の願望を表すことを意味しています。

「せめて一度連絡する」「せめて形だけでも謝る」「せめて最後まで聞く」などが、「せめて」を使った一般的な言い回しになります。

「せめて」を使った分かりやすい例としては、「忙しいのは理解していますが、せめて一言連絡がほしかったです」「全ては無理でも、せめて約束だけは守ってほしいと思います」「失敗したとしても、せめて努力した事実は残したいです」などがあります。

「せめて」は、理想や希望には届かない状況の中で、最低限これだけは満たしてほしいという気持ちを表す副詞です。簡単に言うならば、不満や妥協を含みつつも、最低限の条件を求める表現だといえます。

副詞とは、動詞、形容詞、文全体を修飾し、動作や状態の程度、様子、話し手の判断などを補足する言葉を意味します。副詞の中には、「せめて」のように、話し手の感情や諦め、譲歩の気持ちを含めて表現できるものもあります。

「せめて」は、理想と現実の差を意識させる点が大きな特徴です。例えば「全部は望まないが、せめて説明はしてほしい」と言うと、強い要求ではなく、控えめながらも譲れない最低ラインを示す表現になります。

一方で、「せめて気持ちだけでも受け取ってほしい」のように、物理的な結果ではなく、姿勢や態度を求める場合にも使われます。

このように、「せめて」は強く主張しすぎず、相手への配慮や諦観を含みながら、自分の最低限の希望を伝えられる言葉です。そのため、お願いや不満を柔らかく表現したい場面でよく用いられると覚えておきましょう。

「せめて」の類語・類義語としては妥協点を示す「最低でも」、控えめな希望を表す「できれば」などがあります。

「少なくとも」の意味

「少なくとも」とは、少なく見積もってのことを意味しています。

「少なくとも三日はかかる」「少なくとも条件は満たしている」「少なくとも説明は受けたい」などが、「少なくとも」を使った一般的な言い回しになります。

「少なくとも」を使った分かりやすい例としては、「完成までには少なくとも一週間は必要です」「少なくとも基本的なルールは理解しておくべきです」「結果はどうであれ、少なくとも挑戦した価値はあります」「少なくとも事実関係だけは確認してから判断してください」などがあります。

「少なくとも」は、数量・条件・評価などについて、これ以下にはならないという下限を示す副詞です。簡単に言うならば、最低限保証される範囲や、客観的に確保されている基準を示す表現だといえます。

「少なくとも」は、客観性や論理性が高い点が特徴です。例えば「少なくとも三人は必要です」と言うと、それ未満では成立しないという明確な基準を示す表現になります。

また、「成功とは言えないが、少なくとも失敗ではない」のように、評価の最低ラインを整理する場面でもよく使われます。

このように、「少なくとも」は感情や願望よりも、事実・条件・数量といった要素を基準に話を組み立てる言葉です。そのため、説明や議論、ビジネスシーンなど、正確さが求められる場面で使いやすい表現だといえるでしょう。

「少なくとも」の類語・類義語としては、下限を明確に示す「最低でも」、一定の範囲を保証する「少なく見積もっても」、などがあります。

「せめて」の例文

1.会議が長引くなら、せめて結論だけは今日中に出してほしいと思います。
2.雨で中止になるなら、せめて開始前に連絡を入れてほしかったです。
3.忙しいのは分かりますが、せめて返信だけはしてほしいと感じます。
4.ダイエット中なので、せめてケーキの写真だけ眺めて我慢します。
5.負け試合でも、せめて最後まで全力で走り切ってほしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、不満足ながらこれだけは実現させたいという最低限の願望を表すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「せめて」は感情や不満を込めて最低限を求める場合に使う言葉です。

「少なくとも」の例文

1.この説明書は、少なくとも日本語で書いてあれば助かります。
2.この試合では、少なくとも前半を無失点で終えたいところです。
3.計画が不十分でも、少なくとも安全面は確保すべきだと思います。
4.彼は無口ですが、少なくとも約束を破る人ではありません。
5.この作業には、少なくとも三日は必要だと見積もっています。

この言葉がよく使われる場面としては、少なく見積もってのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「少なくとも」は冷静で客観的な基準として下限を示す場合に使う言葉です。

「せめて」と「少なくとも」はどちらも物事に対する最低限の条件や基準を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感情や不満を込めて最低限を求める場合は「せめて」、冷静で客観的な基準として下限を示す場合は「少なくとも」と覚えておきましょう。

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