【ご尊顔】と【ご尊容】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご尊顔」(読み方:ごそんがん)と「ご尊容」(読み方:ごそんよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご尊顔」と「ご尊容」という言葉は、どちらも他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご尊顔」と「ご尊容」の違い

「ご尊顔」と「ご尊容」の意味の違い

「ご尊顔」と「ご尊容」の違いを分かりやすく言うと、「ご尊顔」とは一般的に使われている、「ご尊容」とは一般的に使われていないという違いです。

「ご尊顔」と「ご尊容」の使い方の違い

一つ目の「ご尊顔」を使った分かりやすい例としては、「ご尊顔を拝することにしました」「女王様のご尊顔を拝めるのは一部の人間だけです」「私たちは天皇のご尊顔を拝見する」などがあります。

二つ目の「ご尊容」を使った分かりやすい例としては、「ご尊容に接することにしました」「定期的に近所の寺へ足を運びお釈迦様のご尊容を拝見するようにしている」「先祖のご尊容が夢の中に出てきました」などがあります。

「ご尊顔」と「ご尊容」の使い分け方

「ご尊顔」と「ご尊容」はどちらも他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご尊顔」を一般的に使われているのに対して、「ご尊容」は一般的に使われていないという点です。

そのため、現代において「ご尊顔」という表現は見たことがあっても、「ご尊容」は見たことがないという人も多いでしょう。

「ご尊顔」と「ご尊容」の英語表記の違い

「ご尊顔」も「ご尊容」も英語にすると「countenance」となり、例えば上記の「私たちは天皇のご尊顔を拝見する」を英語にすると「We saw the emperor’s countenance」となります。

「ご尊顔」の意味

「ご尊顔」とは

「ご尊顔」とは、他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味しています。

「ご尊顔」の読み方

「ご尊顔」の読み方は「ごんそんがん」です。誤って「ごんそんかお」「ごそんがお」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「ご尊顔を拝む」「ご尊顔を拝する」「ご尊顔を拝みたい」

「ご尊顔を拝む」「ご尊顔を拝する」「ご尊顔を拝みたい」「ご尊顔を拝謁する」などが、「ご尊顔」を使った一般的な言い回しになります。

「ご尊顔」の使い方

「ご尊顔」を使った分かりやすい例としては、「イベント会場で推しのご尊顔を拝んできた」「王様のご尊顔を拝見できてとても光栄です」「女王様のご尊顔を拝するのは実に3年ぶりです」「麗しきご尊顔を拝見することがでてきて幸せです」などがあります。

「ご尊顔」は他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味する「尊顔」に、接頭語の「ご」が合わさり、他人を敬ってその顔や姿を言うことをさらに丁寧に表現した言葉になります。

「ご尊顔」は上司や先輩などの一般の人ではなく、王様、天皇、皇帝、神様、仏様などの特別な人に対して使うのが特徴です。そのため、「部長のご尊顔を拝することができました」「3年上の先輩のご尊顔を拝むことができて安心です」などの使い方はしないと覚えておきましょう。

また、現代では王様、天皇、皇帝、神様、仏様などの特別な人だけはなく、アイドルやアニメ、漫画のキャラクターに対しても使うようになりました。これは、自分が推している人物を褒め称えるために使います。

分かりやすい例を挙げると、「今日のライブで推しのご尊顔を拝めることができてとても幸せです」「コラボカフェに行って推しのご尊顔を拝んできた」などがあります。

「ご尊顔」の類語

「ご尊顔」の類語・類義語としては、中国で使われているご尊顔のことを意味する「竜顔」があります。

「ご尊容」の意味

「ご尊容」とは

「ご尊容」とは、他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味しています。

「ご尊容」の読み方

「ご尊容」の読み方は「ごんそんよう」です。誤って「ごんそんかた」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「ご尊容を拝したい」「ご尊容を拝する」「ご尊容を拝む」

「ご尊容を拝したい」「ご尊容を拝する」「ご尊容を拝む」「ご尊容を拝謁する」などが、「ご尊容」を使った一般的な言い回しになります。

「ご尊容」の使い方

「ご尊容」を使った分かりやすい例としては、「ご尊容を拝しましては恐悦至極に存じております」「両手を合わせて仏様のご尊容を拝します」「毎日お釈迦様のご尊容を拝するようにしています」「平民なので王様のご尊容を拝むことはできません」などがあります。

「ご尊容」は他人を敬ってその顔や姿を言うことを意味する「尊容」に、、接頭語の「ご」が合わさり、他人を敬ってその顔や姿を言うことをさらに丁寧に表現した言葉になります。

ただし、「尊容」という言葉が自体があまり使われていないので、「ご尊容」は一般的にはほぼ見かけない言葉と覚えておきましょう。

「ご尊容」は上司や先輩などの一般の人ではなく、王様、天皇、皇帝、神様、仏様などの特別な人に対して使うのが特徴です。そのため、「課長のご尊容を拝することができました」「大学の先輩のご尊尊容を拝むことができて安心です」などの使い方はしないと覚えておきましょう。

また、特別な人の中でも神様や仏様に対して使うことが多い傾向があります。

「ご尊容」の類語

「ご尊容」の類語・類義語としては、天子の顔のことを意味する「天顔」があります。

「ご尊顔」の例文

1.アイドルのコンサートで、推しのご尊顔を拝めることができて、とても感動しました。
2.本日の演説会では国王のご尊顔を拝見することができるので、多くの国民が集まっています。
3.生きているうちに担当のご尊顔を拝めるなんて、とても幸せです。
4.皇帝陛下のご尊顔を拝める人は、国民の中でも極わずかな人しかいません。
5.イベントで推しキャラのご尊顔を拝見するために、今週末は東京へ旅行に行きます。
6.以前上皇さまが隣町に植樹にいらした時にご尊顔を拝むことができたんだと、父はその時の新聞記事の写真を居間に大事に飾っている。
7.イベント会場ではファンが大勢詰めかけていたので、推しのご尊顔を拝むことができませんでした。
8.ファンミーティングでは、スターたちの麗しきご尊顔を拝見することがでてきてとても幸せです。
9.新年の一般参賀では、天皇皇后両陛下ら皇族のご尊顔を拝見することができるとあって、多くの国民が訪れています。
10.田中会長は社内では伝説的な存在で、社員の中でもご尊顔を拝することができるのはほんの一部幹部に限られています。

この言葉がよく使われる場面としては、他人を敬ってその顔や姿を言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「ご尊顔」は、現代ではアイドルやアニメや漫画のキャラクターに対して使うことが多い言葉です。

「ご尊容」の例文

1.麗しき女王様のご尊容を拝めるとは、私はとても幸せであります。
2.お釈迦様のご尊容を拝むことで、毎日元気に過ごすことができています。
3.私は毎朝家を出る前に、神様のご尊容を拝むようにしています。
4.お寺の境内にある仏像のご尊容は、とても迫力があり写真を撮りたくなります。
5.歴代社長のご尊容が、弊社ビルのエントランスに飾られています。
6.市報に、近隣の寺の本尊阿弥陀如来像の劣化・損傷が進み、本来のご尊容を保つために修復を行うことになりましたとあったので寄附をしようと思う。
7.なにか大事な行事があるときには、近所の寺へ足を運びお釈迦様のご尊容を拝見するようにしています。
8.叔父曰く、ご先祖様のご尊容が夢の中に出てきて、妙に不安になってお墓参りをしたのだそうです。
9.今の若い人たちは、家に仏壇がないのもあり、しっかりと両手を合わせて仏様のご尊容を拝す習慣が希薄になっていて残念に思います。
10.その時代平民が皇帝陛下のご尊容を拝むことはできなかったのだが、彼は帝国に対する功績があったので謁見することができました。

この言葉がよく使われる場面としては、他人を敬ってその顔や姿を言うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「ご尊容」は神様や仏様に対して使うことが多い言葉です。

「ご尊顔」と「ご尊容」はどちらも他人を敬ってその顔や姿を言うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に使われているのが「ご尊顔」、一般的に使われていないのが「ご尊容」と覚えておきましょう。

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