似た意味を持つ「0時」と「24時」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「0時」と「24時」という言葉は、どちらも時刻を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
0時と24時の違い
0時と24時の意味の違い
0時と24時の違いを分かりやすく言うと、その時刻を「始まり」と捉えているか、「終わり」または「継続」と捉えているかの違いです。
1日の時間を0時から24時と考えるとすると、0時が1日の始まり、スタートであり、24時が1日の終わり、ゴールだと言うことが出来ます。
しかし、1日の終わりである24時は、同時に翌日の始まりである0時でもあります。つまり、今日の24時と翌日の0時は同じ時刻を指すということです。
0時という表記をするか、24時という表記をするかで迷った場合には、基準となる日にちを今日にするか、翌日にするかで考えるようにしましょう。
翌日の始まりを意味するのであれば0時とし、今日の終わりを意味するのであれば24時と書きます。
0時と24時のデジタル時計での違い
デジタル時計の表示を見てもわかりやすいです。デジタル時計では、24:00という表記はありません。00:00から23:59までの表記しか出来ないようになっています。23:59の1分後は00:00という表示になります。
これは、翌日のスタートを意味していて、新しい1日のカウントがはじまったということになります。
0時と24時のテレビ番組での違い
24時という表記を使う場面としては、24時を過ぎても行動に終わりが見えない、物事を続行しているという場合が多くあります。例えば、テレビ番組などで24時放送開始、25時放送終了などの場合です。
木曜24時放送開始という番組があったとすると、それは金曜0時放送開始と言い換えることも出来ます。しかし、放送が終了する時刻が日付を跨いでいるので、ここでは24時と表記するのがわかりやすいです。
0時と24時の電車時刻での違い
鉄道、電車などの到着時刻を示す場合にも24時という表記が使われることが多いです。逆に、出発時刻については0時と表記される傾向にあります。
これは24時がゴールを示す表現であり、0時がスタートを示す表現であることから、そのような表現になっていると言えます。
0時と24時の英語表記の違い
0時も24時も英語にすると「Midnight」「0 a.m.」となり、例えば「午前0時ごろだった」を英語にすると「It was close upon midnight」となります。
0時の意味
0時とは
0時とは、1日の始まり、スタートを意味しています。特に、開始の意味合いを強く伝えたい際などに使われる傾向にあります。
表現方法は「午前0時」「深夜0時」「午後0時15分」
「午前0時」「深夜0時」「午後0時15分」などが、0時を使った一般的な言い回しです。
0時の使い方
0時を使った分かりやすい例としては、「14日午前0時から解禁します」「深夜0時以降に出発する夜行バスに乗る」「深夜0時は昨日なのか今日なのか」などがあります。
0時は、日付が変わった直後のことを意味していて、その日のはじまりのことを指します。深夜0時から新しい1日がはじまり、深夜の時間帯を過ぎ、朝がきて、昼の12時を過ぎ、夜を迎えます。
そして23時59分までが当日ということになり、1分後の0時には、また新しい1日がはじまるということです。
テレビ番組などで「金曜0時放送開始」という表現があったとすれば、それは金曜日がはじまった直後の時間を指しています。つまり、木曜日23時59分の1分後ということです。
24時の意味
24時とは
24時とは、1日の終わり、または日を跨いで物事が継続していることを意味しています。特に、継続の意味合いを強く伝えたい際などに使われる傾向にあります。
表現方法は「24時まで」「24時59分」「0時から24時」
「24時まで」「24時59分」「0時から24時」などが、24時を使った一般的な言い回しです。
24時の使い方
24時を使った分かりやすい例としては、「今日は24時間テレビをやるようだ」「羽田24時30分発の飛行機に乗る予定だ」「深夜24時を過ぎて翌日の早朝まで作業が続く」「本日24時からプレミア公開いたします」などがあります。
24時はテレビ番組と電車でよく使われる
この表現が使われるのは、テレビ番組の開始時刻を表記する際や、鉄道の出発時刻を表記する際などが挙げられます。
24時は1日の最後の時間のことを意味していて、その日の終わりのことを指します。24時という表現を使った場合、日付が変わったその瞬間は、まだその日の延長という扱いになります。
また、24時という表記を使う時には、その動作が24時に終了していないことが多くあります。例えば、テレビ番組の放送時間で言うと、22時放送開始、24時30分放送終了などという風に表します。
これは、22時に番組がスタートをして、日付を超えてから放送が終了したため、日を跨いでいても、スタートした日と同じ日付であるという扱いをしているからです。
また、鉄道などでもこの表記は使われていて、日付を跨いだ後の到着時刻などは24時などと表現されます。例えば、23時30分発、24時15分着などのように使われています。
0時の例文
例1のように、なにかの商品の販売開始時刻などを示す場合は、0時とすることが多いです。これはデジタル時計に24時という表示がないからだと考えられます。0時ぴったりと表現すれば、時計を見つめて0時の表示になった瞬間からの受付であると理解できます。
また、例3のように列車などの発車時刻が日付を跨いでいる場合は、0時20分などと表現します。列車などの場合、発車の時刻には0時という表現を使い、到着の際には24時などという表記をすることが多いです。
24時の例文
例1のように、1日の終わりを表現したい場合は24時という風に表します。また、例2のように列車の到着時刻などを示す時にも24時という表現を使います。到着の場合は24時、出発の場合は0時と記す場合が多いです。
また例3や4のように、番組や映画などが前日の夜から継続しているような場合は、24時という表記を使います。物事が完結しておらず、日付を跨いで継続している場合は24時という表現をするようにしましょう。