似た意味を持つ「ご自由に」(読み方:ごじゆうに)と「ご随意に」(読み方:ごずいいに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご自由に」と「ご随意に」という言葉は、どちらも自分の心にまかせ思いのままであることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご自由に」と「ご随意に」の違い
「ご自由に」と「ご随意に」の意味の違い
「ご自由に」と「ご随意に」の違いを分かりやすく言うと、「ご自由に」よりも「ご随意に」の方が丁寧な表現という違いです。
「ご自由に」と「ご随意に」の使い方の違い
一つ目の「ご自由に」を使った分かりやすい例としては、「どうぞご自由にお使いください」「そちらのサンプル品はご自由にお持ち帰りください」「こちらにある飲み物はご自由にどうぞ」「これはどれも無料ですのでご自由にお取りください」などがあります。
二つ目の「ご随意に」を使った分かりやすい例としては、「評価に関してはご随意にお願いします」「今後の方針についてはどうぞご随意に」「あなたはどうせルールを守らないのだからどうぞご随意に」などがあります。
「ご自由に」と「ご随意に」の使い分け方
「ご自由に」と「ご随意に」はどちらも自分の心にまかせ思いのままであることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご自由に」よりも「ご随意」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では「ご随意に」の方を使うようにしましょう。
「ご自由に」と「ご随意に」の英語表記の違い
「ご自由に」も「ご随意に」も英語にすると「Please help yourself」「Do whatever you want」となり、例えば上記の「飲み物はご自由にどうぞ」を英語にすると「please help yourself to drinks」となります。
「ご自由に」の意味
「ご自由に」とは
「ご自由に」とは、自分の心にまかせ思いのままであることを意味しています。
表現方法は「ご自由にどうぞ」「ご自由にお取りください」「ご自由にお持ち帰りください」
「ご自由にどうぞ」「ご自由にお取りください」「ご自由にお持ち帰りください」「どうぞご自由に」などが、「ご自由に」を使った一般的な言い回しになります。
「ご自由に」の使い方
「ご自由に」を使った分かりやすい例としては、「こちらにあるパンフレットはご自由にお持ち帰りください」「資料はテーブルにありますのでご自由にお取りください」「あなたは何言っても聞かないと思うのでどうぞご自由に」などがあります。
「ご自由に」は 自分の意のままに振る舞うことができることを意味する「自由」に、接頭語の「ご」と格助詞の「に」が合わさり、自分の心にまかせ思いのままであることの意味で使われている言葉です。
「ご自由に」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことができます。ただし、類語である「ご随意に」は「ご自由に」をさらに丁寧した表現なので、よりかしまった場面では「ご随意」の方を使うのがいいと覚えておきましょう。
「ご自由に」の特徴
「ご自由に」は相手に対して自由に好きなように振る舞っていいというプラスのイメージと、相手はどうせ何も聞き入れないから冷たくあしらうというニュアンスでマイナスのイメージでも使うことがあるというのが特徴です。
ではマイナスのイメージの「ご自由に」はどういう場面で使うのかというと、相手がルールを守らない場合や、助言を全く聞き入れようとしない場合に、相手を突き放すニュアンスで「どうぞご自由に」などと使います。
「ご自由に」の類語
「ご自由に」の類語・類義語としては、他人のことはかまわないで自分だけに都合がよいように振る舞うことを意味する「ご勝手に」、自分の思うままに振る舞うことを意味する「お好きに」などがあります。
「ご随意に」の意味
「ご随意に」とは
「ご随意に」とは、自分の心にまかせ思いのままであることを意味しています。
表現方法は「ご随意にどうぞ」「どうぞご随意に」「ご随意になさってください」
「ご随意にどうぞ」「どうぞご随意に」「ご随意になさってください」「ご随意にお願いします」などが、「ご随意に」を使った一般的にな言い回しになります。
「ご随意に」の使い方
「ご随意に」を使った分かりやすい例としては、「どうぞご随意にお休みください」「束縛しても仕方ないのでどうぞご随意に」「評価に関してはご随意にお願いします」「休憩についてはご随意に取ってください」などがあります。
「ご随意に」は思いのままであることを意味する「随意」に、接頭語の「ご」と格助詞の「に」が合わさり、自分の心にまかせ思いのままであることの意味で使われている言葉です。
「ご随意に」は類語である「ご自由に」をさらに丁寧にした表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことができます。また、かしこまった場面で使うのに適していると覚えておきましょう。
「ご随意に」の特徴
「ご随意」は相手に対して自由に好きなように振る舞っていいというプラスのイメージと、相手はどうせ何も聞き入れないから冷たくあしらうというニュアンスでマイナスのイメージでも使うことがあるというのが特徴です。
そのため、目上の人に対して使う際にはマイナスのイメージにならないよう、前後の文章を注意する必要があります。
マイナスのイメージの例を挙げると、「彼はどうせルールを守らないのでどうぞご随意にと言い放つ」「彼女が全く聞く耳を持たないのでどうぞご随意にと言い残してきた」などがあります。
「ご随意に」の類語
「ご随意に」の類語・類義語としては、程度が程よいことを意味する「適当に」、思いのままに任せることを意味する「任意に」、自分の思うままに振る舞うことを意味する「恣意に」などがあります。
「ご自由に」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の心にまかせ思いのままであることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご自由に」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「ご随意に」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、自分の心にまかせ思いのままであることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「ご随意に」はビジネスシーンで使われている言葉です。
「ご自由に」と「ご随意に」はどちらも自分の心にまかせ思いのままであることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご自由に」よりも「ご随意に」の方が丁寧な表現と表現と覚えておきましょう。