【鉢合わせ】と【待ち合わせ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「鉢合わせ」(読み方:はちあわせ)と「待ち合わせ」(読み方:まちあわせ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」という言葉は、どちらも人と人が出会う場面を表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の違い

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の意味の違い

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の違いを分かりやすく言うと、「鉢合わせ」は偶然出会うときに使う、「待ち合わせ」は約束して会うときに使うという違いです。

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の使い方の違い

一つ目の「鉢合わせ」を使った分かりやすい例としては、「駅前で元彼女と鉢合わせしてしまった」「友人の結婚式で元カレと鉢合わせしました」「鉢合わせが嫌、裏道を通って帰る」「昨日街で上司に鉢合わせして驚いた」などがあります。

二つ目の「待ち合わせ」を使った分かりやすい例としては、「大学の正門でサークルの仲間と待ち合わせた」「遅延したせいで友人との待ち合わせに間に合わなかったです」「彼と渋谷で待ち合わせしてランチに行った」などがあります。

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の使い分け方

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」はどちらも人と人が出会う場面を表すことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「鉢合わせ」は、「駅の改札を出たところで偶然彼と鉢合わせしてしまった」のように、偶然に人と出くわすような場面で使う言葉になります。

一方、「待ち合わせ」は、「友達と駅前で待ち合わせして映画に行った」のように、あらかじめ約束して会う場面で使われる言葉です。

つまり、偶然出会うときに使うのが「鉢合わせ」、約束して会うときに使うのが「待ち合わせ」と覚えておきましょう。

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」の英語表記の違い

「鉢合わせ」を英語にすると「bump into」「run into」となり、例えば上記の「昨日街で上司に鉢合わせして驚いた」を英語にすると「I was surprised when I bumped into my boss in town yesterday」となります。

一方、「待ち合わせ」を英語にすると「meet up」「arrange to meet」となり、例えば上記の「彼と渋谷で待ち合わせしてランチに行った」を英語にすると「I met up with him in Shibuya and we went for lunch」となります。

「鉢合わせ」の意味

「鉢合わせ」とは

「鉢合わせ」とは、思いがけなく出会うことを意味しています。

表現方法は「鉢合わせになる」「鉢合わせた」

「鉢合わせになる」「鉢合わせた」などが、「鉢合わせ」を使った一般的な言い回しになります。

「鉢合わせ」の使い方

「鉢合わせ」を使った分かりやすい例としては、「駅のホームで友人と鉢合わせしました」「まさか会場で彼女と鉢合わせするとは思ってもいませんでした」「レストランで鉢合わせしないよう時間をずらす」「鉢合わせした瞬間気まずい空気が流れた」などがあります。

「鉢合わせ」は、思いがけず誰かとばったり出くわす場面を表す言葉です。簡単に言うならば、予期していなかった相手と突然顔を合わせることを意味します。

「鉢合わせ」の特徴

「鉢合わせ」はその場の空気が気まずくなったり、動揺したりすることも多いため、多くの場合、気まずいというマイナスのニュアンスを含んでいると覚えておきましょう。

「鉢合わせ」は、人間関係の状況や心情によって、その場の空気が一気に変わるような場面でよく使われます。嬉しい再会というよりは、避けたかった人と出会ってしまった、というようなケースで使われることが多いのが特徴です。

「鉢合わせ」の類語

「鉢合わせ」の類語・類義語としては、不意に出あうことを意味する「遭遇」があります。

「待ち合わせ」の意味

「待ち合わせ」とは

「待ち合わせ」とは、待ち合わせることを意味しています。

表現方法は「待ち合わせする」「待ち合わせ場所」

「待ち合わせする」「待ち合わせ場所」などが、「待ち合わせ」を使った一般的な言い回しになります。

「待ち合わせ」の使い方

「待ち合わせ」を使った分かりやすい例としては、「駅の改札で彼と待ち合わせした」「明日は10時に図書館前で待ち合わせです」「映画館の前で待ち合わせしてから入場しました」「スマホを忘れて待ち合わせに遅れてしまいました」などがあります。

「待ち合わせ」は、あらかじめ約束をして、特定の時間や場所で誰かと会うことを意味する言葉です。簡単に言うならば、予定された出会いをするために、相手と場所や時間を決めて会う行為を指します。

「待ち合わせ」は日常生活やビジネスシーンのどちらでも使うことができる言葉です。

「待ち合わせ」の特徴

「待ち合わせ」は基本的に、事前の約束や計画があって成立する行為になります。偶然ではなく、「何時にどこで会おう」といった取り決めの上で行動が伴うため、行き違いやすれ違いが起きにくく、時間を有効に使う手段として使うのが特徴です。

「待ち合わせ」の類語

「待ち合わせ」の類語・類義語としては、当事者の間で取り決めることを意味する「約束」、1か所に集まることを意味する「集合」があります。

「鉢合わせ」の例文

1.今日はたまたまスーパーで、昔の同級生と鉢合わせして少し驚きました。
2.電車を降りた瞬間に、彼と鉢合わせしてしまい、思わず立ち止まってしまいました。
3.上司とプライベートな場所で鉢合わせして、少し気まずい気持ちになりました。
4.彼女と別れてから初めて、偶然街中で鉢合わせしたときは胸がざわつきました。
5.映画館で元恋人と鉢合わせするなんて、まさかの展開で動揺してしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、思いがけなく出会うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「鉢合わせ」は偶然出会うときに使う言葉です。

「待ち合わせ」の例文

1.友達と駅前で待ち合わせしてから、近くのカフェでゆっくりお茶を楽しみました。
2.デートの約束をしたので、午後3時に図書館前で待ち合わせしました。
3.旅行当日、早朝に空港のロビーで家族と待ち合わせして出発しました。
4.初めて会う相手だったので、緊張しながら駅の改札で待ち合わせをしました。
5.雨が降っていたので、駅ビルの中で友人と待ち合わせをすることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、待ち合わせることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「待ち合わせ」は約束して会うときに使う言葉です。

「鉢合わせ」と「待ち合わせ」はどちらも人と人が出会う場面を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、偶然出会うときに使うのが「鉢合わせ」、約束して会うときに使うのが「待ち合わせ」と覚えておきましょう。

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