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【自尊心】と【プライド】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「自尊心」(読み方:じそんしん)と「プライド」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「自尊心」と「プライド」という言葉は、どちらも自信を表現する際に使われるという共通点があり、本来の意味は違いますが混同して使われる傾向があります。




自尊心とプライドの違い

自尊心とプライドの意味の違い

自尊心とプライドの違いを分かりやすく言うと、自分の内側に持っている自信か、他者と比較した際に持つ自信かの違いです。

自尊心とプライドの使い分け方

自尊心とは、自分自身が持っている人格や思想などに自信を持つことを意味しています。自尊心の「尊」という字は敬意を表す意味を持っていて、自尊心とはすなわち、自分に敬意を持つ心ということです。

自尊心というのは、自分の内側に備わっているものです。個々人の持っている思想や言動というのは、細かい部分では他者とは違っていて当たり前のことです。そういった、個人の持っている、その人だけの人格を大切にする気持ちを自尊心と言います。

自尊心という言葉は「尊厳」と似た意味を持つ言葉であり、人間が誰しも持っていると言われている自我のようなものです。自尊心を傷つけられたりした場合、心の内側に感じるのは「自分を恥じる」ような気持ちになります。

例えば、自分が尊敬する人物などから身の振り方について注意を受けたような場合などに、己の未熟さを思い知り、恥ずかしいと感じる気持ちなどを自尊心が傷ついている状態だと言うことが出来ます。

対するプライドという言葉は、自分の内側ではなく、誰か他の人と自分を比べた際に出てくる自信のことを言います。この気持ちは、自分の外側からの干渉を大きく受けるものであり、自尊心とは違って変動しやすいものです。

プライドとは、仕事や知識、才能において、他の人よりも自分の方が優れていると思う気持ちを指す言葉で、他者と比較することではじめて明らかになるものです。

プライドという言葉は、「誇り」という言葉に似ています。誇りとは他者から優れているという評価を得ていると感じている状態を指す言葉です。

プライドを傷つけられたりした場合、心の内側に感じるのは「悔しい」などの気持ちです。例えば、ずっと営業成績がトップだったことにプライドを持っていたのに、今月は新人にトップを奪われてしまった場合などが挙げられます。

このような状態に陥った際に、悔しいと思う気持ちをプライドが傷つけられたと表現することが出来ます。

プライドとは、常に他者との比較で成り立つものであり、プライドが高い状態を保つのは難しいことだとされています。ライバルである他人と常に競い合っている状態でなければ、プライドを高く保つことが出来ないからです。

プライドは家柄や学歴などに対しても持たれることがあります。これらの個人が所有する権力のようなものに対するプライドは、より優れた家柄や学歴を持つ人を前にすると崩れる可能性がありますが、仕事などに対して持つプライドよりは強固なものです。

自尊心というのは、無条件に価値があり、個人の内側に常に存在しているものなので、失われることはありません。そして、自尊心という言葉は、プラスの意味で使われる場合が多く、自尊心は持っている方が良いとされます。

プライドというのは、周囲の人々の才能などによって左右されるものであり、変動的で、失われる可能性もあるものです。プライドはあまり高く持つと周囲から嫌がられる可能性もあり、マイナスの意味を含んでしまう場合があります。

自尊心とプライドの英語表記の違い

自尊心を英語にすると「self-esteem」「self-respect」「conceit」となり、例えば「自尊心が低い」を英語にすると「Low self-esteem」となります。

一方、プライドを英語にすると「pride」となり、例えば「プライドが高い」を英語にすると「High pride」となります。

自尊心の意味

自尊心とは

自尊心とは、自分の内側にある人格を大切にする気持ちを意味しています。自分を尊重する心と書いて、自尊心という言葉は出来上がっています。

表現方法は「自尊心の塊」「自尊心が高い」「自尊心を育てる」

「自尊心の塊」「自尊心が高い」「自尊心を育てる」「自尊心が低い」「自尊心を保つ」などが、自尊心を使った一般的な表現方法です。

自尊心の使い方

自尊心を使った分かりやすい例としては、「自尊心の塊のような同僚がいる」「彼女の自己肯定感が低いので自尊心を育てるよう工夫をしている」「SNSで自尊心を満たす人は嫌いだ」「傷ついた自尊心を回復させる」「自尊心を高めても幸せにはなれない」などがあります。

自分自身の内側にある人格や思想、言動などに自信を持ち、自分を信頼することを自尊心を持つと表現します。個人の内側にある思想などについては、他人が傷つけられるようなものではなく、他人に奪われるようなこともありません。

つまり、自尊心とは、常に自分自身の内側に普遍的なものとしてあるものだと言うことが出来ます。一般的には、人が成長する過程で自尊心という精神が芽生え、育っていくものとされています。

自尊心は、正しく持つことが重要であり、それには自分を実物よりも大きく見せようと思う見栄などを捨てることが大切です。成長の過程で他者と触れ合い、大勢の中にある自分というのを確立していくことを自尊心が育つと表現することもあります。

自尊心の類語

自尊心の類語・類義語としては、エリートであろうとする気持ちを意味する「エリート意識」、他者よりも優れている感情を意味する「優越感」、自分の仕事などに自信を持っていることを意味する「自負心」、見栄を張りたがる気持ちを意味する「虚栄心」などがあります。

自尊心の「尊」という字を使った言葉には、他人を見下げるような態度をとることを意味する「尊大」、尊びあがめることを意味する「尊崇」、価値あるものを尊いものとして大切に扱うことを意味する「尊重」などがあります。

プライドの意味

プライドとは

プライドとは、他者と比較した時に自分の方が優れていると思う気持ちを意味しています。

表現方法は「プライドが傷つく」「プライドを捨てる」「プライドが許さない」

「プライドが傷つく」「プライドを捨てる」「プライドが許さない」などが、プライドを使った一般的な表現方法です。

プライドの使い方

プライドを使った分かりやすい例としては、「こんな仕打ちを受けるなんてプライドが許さない」「プライドが傷つくから謝罪ができない」「プライドが過ぎてよく友達と衝突する」「プライドを捨てられる人は大きな飛躍を遂げる」「意地とプライドが激しくぶつかる」などがあります。

プライドというのは、他者との比較によって芽生える感情であり、自分の外側にあるものに対する気持ちです。他者と比較して、自分の方が優れていると感じる気持ちのことをプライドと言います。

「仕事にプライドを持つ」の意味

例えば「この仕事にプライドを持つ」という例文で考えると、これは「この仕事に就いていない他の人たちよりも自分の方が優れている」または「自分の仕事は他者の仕事と比べると、とても重要で大切な仕事である」という意味が含まれています。

プライドとは、比較する相手によって簡単に変化するものです。自分よりも優れた相手が現れた場合、積み上げたプライドは崩れてしまいます。プライドは、他人に左右されるものであることを覚えておくようにしましょう。

プライドは、高く持ちすぎると、周囲の人たちから煙たがられたり、嫌がられたりするものです。プライドの持ち方によっては、マイナスの意味を含んだ言葉になってしまうので注意が必要です。

プライドの類語

プライドの類語・類義語としては、思い上がっていることを意味する「傲り」(読み方:おごり)、名誉を感じる気持ちを意味する「誇り」、おごり高ぶることを意味する「驕傲」(読み方:きょうごう)・「倨傲」(きょごう)などがあります。

プライドと同じような意味を持つ言葉には、自分が優れていると思い込んで得意になることを意味する「自惚れ」、いい気になることを意味する「思い上がり」などが挙げられます。いずれも、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。

自尊心の例文

1.自分の自尊心を満たせるのは、自分だけだ。
2.先生の指摘に、自尊心を傷つけられたような恥ずかしさが込み上げてきた。
3.そのような卑劣な行為は、私の自尊心が許さない。
4.異文化に触れたことで、日本で培ってきた自尊心が覆されていく。
5.自尊心を持つことで、芯が強くブレない自分でいることが出来る。
6.私の両親は今で言うネグレクトで大切にされた記憶はないが、その後の人生で多くの人達から自分を愛することを教わり自尊心を育てることができた。
7.なんでもチャレンジするべきだとの上司のアドバイスに、わたしの馬鹿げた自尊心がチャレンジの背後にある失敗を感知し、潔癖症的に拒絶をしてしまうのだ。
8.王様は子供の時から周りの自尊心を育てるといった教育方針から強欲で傲慢な君主になってしまい、それが革命の悲劇を生んだと言えるだろう。
9.知り合いに誘われて自尊心を高めるセミナーに参加してみたが、高額の情報商材を買わせるだけの胡散臭いもので、あまりにくだらないので途中で退席してしまった。
10.自尊心が強すぎるのも問題だが、弱すぎるのもまた問題であり、自分の飼いならし方については、絶対的な正解はないのかもしれない。

この言葉がよく使われる場面としては、自分自身の内側にある思想などを語る時などが挙げられます。自尊心とは、自分で自分を大切に扱うという意味を持っている言葉です。ある程度の自尊心は、生きていく上で必要なものとされています。

自尊心は傷つけられたりした際に、自分に対して「恥ずかしい」などと感じる気持ちを指します。悔しいと感じたり怒りを覚えたりした場合、それは自尊心ではなく、プライドが傷つけられている場合が多いです。

自尊心とは、己の内側に常にあるものなので、損なったり、なくなったりするものではありません。また、他者との比較ではないので、急に高まったり、低くなったりするものでもありません。

また、近年では、他人の自尊心を貶めるような言動を取る事を「モラルハラスメント」と表現したりします。相手にあえて恥ずかしい思いをさせるような意味合いがあり、個人の内側にある思想などを侮辱する行為で、あってはならないことです。

このように自尊心とは、他者から干渉を受けたり、傷つけられたりして良いものではありません。あくまで自分の心の内側にある思考や思想について、自分で認めて大切にするという、自分対自分の状態を表す言葉です。

プライドの例文

1.私にはこの道のプロとしてのプライドがある。
2.プライドが傷付けられてしまうと、回復はなかなか難しい。
3.彼はプライドが高いから、きっとこのプロジェクトに参加したがると思うよ。
4.僕には、有名な難関大学を卒業したというプライドがある。
5.あんなことを言われて平気でいるなんて、あなたにはプライドがないの?
6.美容師暦も30年になると、美容師になりたての子に馬鹿にされたくらいで簡単に傷つくような貧弱なプライドではない。
7.社員が仕事をしっかりとこなすためにはもちろん働き方改革も大事だが、自身の仕事にプライドをもつことこそだと言っていたのがとても印象に残った。
8.わたしは、家事全般について持ち上げることで姑のプライドを満たしてやればおとなしくなるだろうと思っていたのだが、むしろ逆効果だったのかも知れない。
9.彼との付き合いは入社後からで、確かに君が言うように言動や行動は時にプライドが過ぎると思ってはいるが、見てみないふりをして今でも付き合っているよ。
10.窮地に陥ったお店を救う番組のなかで、師匠の言うことを聞かない問題ありの店主に対しつまらないプライドなど捨ててしまえと言って喝を入れていた。

この言葉がよく使われる場面としては、他者と比較して自分がより優れていると感じているような時が挙げられます。プライドは高すぎると、周囲の人から煙たがられたりするもので、マイナスの意味を持ってしまう場合もあります。

しかし、例文1のように、プロフェッショナルとしての気位などを表現する際にもプライドという言葉を使います。

スポーツの世界などでは優勝者などに対して「王者のプライド」などという言葉を使ったりもします。これらはプラスの意味で使われているものです。

また、例文5のように、プライドが低いことやプライドがないことについて他者から非難されることもあります。これは、プライドが向上心に繋がる言葉だという認識が広く持たれているからです。

けれど全ての人が、プライドが傷つけられることで向上心を持てるというわけでもありません。このような場合、「プライドはあまりありませんが、自尊心なら備えています」などと回答するのも良いでしょう。

他者との比較だけが全てではありません。自分の中にきちんとした自尊心を持ちながら、適度な向上心を備えたプライドを持つことが大切であると言えます。

言葉の使い方の例文
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