似た意味を持つ「所存でございます」(読み方:しょぞんでございます)と「所存です」(読み方:しょぞんです)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「所存でございます」と「所存です」という言葉は、どちらもしたいと思うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「所存でございます」と「所存です」の違い
「所存でございます」と「所存です」の意味の違い
「所存でございます」と「所存です」の違いを分かりやすく言うと、「所存でございます」の方が「所存です」よりも丁寧な表現という違いです。
「所存でございます」と「所存です」の使い方の違い
一つ目の「所存でございます」を使った分かりやすい例としては、「今後もサービス向上に向けて誠心誠意努力する所存でございます」「今後は再発防止に向けて取り組む所存でございます」「皆様のご期待を裏切らぬよう努力する所存でございます」などがあります。
二つ目の「所存です」を使った分かりやすい例としては、「近日中にご挨拶に伺う所存です」「早く業務を覚えるよう精一杯努力する所存です」「私達はお客様のためにより一層努力する所存です」などがあります。
「所存でございます」と「所存です」の使い分け方
「所存でございます」と「所存です」はどちらもしたいと思うことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「所存でございます」の方が「所存です」よりも丁寧な表現という点です。
したがって、面接や取引先などのかしこまった場面では、より丁寧な表現である「所存でございます」の方を使うのがいいでしょう。
「所存でございます」と「所存です」の英語表記の違い
「所存でございます」と「所存です」を英語にすると「will」となり、例えば上記の「私達はお客様のためにより一層努力する所存です」を英語にすると「We will make further efforts in providing better service」となります。
「所存でございます」の意味
「所存でございます」とは
「所存でございます」とは、したいと思うことを意味しています。
表現方法は「努力していく所存でございます」「努めて参る所存でございます」
「努力していく所存でございます」「努めて参る所存でございます」「させていただく所存でございます」などが、「所存でございます」を使った一般的な言い回しになります。
「所存でございます」の使い方
「所存でございます」を使った分かりやすい例としては、「このご縁を大切にしていく所存でございます」「貴社に貢献できるよう全力で努めて参る所存でございます」「結果が分かり次第ご連絡差し上げる所存でございます」などがあります。
「所存でございます」は、心に思うところや考えのことを意味する「所存」に、「です」を丁寧に表現した「ございます」が合わさり、「〇〇したいと思っています」「〇〇したいと考えています」をより丁寧に表現した言葉になります。
「所存でございます」は主にビジネスシーンにおいて使われている言葉です。また、謙譲語なので、上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。
「所存でございます」を使う上で注意しなければならないのは、自分の考えや思いを伝える場合に使う言葉なので、相手や第三者に対して使用することはできないという点です。
「と思う所存でございます」「と考える所存でございます」は誤り
「所存でございます」の間違った使い方としては、「と思う所存でございます」「と考える所存でございます」などがあります。
なぜ間違った表現かというと、「所存」は心に思うところや考えのことを意味しているため、思うや考えと一緒に使うと二重表現になってしまうからです。
二重表現とは、「頭痛が痛い」「はっきりと明言する」などのように同じ意味の言葉を重ねる表現のことを意味しています。
「所存でございます」の類語
「所存でございます」の類語・類義語としては、事に触れて心に感じた事柄のことを意味する「所感でございます」、心に思っている事柄のことを意味する「所懐でございます」などがあります。
「所存です」の意味
「所存です」の意味
「所存です」とは、したいと思うことを意味しています。
表現方法は「努力していく所存です」「努めて参る所存です」
「努力していく所存です」「努めて参る所存です」などが、「所存です」を使った一般的な言い回しになります。
「所存です」の使い方
「所存です」を使った分かりやすい例としては、「一日でも早く戦力になれるよう頑張る所存です」「社員一同団結して取り組む所存です」「より成果を上げられるよう努力する所存です」「あなたの期待に応えられるよう尽力する所存です」などがあります。
「所存です」は、心に思うところや考えのことを意味する「所存」に、断定の意を表す「です」が合わさり、「〇〇したいと思っています」「〇〇したいと考えています」をより丁寧に表現した言葉です。
「所存です」は丁寧な表現なのでビジネスシーンにおいても使うことができます。また、「所存です」をさらに丁寧にした表現としては、「所存でございます」があり、よりかしこまった場面では「所存でございます」の方を使うのがいいでしょう。
「所存です」を使う上で注意しなければならないのは、自分の考えや思いを伝える場合に使う言葉なので、相手や第三者に対して使用することはできないという点です。
「考える所存です」「思う所存です」は誤り
また、「考える所存です」「思う所存です」などのように、思うや考えと一緒に使うこともできないと覚えておきましょう。なぜなら、所存には思うや考えという意味があるため、考えるや思うと一緒に使用してしまうと二重表現になるからです。
「所存です」の類語
「所存です」の類語・類義語としては、物事に対する考え方や価値判断のことを意味する「見解です」、物事について心に感じたことや思ったことを意味する「感想です」などがあります。
「所存でございます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、したいと思うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「所存でございます」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「所存です」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、したいと思うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「所存です」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「所存でございます」と「所存です」はどちらもしたいと思うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「所存でございます」の方が「所存です」よりも丁寧な表現と覚えておきましょう。