似た意味を持つ「幸甚に存じます」(読み方:こうじんにぞんじます)と「幸甚です」(読み方:こうじんです)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」という言葉は、どちらも大変ありがたいことを相手に伝えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の違い
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の意味の違い
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の違いを分かりやすく言うと、「幸甚に存じます」の方が、「幸甚です」よりも丁寧な表現という違いです。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の使い方の違い
一つ目の「幸甚に存じます」を使った分かりやすい例としては、「ご契約いただき幸甚に存じます」「こちらの内容をご確認いただけますと幸甚に存じます」「このような発表の機会をいただき幸甚に存じます」などがあります。
二つ目の「幸甚です」を使った分かりやすい例としては、「お菓子をお送りしましたのでお気に召されれば幸甚です」「至急お返事をいただければ幸甚です」「明日のイベントに参加してくださると幸甚です」「お役に立てて幸甚です」などがあります。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の使い分け方
「幸甚に存じます」と「幸甚です」はどちらも大変ありがたいことを相手に伝えることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「幸甚に存じます」の方が「幸甚です」よりも丁寧な表現という点です。
また、「幸甚に存じます」の方が一般的に使われていることが多いため、どちらを使うか迷った場合は「幸甚に存じます」の方を使うようにしましょう。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」の英語表記の違い
「幸甚に存じます」も「幸甚です」も英語にすると「glad」「grateful」「appreciate」となり、例えば上記の「お役に立てて幸甚です」を英語にすると「I’m glad to have been of some help to you」となります。
「幸甚に存じます」の意味
「幸甚に存じます」とは
「幸甚に存じます」とは、大変ありがたいことを相手に伝えることを意味しています。
表現方法は「大変幸甚に存じます」「幸甚の至りに存じます」
「大変幸甚に存じます」「幸甚の至りに存じます」などが、「幸甚に存じます」を使った一般的な言い回しになります。
「幸甚に存じます」の使い方
「幸甚に存じます」を使った分かりやすい例としては、「貴重なご意見をいただき幸甚に存じます」「今週中にご返信いただけますと幸甚に存じます」「こちら受け取っていただけると幸甚に存じます」「今後も末永くお付き合いいただけましたら幸甚に存じます」などがあります。
「幸甚に存じます」は、大変ありがたいことやこの上もない幸せのことを意味する「幸甚」に、思うの謙譲語を意味する「存じます」が合わさり、大変ありがたいことを相手に伝えることの意味で使う言葉です。
また、「幸甚に存じます」は嬉しい時や感謝する場合などで、プラスのイメージで使うと覚えておきましょう。
「幸甚に存じます」は目上の人にも使える
「幸甚に存じます」はビジネスシーンにおいて、何かを遠回しにお願いしたり、感謝する場合に使います。また、婉曲的な言い回しで相手に良い印象を与えることができるので、お客様や取引先などの目上の人に対して使うことも可能です。
また、反対に堅苦しい表現ではあるので、社内の直属上司や同僚などに対して使うのはあまり適していません。よりかしこまった場面で使う言葉と覚えておきましょう。
「幸甚に存じます」の注意点
「幸甚に存じます」は、ビジネスメールやビジネス文書などの書き言葉として使うのが一般的です。会話などで話し言葉としては使わないので注意が必要です。
「幸甚に存じます」の類語
「幸甚に存じます」の類語・類義語としては、大変嬉しいことを意味する「ありがたく存じます」、何かをお願いする時に感謝することを意味する「恐れ入ります」などがあります。
「幸甚です」の意味
「幸甚です」とは
「幸甚です」とは、大変ありがたいことを相手に伝えることを意味しています。
表現方法は「大変幸甚です」「幸甚の至りです」
「大変幸甚です」「幸甚の至りです」などが、「幸甚です」を使った一般的な言い回しになります。
「幸甚です」の使い方
「幸甚です」を使った分かりやすい例としては、「お披露目会にご参加いただけますと幸甚です」「この件をお引き受けいただければ幸甚です」「こちらお口に合いましたら幸甚です」「このような場にご招待いただき幸甚です」などがあります。
「幸甚です」は、大変ありがたいことやこの上もない幸せのことを意味する「幸甚」に、「である」「だ」の丁寧な表現で、相手に対して改まった気持ちを表すことを意味する「です」が合わさり、大変ありがたいことを相手に伝えることの意味で使う言葉です。
また、「幸甚です」は嬉しい時や感謝する場合などで、プラスのイメージで使うと覚えておきましょう。
「幸甚です」は目上の人にも使える
「幸甚です」はビジネスシーンにおいて、何かを遠回しにお願いしたり、感謝する場合に使います。また、婉曲的な言い回しで相手に良い印象を与えることができるので、お客様や取引先などの目上の人に対して使うことも可能です。
また、反対に堅苦しい表現ではあるので、社内の直属上司や同僚などに対して使うのはあまり適していません。
「幸甚です」の注意点
「幸甚です」は、ビジネスメールやビジネス文書などの書き言葉として使うのが一般的です。会話などで話し言葉としては使えないと覚えておきましょう。
「幸甚です」の類語
「幸甚です」の類語・類義語としては、それを叶えて貰えたら幸せだという気持ちを伝えることを意味する「幸いです」、大変嬉しく思うことを意味する「嬉しいです」などがあります。
「幸甚に存じます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大変ありがたいことを相手に伝えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「幸甚に存じます」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「幸甚です」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、大変ありがたいことを相手に伝えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「幸甚です」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「幸甚に存じます」と「幸甚です」はどちらも大変ありがたいことを相手に伝えることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、より丁寧な表現であり広く一般的に使われている「幸甚に存じます」の方を使うようにしましょう。