今日の買取件数:20件/今月の買取件数:380件/累計買取件数:27,426件

【用件】と【要件】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ようけん」という読み方、似た意味を持つ「用件」と「要件」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「用件」と「要件」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




用件と要件の違い

用件と要件の意味の違い

用件と要件の違いを分かりやすく言うと、用件というのは「用事」のことであり、要件というのは「条件」のことであるという違いです。

用件とは、なすべき事柄、伝えるべき事柄のことを指します。用向きや、用事、所用などと言い換えることも出来る言葉です。

「ご用件をお伺いします」の意味

例えば「ご用件をお伺いします」という言葉で考えると、これは「用事を聞きます」「あなたの伝えるべき事を聞きます」という意味になります。

用件の語源

用件の「用」という字は「しなければならない」「やっておくべき」という意味を持つ言葉です。用件の「件」というのは「事柄」という意味です。つまり、用件とは「しなければならない事」「やっておくべき事」という意味です。

しかし同時に、用件とは用事という言葉で言い換えられるものであり、あまり大切な事柄でなくても「用件」と使って問題ないものです。「その程度の用件で呼び出さないで欲しいなぁ」などのようにも使われます。

これは、聞いた内容がただの連絡事項であったり、大した内容ではなかったのだということを意味しています。

用件という言葉を使って、その事柄が大事であることを伝えるには「重要な用件です」「大事な用件です」などのように、大切であることを示す言葉が一緒に使われる必要があります。

「要件を満たす」の意味

一方で、要件というのは、大切な用事や、必要な条件のことを意味しています。条件や前提という言葉で言い換えることも出来るものです。

例えば「卒業するにあたっての要件を満たす」という言葉で考えると、これは「卒業するために必要な条件を満たした」という意味になります。

要件の語源

要件の「要」という字は「大切な」「かなめとなる」という意味を持つ言葉です。要件の「件」は用件と同じく「事柄」という意味です。つまり、要件とは「大切な事柄」「かなめとなる事柄」という意味を持ちます。

要件というのは、用件と違い、この言葉だけで「大切な用事」という意味を持ちます。または「必要な条件」「必須な条件」という意味があります。大切な事柄、聞き逃してはいけない大事なことに「要件」と使うのだと覚えておくようにしましょう。

用件の意味

用件とは

用件とは、なすべき仕事、または伝えるべき事柄のことを意味しています。

「用件」という字を使う場合、伝えるべき事柄が重要であるかどうかは関係ありません。伝えたい事柄のことを「用件」と言います。重要であるという意味を持たない言葉なので、大事な用件の場合には「重要な用件です」と前置きをする必要があります。

用件はビジネスメールで使われる

例えば、ビジネスシーンなどでよく使われる表現として、メールなどで「用件のみで失礼します」などの文面があります。この「用件」は「要件」とよく間違えられるものです。メールなどで使用されるこの場合の文面では「用件」が正しい表現です。

この場合「要件のみで失礼します」と書いてしまうと、重要なことをしっかりと伝えているという意味になります。要件のみというのは、失礼なことではありません。要件だけを伝えた場合には「失礼します」と書く必要はないのです。

しかし、これが「用件」のみである場合は「失礼ながら、こちらが伝えたいことだけを伝えさせて頂きました」というような意味になります。伝えるべきことであることに間違いはありませんが、伝えたことが相手にとって重要な事柄ではない場合もあります。

用件と書くべきか、要件と書くべきか迷った際には、「用事」という言葉で言い換えられるかどうかを考えてみるようにしましょう。その上で、その用事が重要であるかどうかを考えるようにします。

「用件のみとなり恐縮ですが」の意味

メールや手紙で「用件のみとなり恐縮ですが」という表現を使った場合、これも上記と同様に「重要で欠かすことの出来ないことだけを抜き出して書きました」という意味になります。そこに書き記されていることは、全て重要であるということです。

表現方法は「用件を伝える」「どのようなご用件でしょうか」「ご用件はございますか」

「用件を伝える」「どのようなご用件でしょうか」「ご用件はございますか」「ご用件のある方は」などが、用件を使った一般的な言い回しです。

用件の使い方

用件を使った分かりやすい例としては、「電話では最初に挨拶してすぐに用件を相手に伝えた方が良い」「お取次しますので、ご用件も併せてお伝え頂けますでしょうか」「担当は席を外していますが、どういったご用件でしょうか?」などがあります。

用件の類語

用件の「用」の字を使った単語としては、課せられている務めやなすべき仕事を意味する「用務」、細々した色々な用事を意味する「雑用」、自分個人の用事のことを意味する「私用」などがあります。

要件の意味

要件とは

要件とは、大切で必要な事、欠かすことの出来ない条件のことを意味しています。

「要件」という字を使う場合、これは大切で欠かすことの出来ない物事のことを意味しています。それを欠かしてしまったら、なにかが出来なくなってしまうような重要性を持つ言葉が「要件」です。

表現方法は「要件を満たす」「必要な要件」「要件に沿う」

「要件を満たす」「必要な要件」「要件に沿う」などが、要件を使った一般的な言い回しです。

要件の使い方

要件を使った分かりやすい例としては、「要件定義に記載されている要件を満たすシステムを作る」「顧客からの要件を満たすだけでなく、そこに付加価値を加えると喜ばれる」「助成金申請に必要な要件がこの一覧に記載されている」などがあります。

「大学の卒業要件」の意味

例えば「大学の卒業要件は、以下の通りです」という風に使われます。これはなにかの条件を表す意味で使われているものです。要件というのは「条件」という言葉で言い換えることが出来るものであると覚えておくようにしましょう。

要件の類語

要件の「要」という字を使った単語としては、物事の中心となるところや重要な点を意味する「要点」、あることをするのに必要とすることを意味する「所要」、重要な地点や場所を意味する「要所」などがあります。

用件の例文

1.用件を話してもらおうか。
2.私は用件を済ませてから合流するよ。
3.肝心の用件を伝え忘れてしまった!
4.メールに「用件のみにて失礼いたします」と書いた。
5.電話で済む程度の用件ならば、わざわざ呼び出さないで欲しいなぁ。
6.上司に協力してもらいたい仕事の内容を回りくどくわかりにくく伝えてしまい「で、用件は何なんだ?」と強く聞かれ、ひるんでしまった。
7.職場に顔を見せに来てくれた産休中の同僚とランチでもと思っていたら、彼女は人事部で用件だけ済ませ、さっさと帰ってしまった。
8.気安い友人宛ての手紙とはいえ、用件だけ記すというのはぶっきらぼうなので、時候の挨拶や結びの言葉に気を配らなければならない。
9.わたしがお金を工面してほしいという用件を切り出そうとすると、彼はそれを察してか話をたぶらかすのだった。
10.彼はここぞとばかりにいろいろなことをいうものだから相手から「用件は手短に!」と注意された。

この言葉がよく使われる場面としては、伝えるべき事柄を話す時や、なすべきことをする時などが挙げられます。用件という字だけを使う場合には、物事の重要度は示すことが出来ません。

伝えた用件や、やらなければならない用件が重要である場合には「重要な用件です」「大事な用件です」などのように、重要であると言うことを前置きする必要があります。

要件の例文

1.必要な要件を書類に簡潔に書き込んだ。
2.これは必須な要件ですので、外すわけにはいきません。
3.こちらには、要件のみを記してあります。
4.要件は整いましたので、あとは実行あるのみです。
5.彼はこのプロジェクトに立候補する要件を満たしています。
6.要件を満たした仕事を探すのは大変だったが、運よく見つかり就職することが出来た。
7.全員の要件が整い次第、このプロジェクトを進めていきたいと思っている。
8.要件定義書を書くにあたり、先方の担当者と定期的に打ち合わせをしているが、内容が多すぎてなかなかまとまらない。
9.オーディションに応募しようとしたのはいいのだが、要件を満たしていないことがわかり断念せざるを得なかった。
10.もはやスマートフォンを持つことは現代社会を生きる上でのひとつの要件かもしれないと思うようになった。

この言葉がよく使われる場面としては、大切な事や必要不可欠である事を伝えたい時などが挙げられます。要件の「要」という字は、肝心であり重要であるという意味を持つ言葉です。

要件というのは、条件や前提と言い換えることも出来る言葉です。なにかを行うために必ず必要となる事柄などを「要件」と表現するのだと覚えておくようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター