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【油を売る】と【道草を食う】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「油を売る」(読み方:あぶらをうる)と「道草を食う」(読み方:みちくさをくう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「油を売る」と「道草を食う」という言葉は、どちらも他のことをすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「油を売る」と「道草を食う」の違い

「油を売る」と「道草を食う」の意味の違い

「油を売る」と「道草を食う」の違いを分かりやすく言うと、「油を売る」とは無駄話をして仕事を怠けること、「道草を食う」とは目的地に行く途中で他のことをすることという違いです。

「油を売る」と「道草を食う」の使い方の違い

一つ目の「油を売る」を使った分かりやすい例としては、「いつまでも油売ってないで仕事をしてください」「油を売る暇がないくら仕事が立て込んでいる」「彼はすぐ煙草を吸いにいって油を売るので有名です」「油を売ってないで手伝って」などがあります。

二つ目の「道草を食う」を使った分かりやすい例としては、「今日は息子の誕生日なので道草を食わないで帰ってきてね」「彼女が道草を食わずに帰ってくるなんて珍しい」「学校帰りに道草を食うが当たり前になってきた」「道草を食わないで家に帰りなさい」などがあります。

「油を売る」と「道草を食う」の使い分け方

「油を売る」と「道草を食う」はどちらも他のことをするという共通した意味を持つ言葉ですが、使い方が少し違っています。

「油を売る」は、無駄話や他のことをして仕事を怠ける場合に使い、「道草を食う」は、目的地に行く途中で他のことした場合に使うというのが違いになります。

「油を売る」と「道草を食う」の英語表記の違い

「油を売る」を英語にすると「loaf around」「dawdle」「idle」となり、例えば上記の「油を売ってないで手伝って」を英語にすると「Stop loafing around and help me」となります。

一方、「道草を食う」を英語にすると「dawdle」「to dilly dally」となり、例えば上記の「道草を食わないで家に帰りなさい」を英語にすると「Stop dilly dallying and go home」となります。

「油を売る」の意味

「油を売る」とは

「油を売る」とは、無駄話をして仕事を怠けることを意味しています。

「油を売る」の使い方

「油を売る」を使った分かりやすい例としては、「油を売ってばかりいないで仕事をしたらどうだ」「油を売る暇がないくらい忙しいのは良いことだ」「彼女はお喋り好きなのですぐ油を売る」「油を売ってないで、早く本題を進めましょう」などがあります。

無駄話をして仕事を怠けることの意味で使う言葉なので、マイナスなイメージを持っています。

「油を売る」の由来

「油を売る」の由来は、江戸時代に髪の油を売る商人が、客を相手に世間話をしながら油を売っていたことです。それが転じて、無駄話をして仕事を怠けること意味で使われるようになりました。

ただし、江戸時代の油は粘性が高く、油を容器に移すのにはとても時間がかかるので、世間話をして場を繋げていただけで、実際に怠けていたわけではありません。

「油を売る」の類語

「油を売る」の類語・類義語としては、本筋から外れて不必要な事柄をすることを意味する「横道に逸れる」、関係がないことを意味する「無関係」、見当違いのことを意味する「筋違い」などがあります。

「油を売る」の売の字を使った別の言葉としては、男らしい性格を広めることを意味する「男を売る」、相手からの見返りを期待して恩を施すことを意味する「恩を売る」、世間に広く知られようとすることを意味する「顔を売る」などがあります。

「道草を食う」の意味

「道草を食う」とは

「道草を食う」とは、目的地に行く途中で他のことをすることを意味しています。

「道草を食う」の使い方

「道草を食う」を使った分かりやすい例としては、「道草ばかり食ってないで早く帰っててきなさい」「道草を食って帰るのが日課になってきた」「娘におつかいを頼むといつも道草を食うので帰りが遅い」などがあります。

目的地に行く途中で他のことをして到着が遅れる場合に使う言葉なので、マイナスのイメージを持っています。

「道草を食う」の由来

「道草を食う」は、馬が道端の草を食べて目的地へ着くのが遅れることが由来になります。それが転じて、目的地に行く途中で他のことをする意味で使われるようになりました。

「道草を食う」の類語

「道草を食う」の類語・類義語としては、目的地へ行く途中で他の所へ立ち寄ることを意味する「寄り道」、見当違いなことを意味する「的外れ」、物事の辻褄が合わないことを意味する「頓珍漢」、目当てを間違えることを意味する「お門違い」などがあります。

「道草を食う」の食の字を使った別の言葉としては、上手く騙されることを意味する「一杯食う」、年を取ることを意味する「年を食う」、思いがけない目に遭うことを意味する「不意を食う」、損をすることを意味する「割を食う」などがあります。

「油を売る」の例文

1.油を売ってる暇があるなら、早く帰ってきなさい。
2.油を売ってないで早く仕事を片付けてください。
3.あの人はいつも油を売っているので、仕事が進むのが遅くて困っている。
4.どこで油を売っていたの、事件に巻き込まれたかと思って心配したよ。
5.今日はお客さんが多くて、油を売る暇がないくらい忙しかった。
6.彼はいつも忙しい忙しいとアピールしているがあちこちふらふらして油を売っているようにしか見えない。
7.彼女は油を売ることに夢中で、仕事のミスが多いので、上司からきびしく指摘された。
8.あの社員は口数が多く、仕事の合間にも油を売っているから、生産性が低下している。
9.彼らはただおしゃべりして油を売っているのではなく、顧客から話を聞くことで、ビジネスに役立てようとしているのだ。
10.私たちはプロジェクトの進捗を追いかけているのに、あの人はいつも油を売っているから遅れがちだ。

この言葉がよく使われる場面としては、無駄話をして仕事を怠けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、無駄話をして仕事を怠けることを表現したい時に使うため、マイナスなイメージを持つ言葉になります。

「道草を食う」の例文

1.今日は娘の誕生日会をするので道草を食わないで帰らないといけない。
2.仕事を帰りに道草を食うことが密かな楽しみになっている。
3.彼はいつも道草を食うので、おつかいを頼んだらとても時間がかかる。
4.たまには道草を食わずに、真っ直ぐ家に帰るのもいいだろう。
5.どこで道草を食っていたのと、大声で怒られた。
6.マイペースな三男のことだ、きっとどこかで道草を食っていないとも限らないから、心配するな。
7.昨日の帰り道、友達と公園で話し込みすぎて道草を食ってしまい、家に着いたのは深夜だった。
8.映画館に行く途中で、友人が道草を食っている間に上映が始まってしまった。
9.家と目的地までを行くだけではつまらないので、どこかで道草を食うことにしよう。
10.飛行機に乗り遅れないように、今日ばかりは道草を食わずにまっすぐ空港に向かった。

この言葉がよく使われる場面としては、目的地に行く途中で他のことをすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、目的地に行く途中で他のことをして時間を費やすこを表現したい時に使うため、マイナスなイメージを持つ言葉になります。

「油を売る」と「道草を食う」は、どちらも似た意味を持つ言葉ですが、無駄話をして仕事を怠けることを表現したい時は「油を売る」を、目的地に行く途中で他のことをすることを表現したい時は「道草を食う」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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