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【社交辞令】と【お世辞】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「社交辞令」(読み方:しゃこうじれい)と「お世辞」(読み方:おせじ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「社交辞令」と「お世辞」という言葉は、どちらも相手を褒める言葉を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「社交辞令」と「お世辞」の違い

「社交辞令」と「お世辞」の意味の違い

「社交辞令」と「お世辞」の違いを分かりやすく言うと、「社交辞令」とは人付き合いを上手くするための言葉、「お世辞」とは相手の機嫌を取るための言葉という違いです。

「社交辞令」と「お世辞」の使い方の違い

一つ目の「社交辞令」を使った分かりやすい例としては、「社交辞令を真に受けて悲しい思いをした」「社交辞令ばかり言う人は信用できない」「彼は社交辞令をよく言うことで有名です」「彼女の言った言葉は単なる社交辞令に過ぎない」などがあります。

二つ目の「お世辞」を使った分かりやすい例としては、「お世辞を言うのが上手ですね」「彼はよくお世辞を使う人です」「ここのお店の接客はお世辞抜きで素晴らしかった」「彼が描いた絵はお世辞にもうまいと言えない」「あなたはお世辞を言うのが上手ね」などがあります。

「社交辞令」と「お世辞」の使い分け方

「社交辞令」と「お世辞」はどちらも相手を褒める言葉を意味していますが、使い方は少し違います。

「社交辞令」は人付き合いを上手く運ぶために使われているのに対し、「お世辞」は愛想よく振る舞って相手に気に入られるようとする場合に使う言葉です。

そのため、「社交辞令」は相手や周りの人を不快にさせることは少ないですが、「お世辞」は相手や周りの人を不快にさせることが多いので使う際は注意するようにしましょう。

「社交辞令」と「お世辞」の英語表記の違い

「社交辞令」を英語にすると「lip service」「flattering words」「social etiquette」「diplomatic」となり、例えば上記の「彼は社交辞令を言う」を英語にすると「he use diplomatic language」となります。

一方、「お世辞」を英語にすると「flatter」「compliment」となり、例えば上記の「あなたはお世辞を言うのが上手ね」を英語にすると「You flatter me」となります。

「社交辞令」の意味

「社交辞令」とは

「社交辞令」とは、人付き合いを上手くするための言葉を意味しています。

「社交辞令」の使い方

「社交辞令」を使った分かりやすい例としては、「社交辞令を真に受けては惨めな思いをした」「彼女は社交辞令が通じない人です」「社交辞令を本気にされて困っている」「めんどくさいことになるのが嫌なので社交辞令は言わないようにしている」などがあります。

「社交辞令」は人付き合いを上手くするための言葉なので、ビジネスシーンだけではなく、友達同士などの日常生活でも用いられる言葉になります。

「社交辞令」は傷つく人もいるので注意

「社交辞令」は人との付き合いを上手にこなすために、心にも思ってないことを言ったりします。そのため、トラブルに発展する可能性もあるので使う場合には注意した方がいいでしょう。

表現方法は「社交辞令を真に受ける」「社交辞令はめんどくさい」「社交辞令はいらない」

「社交辞令を真に受ける」「社交辞令はめんどくさい」「社交辞令はいらない」「社交辞令が通じない」などが、「社交辞令」を使った一般的な表現方法になります。

「社交辞令」の類語

「社交辞令」の類語・類義語としては、嬉しがることを言って相手を得意にさせることを意味する「煽てる」、褒める言葉のことを意味する「褒め言葉」、相手の機嫌を取るための言葉のことを意味する「お愛想」などがあります。

「社交辞令」の社交の字を使った別の言葉としては、人との付き合いが広く積極的で付き合い上手な人のことを意味する「社交家」、人と付き合うことの上手な性質のことを意味する「社交性」、男女二人が一組になって音楽に合わせて踊るダンスのことを意味する「社交ダンス」などがあります。

「お世辞」の意味

「お世辞」とは

「お世辞」とは、相手の機嫌を取るための言葉を意味しています。

「お世辞」の使い方

「お世辞」を使った分かりやすい例としては、「彼はお世辞を言うのが上手い」「彼女はよくお世辞を言う」「心にもないお世辞を言ってしまった」「お世辞抜きで素晴らしい活躍だったよ」「そんなお世辞ばかり言っても何も出ませんよ」などがあります。

「お世辞」は、相手の機嫌を取るために、心にも思ってない言葉を言うことです。そのため、ややマイナスなイメージを持っています。

また、「お世辞」は心にも思っていないことを言うため、周りの人達を不快にさせる可能性もあるので注意して使った方がいいでしょう。

「お世辞」の漢字表記

「お世辞」は漢字表記で、「御世辞」とすることも可能です。

表現方法は「お世辞抜きに」「お世辞を言う」「お世辞はいらない」

「お世辞抜きに」「お世辞を言う」「お世辞はいらない」「お世辞にも言えない」「お世辞でも」などが、「お世辞」を使った一般的な表現方法になります。

「お世辞」の類語

「お世辞」の類語・類義語としては、人の気に入るように振る舞って自分の利益を図ることを意味する「胡麻擂り」、他人に気に入られるような態度を取ることを意味する「媚びる」、他人の気に入るような言動をすることを意味する「追従」(読み方:ついしょう)などがあります。

「お世辞」の辞の字を使った別の言葉としては、誠意のない口先だけの世辞のことを意味する「空世辞」、虚言のことを意味する「虚辞」、感謝の意を表す言葉のことを意味する「謝辞」、祝いの言葉のことを意味する「祝辞」などがあります。

「社交辞令」の例文

1.女性からの社交辞令を真に受けて恥ずかしい思いをしてしまった。
2.彼女は社交辞令ばかり言うので周りの人達から信用されなくなってきた。
3.社交辞令が通じない人もいるので、言う相手を選ぶようにしよう。
4.恋愛する上で、男性からの社交辞令と本音を見分けることは必要です。
5.相手が勘違いすることもあるので、社交辞令は言わないと決めている。
6.彼女は若いのに自然に社交辞令が言えるので私のようなおばさんは不快に感じるが、男性の上司たちからはかわいがられている。
7.私は新人社員の頃、社交辞令を真に受けて、その後恥ずかしい思いをしてしまった経験があります。
8.彼の言うことはただの社交辞令なのか、それとも本気なのかまったく見当がつきません。
9.彼は今度来てくださいと言っていたが、単なる社交辞令だけで誘ってくれているわけではなさそうだ。
10.彼は社交辞令を使わずに、自分の意見をはっきりと伝えることができる人です。

この言葉がよく使われる場面としては、人付き合いを上手くするための言葉を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、ビジネスシーンだけでなく、日常生活にも使える言葉です。また、人付き合いを上手くするための言葉なので、人に対してしか使いません。

「お世辞」の例文

1.男性がお世辞で言う可愛いねを信用してはならない。
2.私が描いた絵についてお世辞はいらないので、正直な感想が欲しいです。
3.このお店はお世辞にも綺麗とは言えないお店だったが、料理だけはとても美味しかった。
4.ここの洋食屋はお世辞抜きで美味しいので、また食べにこよう。
5.女性がお世辞で言う優しそうを信用しないようにしよう。
6.彼女はお世辞だとわかっていても、嬉しくなってしまい、つい甘い態度で接してしまいます。
7.私は彼女が気に入られようと心にもないお世辞を言ったことに不快感を覚えた。
8.彼はお世辞を言うのが上手いと言われているが、私にはわざとらしく聞こえるので、そうは思えない。
9.お世辞抜きでいえば、君の技術は今のままではプロには通用しないだろう。
10.この料理はしょっぱさが強くてお世辞にも美味しいとは言えないが、彼女にどう伝えるべきだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、相手の機嫌を取るための言葉を表現したい時などが挙げられます。

例文3にような、「お世辞にも言えない」という表現はよく使われるのですが、お世辞も言えないほど悪いことを意味している、とてもマイナスなイメージを持つ言葉になります。

「社交辞令」と「お世辞」は非常に似た意味を持つ言葉なので使い分けには注意が必要です。「社交辞令」は人付き合いを上手く運ぶために使い、「お世辞」は愛想よく振る舞って相手に気に入られるために使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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